アフリカにおける迷信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 07:45 UTC 版)
「en:Persecution of people with albinism」も参照 アフリカではアルビノへの偏見が著しく、アルビノが命の危機にさらされるほどである。アルビノの人々の身体が切断され、殺害されることがある。また、切り取られた身体は闇マーケットにおいて高値で取引される。アルビノの身体を呪術に用いることで、幸福をもたらすとの迷信が信じられているからだ。サブサハラではアルビノの人体は迷信的な呪術の道具に使用される。その用途は富や豊穣、選挙に勝つ事だったり、病気の治療だったりと多岐にわたる。アルビノの女性と性交するとエイズが治ると信じられている地域もあり、それによるレイプ被害も深刻である。 先述のサブサハラにおける呪術に使用されるために殺される他にも、その外見などからアルビノの人に対し様々な差別や迷信を持つ地域や人が多い。2014年11月18日、国連総会は6月13日を「国際アルビニズム(白皮症)啓発デー」と定めた。2018年11月9日には、日本で「東京アルビニズム会議」(日本財団主催)が開かれた。国連によると、2018年時点の集計で過去10年間にアフリカ28カ国で約700件のアルビノへの襲撃があった。日本で生まれたアルビノ女性は「アルビノを理由に命を狙われる危険性は、もちろんない。マンガやアニメで、髪色が真っ白なキャラクターが不思議な力を持った人物として描かれるくらいで、アルビノへのおかしな迷信もない」と当初から思っていたものの、今まで日本で生まれてよかったねと言われることに多少の違和感を思っていたが、アフリカで常に一人ぼっちの幼少期を過ごして、2008年に両手を切断されて6ヶ月のお腹の子を流産した女性の話を聞いて、日本で産まれたことを感謝したと述べている。 タンザニアの呪術ではアルビノの人体の一部を煮出したものが使われることからアルビノへの暴行や殺害が多発し、その遺体が高額で取引されている。選挙で勝利するためなど、政治家の関与も疑われている。
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