「ルパート・コスト・アメリカインディアン図書館」の設立
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1986年、コスト夫婦の長年にわたるアメリカインディアンの歴史に関する研究分野を讃え、カリフォルニア大学リバーサイド校に世界初のアメリカインディアンの学術的講座である「ルパート・コスト講座」が設立された。これに合わせてコスト夫妻が贈与した学術資産を基に、同大学に「ルパート・コスト・アメリカインディアン図書館」(The Rupert Costo Library of the American Indian)、「コスト公文書館」(Costo Archive)が設立された。 この「コスト図書館」には、8,000冊の本、15,000以上の文書、小冊子、録音テープ、スライド、100以上の民俗工芸品、芸術作品が所蔵されている。これはアメリカインディアンに関する研究材料、及び1935年から1980年までの、カリフォルニアのインディアン文化の最大級の記録コレクションである。その内容は、インディアンの土地と漁猟、水利の権利に関する資料、インディアンの主権問題と領土に対する主張、言語教育と他の多くの問題に関するものであり、書簡、訴訟の要約、法廷記録、議会での証言と、法律委員会での報告、各部族の会報、学術的フィールドワークと研究メモを含んでいる。また多数の新聞紙が収められている。サンフランシスコ大地震で一時保管状態が危ぶまれたが、その後建物が修復された。莫大な資料の最終的な寄付は、妻ジャネットの死去した2001年に行われ、資料のマイクロフィルム化が進められた。現在同文書館の資料は一般公開され、またオンラインで閲覧提供されている。同大学の「コスト講座」には8人の専任研究者がおり、研究と教育分野での他の機関の参加、地元のインディアン部族と大学コミュニティの間での文化交流を目的としている。
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