ミール【meal】
ミール【(ロシア)mir】
ミール【Mir/Мір】
ミール(みーる)
旧ソ連のソユーズ計画から発展したもので、1986年 2月20日にプロトン・ロケットを使って打ち上げられた。その後、ミールは、地球の周回軌道をまわる有人の宇宙ステーションとして、現在に至る。ミールとは、ロシア語で「平和」を意味する言葉だ。
周回軌道上のミールには、宇宙船「ソユーズ」を使って乗組員を送り込む。また、数カ月おきに、宇宙貨物船「プログレス」が食糧や資材を持ち込む。このようなシステムによって、宇宙での有人飛行の滞在時間を1年以上にまで延ばした。
ミールは、宇宙科学ステーションとして、植物栽培、物性、医薬品開発などのモジュールをドッキングさせ、宇宙実験を行っていた。
さらに、1995年には、それまで宇宙開発で熾烈な競争を繰り広げてきたアメリカのスペースシャトルとのドッキングに成功し、1998年には国際宇宙ステーションの建設が始められるなど、国際協力の時代となった。
しかし、プログレスとのドッキングが失敗し、1997年には本体の一部が破損した。そのほか、コンピュータが故障するなどのトラブルが相次ぎ、老朽化が進んでいる。しかも、ロシア政府の財源不足により手を打つことができず、宇宙空間に漂う「粗大ゴミ」となっている。
廃棄処分されることが決まったが、日本上空を通過した後に太平洋に落下させるとあって、心配の種は尽かない。
(2001.02.25更新)
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