ウメモドキとは? わかりやすく解説

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うめ‐もどき【梅擬】

読み方:うめもどき

モチノキ科落葉低木山地自生似て葉脈上に毛が密生する雌雄異株6月ごろ、淡紫色の花をつける。小さな実は熟す赤く落葉後も残るので雌木は庭によく植えられる実の白いものをシロミノウメモドキ、黄色いものをキミノウメモドキという。《 秋》「折くるる心こぼさじ—/蕪村

梅擬の画像
撮影広瀬雅敏

梅擬

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木


梅嫌

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木

学名 Ilex serrata


梅嫌木

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木

学名 Ilex serrata


梅擬

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木

学名 Ilex serrata


梅毛登木

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木

学名 Ilex serrata


梅茂登岐

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

モチノキ科落葉低木

学名 Ilex serrata


梅嫌

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

山地自生するモチノキ科落葉低木

季節

分類 植物


梅擬

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

山地自生するモチノキ科落葉低木

季節

分類 植物


落霜紅

読み方:ウメモドキ(umemodoki)

山地自生するモチノキ科落葉低木

季節

分類 植物


ウメモドキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 08:19 UTC 版)

ウメモドキ
ウメモドキの木
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: モチノキ目 Aquifoliales
: モチノキ科 Aquifoliaceae
: モチノキ属 Ilex
: ウメモドキ I. serrata
学名
Ilex serrata Thunb.[1]
Ilex serrata Thunb. ex Murray[2]
和名
ウメモドキ(梅擬)
英名
Japanese winterberry

ウメモドキ(梅擬き[3]、梅擬、学名Ilex serrata)とは、モチノキ科モチノキ属落葉低木和名の由来は、葉の形がウメの葉に似ていることからこの名がある。

名称

和名ウメモドキは、葉がウメの葉に似ていることや花も梅に似ているころに由来する[2][4]。別名が、「オオバウメモドキ」[1][5]。花や実が白色に品種を「シロウメモドキ」という[6]11月8日誕生花である。

分布・生育地

中国[2]と日本の本州(主に岩手・秋田県以南[7])、四国九州落葉広葉樹林内に分布する[4]広島県では、吉備高原から中国山地の湿原や湿った林下に分布する[8]表六甲の中腹から裏六甲にかけて、広い範囲に点々と分布している[9]

熊本県阿蘇郡の旧阿蘇町(現在の阿蘇市)の町の木であった。山形県レッドリスト絶滅寸前千葉県危急種の指定を受けている種である[10]

山中の湿地に自生している[6]。また人の手によって植栽され、庭などにもよく見られる[3]

特徴

落葉広葉樹の低木で[6]、木の高さは2 - 3 メートル (m) になる[3]雌雄異株である。樹皮は灰褐色をしており、滑らかで皮目が多くよく目立つ[3]。一年枝は暗褐色で細く、短毛を密に生やす[3]。側枝は短枝化しやすい[3]

互生し、長さ3 - 8センチメートル (cm) 、幅1.5 - 3 cmの楕円形で先端が尖り、葉縁は細かい鋸歯形状である[4]。葉の裏に毛がある[9]

開花時期は5 - 7月で[3]、淡紫色の花を葉の付け根に咲かせる[6]。果実は9月頃から赤く熟し12月頃に落葉しても枝に残っている[6]。このため落葉後の赤い実が目立つ。小鳥が好んでこの果実を食べる[6]

冬芽は枝に側芽が互生し、頂芽・側芽ともに長さ約1ミリメートル (mm) とかなり小さく、芽鱗4 - 8枚に包まれている[3]。側芽の根元には果軸がよく残る[3]。冬芽のそばにある葉痕は半円形で、維管束痕が1個ある[3]

庭木や公園樹によく植えられ[3]、鉢植、盆栽、活け花に使われるが、鑑賞の対象は花より赤い果実であり、冬場の庭の彩りに使われる[6]

近縁種

モチノキ属には多数の種があり[11]、日本には以下の近縁種などが分布している。

  • イヌウメモドキIlex serrata f. argutidens) - 葉に毛がないもの[8]
  • フウリンウメモドキIlex geniculata
  • オクノフウリンウメモドキIlex geniculata var. glabra
  • ミヤマウメモドキIlex nipponica

関連画像

ウメモドキの花 Ilex serrata
赤く熟したウメモドキの果実
2011年10月・愛知県森林公園
Ilex geniculata
近縁種のフウリンウメモドキの果実
2011年9月・木曽駒ヶ岳

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ilex serrata Thunb.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年10月2日閲覧。
  2. ^ a b c ウメモドキ”. 筑波実験植物園. 2011年11月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 40.
  4. ^ a b c ウメモドキ”. 広島県緑化センター. 2011年11月11日閲覧。
  5. ^ ウメモドキ”. 石川県. 2011年11月11日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 131.
  7. ^ 東北森林管理局/管内の樹木一覧(フウロソウ目・ミカン目・ムクロジ目・ニシキギ目・クロウメモドキ目)”. www.rinya.maff.go.jp. 2025年5月7日閲覧。
  8. ^ a b ウメモドキ”. 広島大学デジタル自然史博物館 (2011年2月3日). 2011年11月11日閲覧。
  9. ^ a b ウメモドキ(六甲山系電子図鑑)”. 国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所. 2011年11月11日閲覧。
  10. ^ 日本のレッドデータ検索システム(ウメモドキ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年11月11日閲覧。
  11. ^ Ilex L.” (英語). ITIS. 2011年11月11日閲覧。

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、40頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、131頁。 ISBN 4-522-21557-6 

関連項目

外部リンク



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