から‐に
[連語]《準体助詞「から」+格助詞「に」》活用語の連体形に付く。上代では格助詞「の」「が」にも付く。
「ただ一夜隔てし—あらたまの月か経ぬると心迷(まと)ひぬ」〈万・六三八〉
2 (「からには」の形で)…である以上は。…する以上は。「言った—は最後までやりとおす」→からは
3 …と同時に。…とすぐに。
「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に取る—揺らく玉の緒」〈万・四四九三〉
4 前の事柄を理由・原因として順当な結果へと続ける意を表す。…ので。…ゆえに。
「うちわたす遠方人(をちかたびと)に言問へど答へぬ—しるき花かな」〈新古今・雑上〉
5 (助動詞「む」に付いて)前の事柄を理由・原因として順当でない結果へと続ける意を表す。…からといって。
から‐に【空荷】
から‐に【辛煮/×鹹煮】
(て)から、(て)からに
「からに」の例文・使い方・用例・文例
- 箱の中をからにする
- 彼女は見るからに正直そうだ
- のどがからからに渇いている
- 私はこの経験をこれからに活かしたい。
- 私はこれからについて考えたい。
- 私たちは夕食の時間を18時からに変更します。
- 鈴木の後を引き継ぎまして、これからについては、わたくし、田中がご用命を承ります。
- 自分の職場に、見るからにとても気が強い女性がいます。
- サブマリンのペリスコープが水中からにょっきり突き出ていた。
- 私の参謀としてついたからには、危機感を持って任にあたって貰わねば困ります。
- 彼女は台所からにおいを消すために窓を開けた。
- 彼女がワインをからにしたのにはたまげた。
- 地面が日に焼けてからからに乾いて固くなった。
- 太陽が地面をからからにかわかした。
- 世界的な美術品窃盗という疫病が美術館をからにしてしまった。
- 食事のドラがなると部屋はからになった。
- 冗談にしろ、恐怖からにしろ、決してうそを言うな。
- 社長にあんなことを言ったからには僕はくびになるのは確実だ。
- 仕事が終わったからには、自由に外に出て遊んでかまいません。
- 決心したからには行動せねばならぬ。
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