「真珠華」の物語とは? わかりやすく解説

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「真珠華」の物語(第814夜 - 第819夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「「真珠華」の物語(第814夜 - 第819夜)」の解説

バートン版「ホラサンのアブ・アル・ハサン(第959夜‐第963夜)」 東洋文庫版「教王アルムウタディド・ビッラーヒとホラサンアフマド息子のアブー・アルハサン・アーリーの物語(第959夜‐第963夜)」 昔、アッバース朝第16代教王(カリーファ)で、第5代教王ハールーン・アル・ラシードの孫の第10代教王アル・ムタワッキルの更に孫のアル・ムータディド・ビルラー教王が、物語師アフマード・イブン・ハムドゥンとバグダードの町を散歩していると、美し前庭持った館を見つけた二人は旅の商人偽って、館の主に会うと、主は快く2人夕食招いた。館の内部は実にすばらしく美し歌姫舞姫たちが舞い踊り豪華な料理振舞われた。しかし、教王は突然館の主に「家具や主の服にアル・ムタワッキル教王の印がついているのはどういう理由か」と怒り露わにして問い正した。館の主アブール・ハサン・アリ・ベン・アフマード・アル・ホラーサーニは次のように答えた。 アブール・ハサンはバグダード豪商一人息子として生まれ若くして父が死んだ後も手堅く商売続けたある日、アブール・ハサンの店に美し14歳ほどの乙女来て300ディナール渡して欲しと言った。アブール・ハサンは一目惚れし300ディナール渡してしまった。アブール・ハサンは理性失った行動後悔したが、翌日同じ時刻に再びその乙女来て今度500ディナール渡すように言うと、言われるがまま渡してしまった。その翌日今後はその乙女宝石を渡すように言うと、アブール・ハサンは言われるがまま渡した。アブール・ハサンが乙女の後を付けると、乙女教王アル・ムタワッキルの宮殿消えた。 アブール・ハサンは困惑し、父の代からの番頭相談すると、宮殿出入りしている仕立屋紹介してくれた。アブール・ハサンが仕立屋の店に行き金を渡し相談すると、その乙女教王琵琶弾き真珠」に違いないことが分かった。ちょうどその時真珠」の召使少年宦官仕立屋の店に来て、「真珠」もアブール・ハサンのことを愛していることを伝え後宮忍び込む手引きをしてくれた。 アブール・ハサンは教王の服を着て後宮進み真珠」の部屋の手前まで来たが、突然教王行列見え、アブール・ハサンは後宮逃げ回り自分がどこにいるのか分からなくなってしまい、ある部屋中に入り込んだ。そこは「真珠」の姉の「アーモンド練粉」の部屋であった。「アーモンド練粉」はアブール・ハサンを匿い、「真珠」を部屋呼んだ。アブール・ハサンと「真珠」は再会喜んだが、その直後教王が「アーモンド練粉」の部屋に来たため、アブール・ハサンは衣裳箱の中に隠れた教王は、「真珠」が部屋にいたことを喜び、歌を所望すると「真珠」は見事に歌った教王褒美として何でも与えと言ったので、「真珠」が自由を願うと願い許された。「真珠」は自分の部屋家具や服、そしてアブール・ハサンが入っている衣裳箱をかつがせて、後宮を後にした。これが、この館の家具や服に教王ムタワッキルの印がある理由であった教王アル・ムータディド・ビルラーは話を聞き疑ったことを恥じ、アブール・ハサンの租税免除し侍従長任命した。アブール・ハサンは教王庇護のもと幸せ暮らした

※この「「真珠華」の物語(第814夜 - 第819夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
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