「衰退期」を超えて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 17:15 UTC 版)
「ボカロ (音楽ジャンル)」の記事における「「衰退期」を超えて」の解説
前述の「焼け野原」の時代とポップスの時代を超えて、2016年1月にDECO*27が楽曲『ゴーストルール』を投稿し、その後、2016年4月に投稿されたナユタン星人の楽曲『エイリアンエイリアン』、Neruの『脱法ロック』、和田たけあきの『チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!』、有機酸(神山羊)の『lili.』などが人気を集め、再び勢いが盛んになった。この時期にはコンピレーションアルバムシリーズ『ドンツーミュージック』や『モノカラーガールスーパーノヴァ』に代表されるようなダンスロックの流行が見られた。 同年9月にぬゆりが発表した『フラジール』は、エレクトロスウィングや、音がスパッと切れることが特徴となっている「リリースカットピアノ」の流行に寄与した。また、『フラジール』は同年10月に有機酸(神山羊)が投稿した『lili.』とともに「エレクトロニックミュージック」の枠組みで語られることもある。また、バルーン、ぬゆり、有機酸などのボカロPのヒット曲で「v flower」が使用されたのもこの時期である。同年10月にはバルーン(須田景凪)が『シャルル』のボカロバージョンを投稿した数日後に自ら『シャルル』を歌ったセルフカバーのミュージックビデオを発表したことからボカロP自身がボカロ曲を歌うことも増加したと和田たけあきは話している。これらの楽曲には前述のJust the Two of Us進行が使用されているという共通点がある。同時代の邦楽の場合、この進行はネオ・シティポップ、Kawaii Future Bassなどで使用されており、R Sound Designの「帝国少女」はこの流れを汲んでいるといえる。
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