『少年濡れやすく恋成りがたし[神戸編]-過ちを犯す月-』
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2001年、角川ルビー文庫、角川書店 「ナーヴァス」 (書き下ろし)漫画8ページあらすじ 加夜子は出産間近だった。親になる覚悟のまだ来てない翼朗は知恵熱を出し、水人に看病されていた。 「少年濡れやすく恋成りがたし(神戸編)」 『少年濡れやすく恋成りがたし』のスピンオフ作品(小説ASUKA1996年10月号)。再録。 「過ちを犯す月」 (書き下ろし)あらすじ 西宮翼朗と加夜子が結婚して半年経った時期の五月の物語。加夜子の出かけた雨の日、翼朗は「竜亜会」顧問弁護士・半田拡の訪問を受けた。半田は自分の情が抑え切れず、翼朗と肉体関係を持つ。そんな折、死人が二人出る発砲事件が起きた。数日後、翼朗の携帯メールに「半田を殺されたくなければ、翼朗一人で東京へ来い」との受信が入る。水人の携帯には「翼朗を殺す」とメールが入った。翼朗は東京に誘い出される。 登場人物 西宮翼朗(にしみや よくろう) 二十代半ばの「竜亜会」三代目組長。我儘で情緒不安定だが、基本的に水人に相手をされると機嫌が良く、放って置かれると悪くなる。半田を殺すと脅迫され、一人で東京の半田の事務所へ行く。命の半分は水人に預け、もう半分は加夜子に預けている。 物語の全般を通して、水人が笹生美穂子から預かったフロッピーディスクの、企業からスパイした情報を使い犯罪計画を企て、夜中も眠らずにいた。 並木水人(なみき みずと) 二十代半ばの「竜亜会」の構成員。翼朗の影のように常に一緒にいる。居なくなった翼朗の居場所を推理し、半田の事務所へ向かう。 西宮加夜子(にしみや かやこ) 二十歳くらいの翼朗の妻。政略結婚だったが翼朗を愛するようになった。ヤクザの世界には慣れて来たが、気まぐれな翼朗に翻弄されている。日光アレルギーで日の光に当たれない。翼朗が着物をたくさん買ってくるので和装で過ごすようになった。翼朗が居なくなり、心配で翌朝まで一睡も出来なかった。 半田拡(はんだ ひろむ) 東京在住の「竜亜会」顧問弁護士。人間が好きなゆえに弁護士をしている中年の大柄な男。暴力団の顧問弁護士になったため、仕事が減っている。しかし翼朗に惹かれ、顧問弁護士を辞めずにいた。五月の雨の日、翼朗に呼び出され、思わず肉体関係を持ってしまう。数日後、長谷に脅され、翼朗と水人にメールを送る。 宝田等(たからだ ひとし) 「竜亜会」のヤクザ。水人の兄貴分。翼朗を月、水人を月の欠けた部分、とイメージする。 塩野祐樹(しおの ゆうき) 竜亜会の格下の構成員。東京へ向かう翼朗の段取りをした。一緒に行動するが新宿駅で置いていかれる。 長谷(はせ) 南郷組の鉄砲玉。二人殺した後、拳銃を持ったまま逃走した若者。「竜亜会」三代目組長である翼朗を殺し、名前を上げようとする。
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