その他のマイスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 14:02 UTC 版)
「モナコ・マイスター」の記事における「その他のマイスター」の解説
自動車レースの世界では、モナコ・マイスターの他に以下の分野でマイスターと呼ばれるドライバーが存在する。 レーゲン・マイスター(Regen Meister ) 「レーゲン」とはドイツ語で「雨」のこと。タイヤのグリップが大幅に低下する雨中のレースでは、マシンの性能よりドライバーの技量が物をいう場合が多い。また、天候の変化に応じて路面状況を読み、タイヤ交換を行う判断力や、濡れた路面をドライタイヤで走る(あるいは乾いた路面をレインタイヤで走る)忍耐力も問われる。 ルドルフ・カラツィオラ F1発足以前のグランプリドライバー。元々レーゲン・マイスターとは、カラツィオラに付けられた呼び名だった。 1926年のドイツグランプリで土砂降りの雨の中、優勝を飾っている。 アイルトン・セナ 1984年のモナコGPでは非力なトールマン・ハートでマクラーレン・ポルシェのアラン・プロストを追い上げ2位を獲得。1985年のポルトガルGPとベルギーGP、2位に大差をつけて優勝した。1991年、1993年の地元ブラジルGPでも印象的な勝利を挙げた。とりわけ1993年のヨーロッパGPでは、1周目の10コーナーまでに4台を抜き、その後も後続に大差を築きながら異次元の走りを見せた。他にも雨にまつわるレースでの勝利・活躍が非常に多かった。 ネーベル・マイスター(Nebel Meister ) 「ネーベル」とはドイツ語で「霧」のこと。かつてドイツのニュルブルクリンク、ベルギーのスパ・フランコルシャンなどの旧コースは全長10km以上あり、山間のため霧が発生することもあった。視界が著しく遮られる中で走るには、危険察知力と度胸が試された。 ベルント・ローゼマイヤー 1936年のドイツGP、アウトウニオンを駆る彼はその3周目に、当時「物理的に絶対不可能」と言われたニュルブルクリンク10分フラットの壁を破った。 ジャッキー・スチュワート 1968年のドイツGPで、濃霧の中2位に4分差をつける独走劇を演じた。 モンテ・マイスター モナコをスタートし、アルプス山中を駆け抜ける伝統のラリー競技、モンテカルロ・ラリー。乾燥路・ウェット・氷雪路、あらゆる路面が登場する。 ヴァルター・ロール 1980、1982、1983、1984年に優勝。FR車で2回、MR車で1回、フロントエンジン4WD車で1回、WRCイベントになってからそれぞれチームも駆動方式も違う車で4勝したのは彼だけである。
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