「森下・世界的長寿郷調査団」を結成し、世界的長寿郷の実地調査を開始 昭和50(1975)年
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森下自然医学が永年推奨してきた「健康のための食形態」は、世界的長寿郷の長寿者たちの食事と矛盾しないはず、との考えから私財を投じ「森下・世界的長寿郷調査団」を結成して実地調査を始める。 滞在は一時的なものでなく、1ヶ所を約5年おきに繰り返し訪ね時系列でみていく。そして、「暮らす」という感覚で長期滞在をしなければ真の生活は判らない、と考えていた。それらの実地調査により、コーカサス、フンザ、ビルカバンバ等の100歳長寿者たちの食生活基本パターンと自然医食の食形態は同一であることを明らかにした。 昭和59(1984)年、中国の新疆ウイグル自治区の実地調査を行い、第4の世界的長寿郷と認定。平成3(1991)年には、中国広西・瑶族長寿郷の実地調査により、第5の世界的長寿郷と認定。共に、典型的な菜食(玄穀・菜食)であることも明らかになった。 西のコーカサスと東の新疆ウイグル自治区の両長寿郷を結ぶシルクロード沿いが、長寿ベルト地帯であることを確認し、「シルクロード長寿郷」の新概念を提唱する。それまでの訪問回数は48回にのぼる。 世界長寿郷の実地調査を繰り返すことにより、1970年代は150歳の長寿者が多数いたが、1980年代は140歳、1990年代は130歳、2000年代は120歳とだんだん短くなっていることを知る。彼らは死の直前まで畑仕事などを行い、身体を休めるがごとく人生を閉じる。長寿者たちの共通点は、食生活の基本的パターンが同一であるほか、生まれた土地の循環の中で生きている。世界長寿者の年齢が年々短くなっているのは、地球(環境)そのものが死に向かって歩んでいるのであろう。 最後(49回目)の世界的長寿郷調査は、森下91歳の令和1(2019)年11月30日 - 12月6日に行った、中国・広東省・梅州市での調査であった。 <全日本鍼灸学会雑誌:外部リンク> 第52回 全日本鍼灸学会学術大会(香川) 特別講演:世界的長寿郷の食生活
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