『メイジズ・アンド・モンスターズ』とは? わかりやすく解説

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『メイジズ・アンド・モンスターズ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 07:11 UTC 版)

ダンジョンズ&ドラゴンズに関する論争」の記事における「『メイジズ・アンド・モンスターズ』」の解説

TRPGという趣味普及し始めた矢先に、16歳少年ジェームズ・ダラス・エグバート3世英語版)が失踪したという1979年事件TRPGとの関連疑われた。エグバートミシガン州立大学キャンパス地下にある蒸気パイプ通ったトンネル共同溝)で自殺図った未遂終わり友人宅に一月ほど隠れていた。 マスコミ巻き込んだエグバート捜索開始され両親私立探偵ウィリアム・ディア息子探し出すよう依頼したディアはこの時D&Dに関して何も知らなかったが、エグバート蒸気トンネルの中でライブRPGプレイしていて迷ったではないか、という推測マスコミ語った。この説は事実として大きく報道され同様の蒸気トンネル事件」についての噂が長期わたって流布する原因となったエグバートは後に拳銃自殺遂げたが、度重なる自殺試みD&Dとは何ら関係がなく、うつ病極度ストレスよるものであった小説家ローナ・ジャフィは1981年に『メイジズ・アンド・モンスターズ』(Mazes and Monsters)を刊行したエグバート事件誇張され報道わずかに改変して小説したものだった。TRPGがほとんど理解されていなかった時期でもあり、プレイ中に精神症状発現して現実との接点を失うおそれがあるという筋立ては、一部にはすんなり受け入れられた。同書1982年トム・ハンクス主演テレビ映画化された(邦題トム・ハンクスの大迷宮』)。同作小説版映画版宣伝されたことで、TRPGに関する一般社会の不安は高まった1983年には、カナダの映画スカルダガリー』(Skullduggery)が、若者殺人鬼へと変えるために悪魔用い道具としてD&D似たTRPG登場させた。 ディア1984年著書『ザ・ダンジョン・マスター』(The Dungeon Master)で事件の真相明らかにし、エグバート失踪D&Dとの間の関連性否定したエグバート問題には、TRPGへの関心よりも支配的な母親の方が強い影響与えたとされた。 大学生活を皮肉に描いたニール・スティーヴンスンによる1984年小説ザ・ビッグU』(The Big U)では、ライブRPGプレイヤー蒸気トンネル死亡する事故起き、そのために別のプレイヤー精神的に不安定になってゲーム現実区別できなくなるという、現実模した一連の事件扱われた。

※この「『メイジズ・アンド・モンスターズ』」の解説は、「ダンジョンズ&ドラゴンズに関する論争」の解説の一部です。
「『メイジズ・アンド・モンスターズ』」を含む「ダンジョンズ&ドラゴンズに関する論争」の記事については、「ダンジョンズ&ドラゴンズに関する論争」の概要を参照ください。

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