「星の屑」作戦の決行、そして消滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:59 UTC 版)
「デラーズ・フリート」の記事における「「星の屑」作戦の決行、そして消滅」の解説
デラーズ・フリートは、一年戦争終結後の地球連邦政府がその権勢を安定させてきていることを懸念し、核兵器の運用を含めたガンダム開発計画の情報を得たことから、「星の屑」(ほしのくず)作戦を立案する。その目的はコロニー落としにより北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与え、宇宙への食糧依存度を高めること、それによって地球連邦に対するスペースノイドの発言権を強化し、ひいては宇宙へ連邦政府の目を向けさせることであった。しかし、この目的は肝心の劇中では説明されずに終わっている。 作戦は宇宙世紀0083年10月13日に発動。地球連邦軍によって極秘開発され、オーストラリアのトリントン基地に移送された核兵器搭載MSのガンダム試作2号機を、ガトーが奪取した。追撃を振り切ったガトーと2号機は10月31日に茨の園へ帰還すると、11月10日にソロモン海域コンペイトウ湾内にて行われた連邦軍の観艦式を、そのMK-82戦術核(アトミックバズーカ)を用いて襲撃した。集結していた艦隊に大打撃を与えて戦力を削ぐと同時に、別の宙域で移送中だったコロニー公社管理のスペースコロニー2基を占拠し、そのうち1基(アイランド・イーズ)を月へ落下させると見せかけてコンペイトウから追撃に出た残存艦隊を月方面へ引き寄せたうえ、推進剤によりコロニーの進路を地球へ変更させ、燃料の切れた艦隊の追撃をかわした。その後、増援艦隊との戦闘などを経て11月13日0時34分、コロニーは地球へ落着した。 作戦自体は成功したものの、序盤から地球連邦軍のペガサス級強襲揚陸艦のアルビオンからの追撃を受け続け、終盤にはシーマの部隊が連邦軍側へ寝返るなど、作戦遂行中にトラブルが発生している。また、連邦軍に比べれば元々少ない戦力であり、核で大打撃を与えてもなお物量に勝る彼らに圧倒され、最終的にデラーズ・フリートは壊滅した。しかし、本作戦の成否にかかわらず全戦力を使い切る計画であったようで、戦闘宙域の後方に待機していたアクシズ先遣艦隊へ残存兵力の救助を依頼していた。これらの一連の騒乱を、「デラーズ紛争」と呼ぶ。
※この「「星の屑」作戦の決行、そして消滅」の解説は、「デラーズ・フリート」の解説の一部です。
「「星の屑」作戦の決行、そして消滅」を含む「デラーズ・フリート」の記事については、「デラーズ・フリート」の概要を参照ください。
- 「星の屑」作戦の決行、そして消滅のページへのリンク