「袖付き」仕様
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『機動戦士ガンダムUC』に登場。ネオ・ジオン残党「袖付き」が、残存したクェス機を修復・改修した機体。初出であるアニメ版、漫画版『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』及び小説『機動戦士ガンダムUC 不死鳥狩り』の各作品で、一部仕様や作中での扱いが大きく異なる。 機体色はライト・カーキとグレーを基調に変更され、胸部と手首には「袖付き」特有のエングレービング調の装飾が施されている。「袖付き」の財政難から純正パーツの補充ができなかったため、破損した右腕や一部の武装はベース機であるギラ・ドーガのもので代用している。バックパックもギラ・ドーガのものに換装されているが、こちらは破損ではなく運用面での都合を考慮しての変更となっている。武装は指揮官用ギラ・ドーガのビーム・マシンガン、戦闘中に失ったのか左肩のファンネルは2基のみ確認できる。 アニメ版ではメガラニカ周辺宙域戦で登場。ファンネルによるオールレンジ攻撃で、ネェル・アーガマ隊のジェガンD型を葬っている。この直後、ファンネルを肩のラックに帰還させるシーンが描かれているが、ヤクト・ドーガには本来ファンネルを回収しての再使用機能は無い。これは単純に「袖付き」が財政難に苦しむことから、高価なサイコミュ兵装を使い捨てるわけにはいかなかった事情による。パイロットの描写はなく、ニュータイプ能力者もしくは強化人間だと推察されるが、詳細なデータは残っていないとされる。 漫画版『バンデシネ』では、ファンネルの数が3基に増えており、左腕にシールドを装備している。ネェル・アーガマへと肉薄し、ガランシェール隊のギラ・ズールに撃破されている。外伝漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』では、フル・フロンタル親衛隊のゼクスト・アーデ少尉がパイロットを務めている。 小説版『UC』の追補小説「不死鳥狩り」(第11巻に再録)では、小説版本編の最終決戦には登場しなかったシナンジュ用の巨大MA「ネオ・ジオング」のハル・ユニットを運搬するムサカ級巡洋艦の搭載機として登場。運搬中に発生した戦闘において、本機を臨時のコア・ユニットとすることでネオ・ジオングを起動させてユニコーンガンダム3号機 「フェネクス」と交戦する。しかし最終的には撃破され、ネオ・ジオングはシナンジュおよびフロンタルのもとに届かずに終わる。
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