ほわいとさんぽう2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/11 17:58 UTC 版)
ほわいとさんぽう2 | |
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基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
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所有者 |
三宝海運(1981-1997) 愛媛阪神フェリー(1997-2000) |
運用者 |
三宝海運(1981-1997) 愛媛阪神フェリー(1997-2000) |
建造所 | 林兼造船下関造船所(S-1240番船) |
IMO番号 | 8004210 |
改名 |
ほわいとさんぽう2(1981-2000) SUPERFERRY14(2000-2004) |
経歴 | |
起工 | 1980年 |
進水 | 1981年 |
竣工 | 1981年 |
就航 | 1981年6月 |
運航終了 | 2000年7月10日 |
最後 | 2004年2月、爆破テロにより全損 |
要目 | |
総トン数 | 10,181 トン |
全長 | 155.6 m |
幅 | 23.6 m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | 2基 |
推進器 | 2軸 |
最大出力 | 23,400馬力 |
最大速力 | 24ノット |
航海速力 | 21.1ノット |
旅客定員 | 1,050名 |
車両搭載数 | 12トントラック88台、乗用車52台 |
概要
ほわいとさんぽうの代船として林兼造船下関造船所で建造され、1981年に就航した。
1997年に三宝海運の解散により愛媛阪神フェリーに譲渡され、2000年7月10日の航路廃止まで就航した。
新来島どっく大西工場で整備後、7月21日に日本を離れた。フィリピンのWG&Aへ売却され、スーパーフェリーでSuperferry 14として就航していたが[1]、2004年に爆破テロによる火災で損傷、沈没した。
航路
- 神戸港(東神戸フェリーセンター) - 今治港 - 松山港(松山観光港)
設計
瀬戸内海航路および中距離航路のフェリーとして初めて1万総トンを越え、車両搭載能力に重点を置き旅客設備を簡素化したフェリーが主流となる中、中距離航路のフェリーとしては類を見ない豪華フェリーとして建造された。充実した旅客設備と豪華な内装を備え、クイーン・エリザベス2のファンネル形状を摸した煙突、船体側面に描かれた巨大な鳳凰など外観も印象的であった。当時、地元愛媛のテレビCMでも船の様子を案内していた。
一方でスタンスラスターを装備していないため、今治港と松山港では曳船を常時使用していた。
愛媛阪神フェリーへの譲渡後、六甲アイランドフェリーターミナルへの発着地の移転にあわせて、右舷後部に車両搭載口を増設する改造を受けている。
船内
船室
クラス | 部屋数 | 定員 | 設備 |
---|---|---|---|
特別室 | 2室×2名 | 4名 | |
特等室 | 23室×2名 | 46名 | |
1等洋室 | 18室×8名 | 108名 | |
1等和室 | 2室×12名 | 24名 | |
2等寝台 | 228名 | ||
2等和室 | 518名 | ||
ドライバーズルーム | 122名 |
設備
パブリックスペース
- 案内所
- エントランス
- ラウンジ
- フェスティバルホール
供食・物販設備
- レストラン「グルメ」
- 割烹「たちばな」
- スナック「ナビオ」
- クラブ「フェニックス」
- 売店
入浴設備
- 展望大浴場
娯楽設備
- ゲームコーナー
脚注
- ^ 世界の艦船(2000年11月号,p122)
外部リンク
- 松山←→今治←→神戸 愛媛阪神フェリー - 日刊海事通信社 全国・海外 船の旅情報(Internet Archive)
ほわいとさんぽう2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/20 15:29 UTC 版)
1981年6月、林兼船渠下関建造(S-1240番船)。10,181.97総トン、全長155.6m、幅23.6m、最大出力11,700PS×2基、航海速力21.1ノット(最大24ノット)。 旅客定員1,050名。車両搭載数:トラック約88台(8tトラック換算)、乗用車約52台。 QE2風の形状をした赤い2本煙突と船体に大きく描かれたリズミカルな鳳凰の絵が特徴。スタンスラスターを装備しておらず、今治および松山港への入出港時は曳舟を必要とした。 就航当時は トラック輸送重視型フェリーが大半を占める中、本船は高い天井などによるシティホテルを連想させる豪華かつ洒落た内装、旅客用昇降エスカレーター、割烹、クラブ、スナック、レストラン、展望大浴場、ゲームコーナー、売店などの施設を充実させ、久々の超豪華フェリーの登場として中距離フェリーにもかかわらず話題を集めた。後に登場した他社の豪華フェリーの手本となった。また就航直後、愛媛地方にて「♪ほわいとさんぽぉー・・・♪」と船内設備を映しながらテレビCMを放送していた。 航路廃止後は愛媛阪神フェリーに譲渡され、神戸の使用バースを東神戸フェリーセンターから六甲アイランドフェリーターミナルに移転したことに伴い、右舷後部に車両積み込み口が設けられた。同社の末期は唯一の所有船として運用された。その後、フィリピンに売船されてSUPERFERRY14と改名。2004年2月、テロリズムによる爆破火災により全損。
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