「スイーツ(笑)的」であるとされるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 02:19 UTC 版)
「スイーツ(笑)」の記事における「「スイーツ(笑)的」であるとされるもの」の解説
携帯端末向けウェブサイト利用者層はパソコン端末向けウェブサイトの利用者層と大きく異なっており、その多くは若い女性であるが、パソコン利用者はこういった携帯端末向けウェブサイトの利用者層を見下し、自分たちとは異質な女性向けインターネットコミュニティで流行している事柄に対して「スイーツ(笑)」であるというレッテルを貼ることがある。例えば2007年に発表されたケータイ小説『恋空』は、携帯端末向けウェブサイトの利用者から大きな反響を受けベストセラーになった作品だが、この作品も「スイーツ(笑)」との揶揄の対象となった。「スイーツ(笑)」というスラングの流行は、このような作品を絶賛している携帯端末向けウェブサイト利用者層に対する、パソコン利用者の優越意識が引き金になったとも言われ、実際日本のインターネットでこのようなスラングが流行し始めた時期と、『恋空』がブレイクした時期は重なっている。また、このようなケータイ小説で多用される文章表現や、携帯電話発着信の電子メールにおける小文字、ギャル文字、絵文字といった独自の日本語表現を用いた「デコメール」、かわいらしく飾りつけたデコレーション携帯電話(デコ電)やなどについても、「スイーツ(笑)」的であると見なされる場合がある。 他に、ミクシィのようなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)において「読み逃げ」「踏み逃げ」などと呼ばれる、友人のページを見た後にコメントを残さず去ることを嫌うような価値観も、「スイーツ(笑)」的なコミュニティに属するものであると受け取られている。しかし実際に調査を行ったところ、そのような価値観は若い女性よりも社会人の既婚男性や専業主婦に多い価値観であるという統計もあり、ITメディア・ニュースではこの統計を取り上げ、ネットに流布する「スイーツ(笑)」的なイメージとは乖離があることを指摘している。 「スイーツ(笑)」な女性は、菓子やデザートをスイーツと言い換えるような女性向け雑誌を読み、そのような雑誌に書かれているキャッチコピーに沿った価値観を実践しているとされる。そのような女性が雑誌に影響され、おしゃれな言葉として用いるフレーズは、「スイーツ(笑)」のようなスラングを用いる男性にとっては失笑の対象となり、「スイーツ」に限らず「(笑)」をつけて面白おかしく冷やかす対象とされた。しかし「スイーツ(笑)」的であるとされる価値観を広めているとされる「女性誌」については、具体的なファッション雑誌や情報誌の誌名が挙げられることもあるが、具体的にどの雑誌がどの程度「スイーツ(笑)」と見られているかについては諸説がある。このスラングは男性が女性に対して漠然として抱く女性不信や、女性誌への警戒感を言い表す表現であって、具体的な実態についてはあまり問題視されていないのだと理解される場合もある。
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