アカデミー賞の常連として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:40 UTC 版)
「ジャック・ニコルソン」の記事における「アカデミー賞の常連として」の解説
一度目のアカデミー賞を得た後も数多くの名演を見せ、1980年のホラー映画『シャイニング』(スタンリー・キューブリック監督)で演じたジャック・トランス役はアカデミーなどの賞レースには絡まなかったものの、その狂気的な演技は現在でも彼を想起させる作品の一つに数えられている。その翌年には親友のウォーレン・ベイティが監督と主演を務めた『レッズ』に出演して再びアカデミー賞にノミネートされると、1983年の『愛と追憶の日々』で助演男優賞を受賞、二度目のアカデミー賞を獲得した。この間、『ゴーイング・サウス』で監督として再び映画を製作する側に挑戦している他、『ミズーリ・ブレイク』でプライベートの友人であったマーロン・ブランドとの共演を果たしている(因みに2作品とも西部劇である)。1985年には当時の恋人であったアンジェリカ・ヒューストンと『女と男の名誉』で共演し(監督は恋人の父親であるジョン・ヒューストン)、カップル共にアカデミー賞にノミネートされ、恋人が助演女優賞に輝いた。 1989年には『バットマン』(ティム・バートン監督)で二代目のジョーカー役として出演した。『怪鳥バットマン』のシーザー・ロメロ以来の映像化となったジョーカーを享楽的な愉快犯として演じ、当時はミスキャストと言われた主演のマイケル・キートンと共に新たなバットマンシリーズのヒットに貢献した。低予算であった事から出演料は「興行収入に応じて支払う」という契約が結ばれたが、その興行収入が4億ドルを超える映画の大ヒットにより、結果的に6000万ドル(9000万ドルという計算もある)とも言われる巨額の報酬が支払われる事になった。彼とシーザー・ロメロ、そして2008年の『ダークナイト』でジョーカーを演じたヒース・レジャーらと合わせて「三人のジョーカー」と呼ばれる。 1990年代に入ってからもアカデミー賞候補の常連組であり続けた。軍事法廷を舞台にした『ア・フュー・グッドメン』では傲岸不遜な軍高官・ジェセップ大佐役を演じ、8回目のアカデミー・ノミネートを受けた。作中で追い詰められたジェセップ大佐がトム・クルーズ扮するダニエル中尉の「I want the truth!(私は真実を知りたい)」との言葉に「You can't handle the truth!(貴様に真実など分かるか!)」と激昂する名シーンは多くの作品でオマージュされている。1996年製作の『マーズ・アタック!』では『バットマン』で知り合ったティム・バートンと再び関わった。 1997年、『恋愛小説家』で潔癖症の小説家を演じ、自身三度目となるアカデミー賞を受賞した。これはアカデミー助演男優賞を三度受賞したウォルター・ブレナンに次いで史上二人目の快挙となった。
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