「衰退=幻影」説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:07 UTC 版)
近年の研究では英国病は幻影であったという説が有力となっている。英国病の根拠として製造工業の不振というものがあるが、サッチャー改革、ブレアの長期政権を通しても結局のところ復活はしなかった。 経済を引っ張っているのは金融や商業を中心とするシティのみである。ベティの法則からすれば、工業を中心とする第2次産業から金融・商業・サービス業などを中心とする第3次産業へ遷移することは必然である。 また、W・D・ルーヴィスティンによれば、イギリス経済は世界の工場と謳われた産業革命期ですら工業・製造業は金融・商業界を優越したことは一度もなかった。このことからイギリスはむしろ世界の先端を走っていたとも言える。
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