アポロ計画
12人の宇宙飛行士を月へ送り出したアポロ計画の始動
「アポロ計画」は、本来、有人宇宙船を月軌道上にのせる計画でした。しかし、1961年のケネディ大統領(当時)の演説により、月面に有人宇宙船着陸を成功させる計画に変更されました。アポロ計画では最後の17号まで合計6回の月面着陸に成功し、12人の宇宙飛行士を月面に送りました。
アポロ宇宙船を打ち上げた、全長110mのサターンロケット
アポロ宇宙船は、サターンV型ロケットで打ち上げられました。全長110m、最大直径10m、打上げ重量2941tのロケットで、月までの往復77万kmを飛行できる能力がありました。アポロ宇宙船は司令船、機械船、月着陸船の3つの部分に分かれており、ジェミニ計画で蓄積した技術をもとに、自力で軌道を修正できる制御ブースターも備え付けていました。
「人類の偉大な一歩」を記録したアポロ11号の月面着陸
1969年7月20日午後4時18分、ニール・アームストロング船長とエドウィン・オルドリン飛行士は、月着陸船イーグルで「静かの海」に着陸しました。人類ではじめて地球以外の天体へ到達したのです。人類としてはじめて月面に立ったアームストロング船長の第一声は、「これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」でした。2人は月面に21時間36分滞在し、月の石などの資料を収集したのち、無事に地球に帰還しました。
司令船の爆破事故を克服したアポロ13号、奇跡の生還
1970年4月11日に打ち上げられたアポロ13号は、月へ向かう途中、司令船の酸素タンクが爆発するという事故を起こしました。被害は電気、水、生命維持装置などにおよび、飛行士の命にもかかわる大事故でした。船内の飛行士と地上のNASAのクルーとの綿密な連携と奮闘で、アポロ13号は、月面への着陸はあきらめ、月の軌道を回ったのち、6日後に無事、地球に帰還しました。この奇跡の生還は、『アポロ13』という映画にもなり、大ヒットしました。
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