イングランドの教育
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「イギリスの教育」の記事における「イングランドの教育」の解説
「en:Education in England」も参照 イングランドの教育(Education in England)は、教育省およびビジネス・イノベーション・技能省(BIS)が所管している。地方自治体は公的教育政策を策定し、かつ公立学校を運営する責務を負っている。 教育段階は、就学前教育(3-5歳)、初等教育(5-11歳)、中等教育(11-18歳)、第3期の教育(18歳以上)となっている。5-18歳の全ての児童について、全日制の義務教育を受けることが義務となっているが、これは学校またはその他の手法であってよい。3-5歳までの年齢については、自由選択として年間600時間の就学前教育を公的資金で受けることができる。 16歳からの2年間の教育はシックスス・フォーム(Sixth form)や"college"と呼ばれており、 一般教育修了上級レベル(Aレベル)や、それと類似したBTEC、 国際バカロレア、 Cambridge Pre-Uなどのディプロマ取得のための課程である。 またイングランドでは、インデペンデント・スクールやホームスクーリングも合法であり、親たちはそれらの教育を選択することも可能である。 義務教育は、小学校(primary school)において5歳から始まる。初等教育・中等教育における義務教育では、日本のような1学年毎ではなく2~3学年をひとまとめにしたキー・ステージ(Key Stage)の各段階毎に、日本の学習指導要領にあたる「ナショナル・カリキュラム」(National Curriculum)によって必修科目とその内容が定められている。16歳になるとGCSE(General Certificate of Secondary Education)という義務教育修了試験を受ける。 公立学校に対して、私立学校はインデペンデント・スクール(independent school,独立学校)と呼ばれる。伝統あるパブリック・スクール(public school)はこちらに含まれる。パブリック・スクールの教育は18歳までだが、開始年齢は11~13歳の間であることが多い。私立学校の中にはボーディングスクール(寄宿制学校)も少なくない。私立学校の多くもナショナル・カリキュラムの内容は踏襲している。公立学校は原則として無料だが、私立学校は年間数千~1万ポンドの学費がかかる。 イギリスの学校では給食を提供しているところも多いが有料であり、寮制でない場合には、保護者の判断によって弁当を持参することも認められている。 16–18歳で義務教育を終えると、大学に進学する者はシックスス・フォーム(英語版)と呼ばれる学校にて、大学受験に必要な一般教育修了上級レベル(A-level)認定の取得準備に費やされる。 その他の者は、継続教育カレッジにて職業教育を受けることとなる。
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