まちづくり条例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 14:01 UTC 版)
「真鶴町まちづくり条例」は国による1993年制定、翌年施行の条例である。まちづくり計画として条例第10条「美の原則(8つの原則)」および「美の基準」、開発や建築を行うときのルール、議会の役割や住民参加などを定めている。まちづくりを条例で規定した例として、全国的に先駆的な事例で、「美」を法令上規定することも異例であった。「美の原則」のデザインの指針(デザインコード)は、かつて美しかったイギリスの歴史的建築物が次々と取り壊されていくのを心配したチャールズ皇太子の『英国の未来像 建築に関する考察』の発想を参照している。この著書でいわれている「建築の10の原則」は、都市に住む人間にとって、国や時間を超えて共通の普遍性を持つものであるため、考え方のヒントとされている。 なお、真鶴町は2005年、市町村で初めて景観法に基づく景観団体になり、2006年に景観計画を告示した。 目標(ビジョン)真鶴町の海に『夜光虫』を蘇らせ、町に美しく豊かな眺めを創造する。 景観計画の区域真鶴町全域(港湾法に基づく「港湾区域」及び漁港漁場整備法に基づく「漁港」を含む) 良好な景観の形成に関する方針真鶴町は相模湾に突き出した半島が、両翼を広げて羽ばたく鶴のような形をしている。 箱根山からの傾斜地であるという地形上の特徴とあいまって独特の眺めを作り出している。古くからその地形的条件でわずかな土地を居住地として、海・山・畑の仕事により風景が織り成されてきた。また、真鶴半島の先端は御林として真鶴町の象徴として精神的なシンボルともなっている。これらの景観を豊かで美しい景観形成を図るために定めている。
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