『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜とは? わかりやすく解説

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『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:15 UTC 版)

赤い竜 (ウェールズの伝承)」の記事における「『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜」の解説

ブリテン大君主ヴォーティガン(ウルティゲルヌス)は、サクソン人傭兵反乱によりウェールズ方面退却した後、魔術師たち助言をうけて堅固な塔を建設しようとした。ところが塔を築こうとしても基礎一夜にして地中沈んでしまう。そこで王はふたたび魔術師たち相談すると、生まれつき父親のいない少年探し出してその血を礎石モルタル振りかけるがよろしいと言われる。そして夢魔を父に持つ少年マーリンメルリヌス)が生贄として見出され、王の前に連れて来られる。王が事情説明すると、少年は「魔術師たち呼んできて下さい、かれらの嘘を証明致しましょうと言った。そして王と招集され魔術師たちの前で「王様、土を掘り起こすよう工人たちに命じて下さいそうすれば塔の基礎地下水たまりが見つかるでしょう、そのせいで基礎沈んでしまうのです」と告げたヴォーティガン半信半疑のまま塔の下を掘らせてみると、はたして水たまり出てきた。マーリンは王の魔術師たち向かって「嘘の上手なおべっか使い方々水たまりの下には何があるかご存じですか」と問いかけ、王には「池の抜き取るよう命じて下さい、すると水底には空洞になった石が二つあって、その中に竜が眠っているでしょうと言ったヴォーティガン抜かれた池のほとりに座していると、赤い竜白い竜出現し戦い始めた一時劣勢見えた赤い竜は、勢い盛り返してなんとか白い竜退かせた。驚いているヴォーティガンに、マーリンは、赤い竜ブリトン人白い竜サクソン人だと説明した。さらに、「この争いコーンウォール現れ白い竜踏みつぶすまで終わらない」と予言した彼の予言は、コーンウォールことアーサー王サクソン人を破るという形で成就されることとなる。 その後ヴォーティガンサクソン人とともに暴政を敷く。そのため大陸逃れていた反乱軍次々結成され、とうとうヴォーティガン討ち死したヴォーティガン死後ブリタニア治めていたアンブロシウス・アウレリアヌス殺され無政府状態となったアウレリアヌスの弟ユーサー・ペンドラゴンは、サクソンとの戦い最中で軍を率いていたが、その時、突然空明るく輝く大きな星が現れた。その星はまるで燃え火の竜のようであった。光の尾を引き、その一つガリア指しもう一つアイリッシュ海指していた。 「一体あの彗星何を意味するのか」ユーサーは魔術師マーリン呼んで尋ねた。そこでマーリンは兄アウレリアヌスの死を告げ悲しみにくれながらも、ブリトンの民がサクソンに勝たねばならぬこと、あの星の筋がユーサーに生まれるという息子立派な王になることを示していること、子孫は皆ブリタニア治めてくだろうということ語った。 ユーサーは兄の死を嘆きつつもサクソン勝利した新たなブリテンの王となったユーサーは、火の竜の星を記念して2匹黄金の竜作りペンドラゴンPendragon)という称号呼ばれるようになった。この称号は、ウェールズ語ブリトン語)で「竜の頭(あたま)」を意味する

※この「『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜」の解説は、「赤い竜 (ウェールズの伝承)」の解説の一部です。
「『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜」を含む「赤い竜 (ウェールズの伝承)」の記事については、「赤い竜 (ウェールズの伝承)」の概要を参照ください。

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