《代替》の正しい読み方
「代替」の正しい読み方
代替の正しい読み方は「だいたい」である。多くの人が代替を「だいがえ」と読むようにもなり、これも決して間違いではない。ただ、本来は「だいたい」と読むことが正しいとされてきた熟語である。大きな理由がなければ、「だいたい」と読むのが望ましい。一方で、「だいたい」には「大体」「大隊」といった熟語もある。代替と混同しそうな場合には、「だいかえ」に置き換えるのが無難だといえる。その場合、読みやすいように「代替え」と書くことも多い。「代替」の意味解説
代替とは、あるものを別のものに置き換え、似たように利用することを意味する。代替は「最初の案が実現できなくなり、他の案に変更する」とのニュアンスが強い。また、一部を変更するのではなく、最初の案のすべてを取り換えるとの意味合いもある。それでいて、機能性や価値が最初の案よりも下がることはないときに、代替という言葉を使う。なぜ「代替」と読むのか・理由
「替」という字を「たい」と読むことは非常に珍しい。そのため、「代替」は難読語の一種とされてきた。もともとは意味の似た「代」と「替」の両方を音読みにして結びつける意図から、「だいたい」と読んでいたことが考えられる。しかし、「替」を「たい」と読む習慣が珍しくなってからは、「だいがえ」と読まれる機会が多くなっていった。「代替」の類語・用例・例文
代替の類語には「代理」「代行」などが挙げられる。このうち、代理は「ある人に代わって特定の役割を受け持つ」ことを意味する。一方、代行は「本来の担当に代わって、ある物事を行う」との意味で使われてきた。代替も含め、いずれも「別のものが本来の位置になりかわる」という点が共通している。ただし、代替はアイデアや提案、意見などを指すことも多い言葉だ。代理や代行は人について使われる場面が多く、意味しているシーンが異なっている。代替を使うときは、「代替案」「代替魚」のような言葉になることもある。例文としては、「プランAが却下された。代替案としてのプランBを用意しておいてよかった」「高級なネタの代替魚でも、十分にその寿司はうまい」などが挙げられるだろう。そのほか、「球場が工事で使えなくなった。練習の代替地を探しているところだ」といった使い方もできる。「代替」の英語用例・例文
代替は英語で「substitution」と表現される。そのほか、「alternative」も似たような意味である。いずれも名詞ではあるものの、「alternative」は形容詞としての使い方も持つ。その場合、「代わりになる~」「いずれかを選ぶべき~」と訳す。例文としてはI have a substitution for that idea.(私はそのアイデアの代替案を持っている)The alternative of the place is my home.(代替地は私の家だ)などの形になる。- 《代替》の正しい読み方のページへのリンク