アンカラ・イスタンブール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/22 18:02 UTC 版)
「トルコ高速鉄道」の記事における「アンカラ・イスタンブール」の解説
人口500万人の首都アンカラと、人口1,200万人の最大都市イスタンブールを結ぶ高速鉄道である。それまで両都市間の鉄道路線は全線電化されていたものの、576kmの路線の内110kmのみが複線で、それ以外は単線であった。また貧弱な路盤と急カーブが随所に存在し、全線で6時間30分程度の時間を要した。そのため高速新線が一部開業する2006年以前、両都市間を行き来する旅客のうち、鉄道がしめる割合は10%であった。 当初は1994年に計画された「アンカラ・イスタンブール鉄道再生事業」において、路盤の強化と急カーブの大半径化、複線化によって時速100kmでの走行を可能にするよう検討されていた。しかし需要に見合わないとされ、しばらく計画は中断された。1999年、エスキシェヒールとEsenkent間を時速200kmに対応する計画の資金が得られ、2000年には時速250kmに変更された。 「アンカラ・イスタンブール高速線」は533kmで計画され2004年に着工された。最初の段階ではアンカラからエスキシェヒールまでの245kmが構築され、1時間5分で到着する予定であった。2007年4月23日より試運転を開始し、2009年3月13日にアンカラ - エスキシェヒール間が開業。2014年7月25日に中国が担当したイスタンブールのアジア側の郊外にあるペンディック駅(英語版)までが開業した。イスタンブール中心部への乗入れ部分を残すのみになった。全線開業すると従来の半分以下の時間で両都市を結ぶことになり、旅客シェアは78%に達すると期待されている。
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