アジア系アメリカ人運動とは? わかりやすく解説

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アジア系アメリカ人運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/28 05:28 UTC 版)

トシオ・モリ」の記事における「アジア系アメリカ人運動」の解説

だが、モリこの後20年以上にわたって忘れられ作家となっていた。再評価きっかけは、1974年劇作家のフランク・チン(英語版)、詩人のローソン・フサオ・イナダ(英語版)、作家大学教員のショーン・ウォン(英語版)、アジア系アメリカ文学研究者のジェフリー・ポール・チャン(英語版)が編纂したアイイー!アジア系アメリカ作家作品選集英語版)』である。1970年代初頭60年代黒人公民権運動のうねりが他のマイノリティにも波及し上述日系人収容者対す補償請求運動併せて、アジア系アメリカ人運動が起こった時代であり、こうした運動から生まれたアジア系アメリカ文学記念碑的アンソロジーが『アイイー!』である。本書には、モリの「すばらしドーナツ作る女」(『カリフォルニア州ヨコハマ町所収)のほか、ヒサエ・ヤマモト短編ヨネコの地震」、ワカコ・ヤマウチ短編「そして心は踊る」、ジョン・オカダの『ノー・ノー・ボーイ』の抜粋、モトコ・イコの「金時計」が収められた。ヤマウチの「そして心は踊る」が最初に発表されたのは1940年代後半ヤマモトの「ヨネコの地震」は1951年オカダの『ノー・ノー・ボーイ』は1957年で、いずれも日系移民の生活や強制収容題材としているが、これまでほとんど注目されることがなかった。日系アメリカ文学代表するこれらの作家高い評価受けたのは、『アイイー!刊行後のことである。1991年には同じ編纂者による続編『ビッグ・アイイー! ― 中国系・日系アメリカ文学アンソロジー』が刊行されモリヤマウチヤマモトオカダ作品のほか、モニカ・ソネ(英語版)、ミルトン・ムラヤマ(英語版)、ヒロシ・カシワギ(英語版)、ジョイ・コガワ日系カナダ人作家)、八島太郎ミノル・ヤスイなどさらに多く日系作家の、小説だけでなく随筆、詩、俳句短歌なども収められることになったこうした動き受けて日本でも1970年代後半日系アメリカ文学研究始まり、英語による文学翻訳出版された。『カリフォルニア州ヨコハマ町』の邦訳刊行されたのは1978年であり、1992年新装版出された。1978年には長編小説広島から来た女』、翌79年には『排外主義者ほか短編集』が出版された(いずれも未訳)。短編集序文ヒサエ・ヤマモト書いている。

※この「アジア系アメリカ人運動」の解説は、「トシオ・モリ」の解説の一部です。
「アジア系アメリカ人運動」を含む「トシオ・モリ」の記事については、「トシオ・モリ」の概要を参照ください。

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