あぶくま【アブクマ】(果樹)
登録番号 | 第4237号 | |
登録年月日 | 1995年 1月 26日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | あぶくま よみ:アブクマ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2000年 1月 27日 | |
品種登録者の名称 | 小野武司 | |
品種登録者の住所 | 福島県伊達郡伊達町大字箱崎字上川原32番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 小野武司 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ゆうぞら」の枝変わりと思われる,果形が扁円,果肉色が乳白,果重が300g程度,育成地(福島県伊達郡伊達町)において9月中旬に成熟する晩生種である。 樹姿は中間,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さは中,節間長は短,葉身の形はやや長,葉縁の波打ちは多,葉の大きさはやや大,色は緑,蜜腺の形は球腎である。花の大きさは大,花弁の形は楕円,波打ちは有,色は桃,花粉の多少は有,がくの色は淡紅である。果実の外観は扁円,果頂部の形は凹,凹みは中,梗あの深さは深,広さ及び赤道部の縫合線は中である。果実の大きさはやや大(300g程度),果皮の地色は白,着色はやや多,濃さはやや濃,形はぼかし,毛じの有無は有である。果肉の色は乳白,果肉内の着色は小,核周囲の着色は多,果肉の粗密は密,果肉繊維の多少は少,果皮の剥皮性はやや難,肉質は溶質である。果汁の多少及び甘味は多,酸味はかなり少,渋味は微,苦味は無である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は楕円,大きさは大,色は濃褐,核面の粗滑は滑である。開花期は晩,成熟期は満開後 141~ 150日で,育成地においては9月中旬である。生理落果の多少はやや少,核割れの多少は微,裂果は少,果実の日持ちは中である。 「ゆうぞら」と比較して,果頂部の凹が深いこと,果肉繊維が少ないこと,成熟期が遅いこと等で,「富田白桃」と比較して,果頂部の凹が浅いこと,果肉繊維が少ないこと,核割れが少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者が昭和61年に購入した「ゆうぞら」を自園(福島県伊達郡伊達町)で高接ぎし,63年結実した中から成熟期の遅い枝を発見し,以後,増殖を行うとともに,福島県伊達農業改良普及所の協力を得て特性の調査・確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「福島白桃」であった。 |
固有名詞の分類
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