イメージ
名称:地球磁気圏観測衛星「イメージ」(IMAGE)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2000年3月25日
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:デルタII
打ち上げ場所:ヴァンデンバーグ空軍基地
国際標識番号:2000017A
地球磁気圏観測衛星「イメージ」は、地球をとりまく磁気圏を調べるために打ち上げられた衛星です。
地球はひとつの大きな磁石で、周囲の宇宙空間には地球の磁場が広がっています。この磁場の広がりの地球側を磁気圏と呼びますが、磁気圏は太陽から吹き出される生命に有害な高速のプラズマ流「太陽風」を地球から逸らす働きをしています。しかし太陽フレアーが発生し、太陽風が強い時には磁気圏が乱れ、磁気嵐が起きることがあります。磁気嵐が南北極地方に流れ込むとオーロラが発生します。イメージは、2年間にわたってプラズマの発生状況を測定し、磁気圏の構造を調べます。イメージにはプラズマが放つ紫外線放射を撮像する「極紫外線撮像器EUV」や、地球をとりまく高温プラズマを撮影できる「中性原子撮像器NAI」などが搭載され、磁気嵐の発生を予測する「宇宙天気予報」の研究を大きく発展させることが期待されています。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
イメージは直径2.25m、高さ1.52mの8角形をした人工衛星です。打ち上げ時の重量は494kgで、回転姿勢制御方式を採用しています。イメージには低エネルギー/中エネルギー/高エネルギーの3種の「中性原子撮像器(NAI)」や、「極紫外線撮像器(EUV)」「遠紫外線撮像器(FUV)」「電波プラズマ撮像器(RPI)」などが搭載され、地球の磁場の周囲を流れるプラズマ流の動きを多面的に撮影できるようになっています。搭載された4本の長さ250mのワイヤー・アンテナは展開すると宇宙空間での最長の人工物となります。
2.どんな目的に使用されるの?
太陽から吹き出すプラズマ流「太陽風」が強い時などに、磁気圏が乱れて磁気嵐が起きる様子を継続的に観測し、磁気圏の構造を調べる目的です。磁気嵐はオーロラを発生させるほか電波を乱すため、携帯電話への影響なども心配されており、今後の研究が望まれる分野です。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
2000年3月25日にデルタIIロケットで打ち上げられ、最大高度45000キロの長楕円軌道に乗りました。その後は、長さ250mのワイヤー・アンテナを展開し、磁気圏をとりまく磁気嵐の姿を多数撮影しています。2001年には超紫外線撮像器からの映像などが送られており、太陽の方向に向かって伸びる尾のようなプラズマの姿を撮影したりしました。この尾は30年前から存在が予言されていたものです。
4.どのように地球を回るの?
磁気圏全体の画像を撮影するため、近地点高度1,000km、遠地点高度45,000kmの長楕円軌道をとり、極点上空などから磁気圏の姿をとらえます。
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品詞の分類
名詞およびサ変動詞(思考) | 意図 発想 イメージ 心積もり 拈出 |
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