《企図》の正しい読み方
「企図」の正しい読み方
「企図」の正しい読み方は「きと」である。「図」は「ず」と読む印象を強く伴いがちであり、「企図」も「きず」と誤読しやすい。意図(いと)、版図(はんと)、図書(としょ)などの語彙と併せて「図(=と)」の読み方に馴染んでおきい。「企」は中学生で習う漢字で、音読みで「き」、訓読みで「くわだ(てる)」「たくら(む)」と読む。「図」は小学二年生で習う漢字で、音読みで「ず」「と」、訓読みで「え」および「はか(る)」と読む。
「企図」の意味解説
「企図」は、ある目的を立ててその目的を果たすために、具体的な手段を計画すること。また、その計画のこと、を意味している。「企」には、計画する、先々のことをもくろむ、という意味があり、「図」には、たくらむ、計画する、くふうする、という意味がある。「企」と「図」のどちらにも、先にある目的を実現するために計画を立てるという意味があり、「企図」は似た意味をもつ漢字が組み合わさってできた熟語ということになる。「企図」はそのまま読むと意味は分かりづらいが、訓読みで「企てる」と「図る」と読むことができれば、もし「企図(きと)」と読むことができなくても意味は理解することができる。なぜ「企図」と読むのか・理由
「企図」は音読みと音読みの漢字を組み合わせた熟語で漢語と呼ばれるものである。「企」は音読みで「き」と読み、「図」は音読みで「ず」「と」と読む。そのなかの「企(き)」と「図(と)」が合わさって「企図(きと)」と読む熟語になった。「企図」の類語・用例・例文
「企図」の類語には、「意図(いと)」「立案(りつあん)」「策略(さくりゃく)」「企(くわだ)てる」「謀る(たばか)る」「構想(こうそう)」「設計(せっけい)」「目論見(もくろみ)」などが挙げられる。「企図」の用例・例文
・誰かが私の企図を阻止しようと私の周りを調べている。
・あの男性はどうしてそんな恐ろしいことを企図しなくてはならなかったのだろう。
・この企図の結果は、私が思い描いていたものとはかけ離れていた。
・彼女は彼に復讐するため、あることを企図していた。
・彼らの恐ろしい企図を知ってしまったので、私たちはここから逃げなくてはならなくなった。
・彼は30年も前から、自力で飛行機開発を企図していたという。
・この人は誰のために何のために企図したのか、私には理解できない。
・彼女は、彼女の企図をくじいた母親を心の底から恨んだ。
・この試合に勝つため、彼らは短期決戦を企図している。
・その企図が成功するか失敗するかは私の技術にかかっている。
「企図」の英語用例・例文
「企図」の英語には、「plan」「attempt」「intention」などが挙げられる。・She gave up the attempt.(彼女はその企図を放棄した。)
・She is planning a trip with her family.(彼女は家族旅行を企図している。)
・He is planning a baseball tournament.(彼は野球大会を企図している。)
・I have no intention of going abroad.(私にそんな企図はない。)
・I am advancing that plan.(私はその企図を進める。)
・That is not a good plan.(この企図はよくない。)
・The plan worked well.(その企図は上手くいった。)
・She plan did not work out.(彼女の企図は挫折した。)
・His plan went wrong.(彼の企図は失敗した。)
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