環境・社会問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:57 UTC 版)
「ニューヨーク市の交通」の記事における「環境・社会問題」の解説
先述の通りニューヨーク市は公共交通機関の利用率がずばぬけて高いためエネルギー効率が非常に良い都市の1つとなっている。今日のニューヨーク市におけるガソリン消費量は1920年代の全米平均とほぼ同じ数値となっている。ニューヨーク市は公共交通機関の利用により2006年には約18億ドル分の石油を節約し、46億ドルのガソリンを節約している。この数値は全国で公共交通機関により節約された石油のうちの半分を占めている。 使用石油量の減少により、1年辺り約1,180万メトリックトンの二酸化炭素の排出を抑えることに成功している。ニューヨーク市は市民1人辺りの二酸化炭素排出量が2005年においてアメリカ国内で4番目に低い都市とされ、これを上回るのはホノルル、ロサンゼルス、ポートランドの3都市のみとなっている。 また、都市における環境がその場所に住む人々の通勤方法に差を作ることがわかった。コロンビア大学の科学者が市の5つの区域の大人13,102人から通勤方法を聴き、通勤方法と住民の居住区を調査するとニューヨークの建設環境と公衆衛生との相関関係を発見した。人口密度が高いが歩行者に優しい街作りが行われている地区に住むニューヨーカーは他の地区に住むニューヨーカーよりもボディマス指数 (BMI) が大幅に低く、同じく人口密度は高いが住居の他に商業店も位置し地下鉄駅やバス停が近い位置に住むニューヨーカーはBMIが高いことがわかった。
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