じてんしゃ図書館
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※本人の記憶に基づく情報であるため、報道機関毎に多少の差異がある。 自ら館長を務める。取り扱っている書籍は全て環境・社会問題・戦争関係などの書籍である。『百年の愚行』も積んであるが、これだけは貸出の対象にはしていない。一人1冊まで誰でも自由に借りることができ、返却は不要。その代わりに読み終わったら葉っぱを1つ描いて次の人に渡すことが借りるためのルールである。 書籍は子供でも解かり易い内容の物を選んで購入している。旅の道中に貸し出した本の総冊数は1540冊に上る。文字表記は、水車に備え付けられている表札が「じてんしゃとしょかん」、土居本人や公式ホームページにおける表記が「じてんしゃ図書館」、メディアによる表記が「自転車図書館」であるが、特に正式な表記というものは無い。 試行錯誤を繰り返し、約1ヶ月かけて水車型の本棚を作成。重量は100kgほどで、全てを含めた総重量は120~150kg近くあるという。書籍は自ら旅先でアルバイトして稼いだ給与から自費で購入している。初代の図書館は普通のベビーカーであり、これを本が積めるように改造したものを使用。現在のような水車型の本棚になったのは2代目からで、最後の図書館は6代目(水車型としては5代目)である。また、足となる自転車そのものも宮城県仙台市で事故に遭った際に買い換えている。 旅費が尽きた場合は出稼ぎに出るため、数ヶ月間に亘って「休館」することもあった。本来なら2012年4月に旅を再開し、同年7月に旅を終える予定であったが、諸事情により暫くの間は活動が休止状態にあった。同年8月7日より約1年ぶりに旅を再開。しかし、8月20日の夜に高知県幡多郡黒潮町を走行中に後方から自動車に追突される事故に遭い、自転車と図書館 (水車)は破損。土居自身も宿毛市内の病院に搬送され、再び数日間の活動休止となった。本人が掲示板に載せたコメントによると大事には至らなかったらしく、自転車の修理を済ませて旅を再開。2012年11月10日、愛知県西尾市に在る西尾市立図書館の訪館を最後に全国総計2640館の図書館を廻り、旅の出発地である愛知県岡崎市に辿り着き、岡崎市立中央図書館にて足掛け7年10ヶ月に及ぶ長旅が遂に終わった。
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