加茂市 概要

加茂市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 09:51 UTC 版)

概要

加茂川(2003年5月5日撮影)

市街地は三方を山に囲まれ、加茂川が貫流している。都市の起源は平安時代に遡り、青海神社の鳥居前町として栄えたのが始まりである。古くから京都との関わりがあった事や中心街の落ち着いた町並みから「北越小京都」「越後の小京都」とも呼ばれる。

元市長の小池清彦は、矢祭町福島県中通り地方)の「合併しない宣言」と同様に周辺市町村との合併を一切行わない事を政策とした(詳細は小池清彦#市町村合併に対する姿勢を参照)。

現市長の藤田明美のもと、四半世紀ぶりに加茂市総合計画を策定するなど、元市長時代の封建的鎖国型自治から、民主的革新型自治へと市政方針を一新。

目指すまちの将来像は、「笑顔あふれるまち かも」。

地理

加茂市中心部周辺の空中写真。
1975年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
加茂新町雁木通り商店街。旧来の狭い雁木通りを拡幅して新しい雁木風アーケードが整備された(2021年9月)

市域は東西に細長く、市西部は越後平野、東部は新津丘陵に属する山地である。東端には日本三百名山粟ヶ岳(標高1292 m)がそびえている。標高は低めだが登山口の標高は200m程度のため、標高の割に急勾配である。

市街地の中心部を加茂川が縦貫し、市西部で信濃川に合流する。市街地に隣接した加茂山は、県の木にもなっている雪椿の群生地である。

加茂川は、かつて川幅が狭かったが、昭和40年代の度重なる水害を機に河川敷が拡張・整備され、市民の憩いの場となった。川には多くの橋が数百m間隔で架けられており、8月14日には橋同士を結んだ全長2kmのナイアガラ花火が催される。

加茂駅から東側に細長くのびる旧市街には1 km以上にわたって歩道部にアーケードが架かる商店街が続き、「ながいきストリート」の愛称がついている(詳細は加茂駅 (新潟県)#駅周辺も参照)。公共駐車場の整備[1]やアーケードの拡張など積極的な施策が行われている。

一方、JR線を挟んだ西側の地域は、高度成長期以降に水田を埋め立てて開発された比較的新しい市街地で、西加茂と呼ばれている。東側の旧市街に比べて道幅が広く、自動車でのアクセスがしやすいため、ロードサイドショップが多く立地する。

三条市燕市南蒲原郡田上町などと共に、上越新幹線燕三条駅北陸自動車道三条燕ICを中心とした地域は経済的な繋がりが深い点から、これらを総称して「県央地域」と呼ぶ場合がある。

田上町とは国道403号線沿いに住宅地が連続しており、境界はほとんど判別できておらず、地域社会としても一体化している。

地形

山地

主な山

河川

主な川

人口

加茂市と全国の年齢別人口分布(2005年) 加茂市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 加茂市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

加茂市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


国勢調査が開始された1920年(大正9年)時点の人口は17,253人であり、三条町(20,424人)、新発田町(17,813人)に次いで県内では6番目であった。

隣接している自治体・行政区

新潟県

歴史

三国街道山通り 若宮町付近。道路沿いを流れる上江川には1980年代[2]に水車が設置された。
旧賀茂銀行

沿革


  1. ^ 加茂市街地の公共駐車場”. 加茂市. 2021年9月23日閲覧。
  2. ^ “新潟・加茂市若宮町、水車で町を活性化―商店街の川にまず2台。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1986年11月9日) 
  3. ^ 歴代市長”. 加茂市. 2021年3月7日閲覧。
  4. ^ 任期満了日(定数)一覧”. 新潟県選挙管理委員会 (2021年2月9日). 2021年3月14日閲覧。
  5. ^ 「加茂オリジナル推奨品」パンフレット”. 加茂商工会議所 (2020年9月). 2020年10月2日閲覧。
  6. ^ 「加茂桐たんすまつり」始まる”. 日本放送協会. 2023年10月10日閲覧。
  7. ^ 加茂町織物業の盛衰」(PDF)『加茂市史だより』第40号、加茂市教育委員会、2019年10月、2頁。 
  8. ^ 各地に広がった加茂縞」(PDF)『加茂市史だより』第27号、加茂市教育委員会、2013年3月、1頁。 
  9. ^ コラム よもやま噺 紙問屋 今むかし/田辺喜平商店 社長 田辺敏夫さん」(PDF)『かもいろ』第8号、加茂商工会議所、2014年12月、14頁。 
  10. ^ 小京都みぃつけた 加茂紙」(PDF)『かもいろ』第13号、加茂商工会議所、2016年3月、20頁。 
  11. ^ 小乙川流域の鉛鉱山跡-佐渡にも運ばれた鉛-」(PDF)『加茂市史だより』第23号、加茂市教育委員会、2011年3月、1頁。 
  12. ^ 露天市場”. 加茂市公式ホームページ. 2023年10月10日閲覧。
  13. ^ 加茂の朝市”. 加茂商工会議所. 2023年10月10日閲覧。
  14. ^ a b c d e f 加茂市公共交通時刻表(R4.7.16改定版)”. 加茂市. 2022年12月18日閲覧。
  15. ^ a b “便利になるかも!? 公共交通「かもんバス・タクシー」本格運行 新潟加茂市・車体にマスコット「おでかもちゃん」”. 新潟日報. (2022年11月8日). https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/135593 
  16. ^ 8月1日からの市街地経由七谷方面への市民バスの運行について」(PDF)『広報かも』第564号、加茂市、2003年6月、5-11頁。 
  17. ^ a b 新潟交通の新飯田線が8月1日から廃止となり、市民バスが運行されます。」(PDF)『広報かも』第610号、加茂市、2007年4月、2-4頁。 
  18. ^ a b 8月から新飯田線に市民バス」(PDF)『広報かも』第612号、加茂市、2007年6月、5-6頁。 
  19. ^ 市民バス新路線 長福寺~希望ヶ丘線 運行開始」(PDF)『広報かも』第702号、加茂市、2014年12月、1-4頁。 
  20. ^ 市民バス新路線 猿毛ー西加茂西部線 12月1日運行開始」(PDF)『広報かも』第738号、加茂市、2017年12月、2-3頁。 
  21. ^ 市民バス運行形態が変わります」(PDF)『広報かも』第783号、加茂市、2021年9月15日、9頁。 
  22. ^ a b 加茂市営市民バスが変わります!」(PDF)『広報かも』第784号、加茂市、2021年10月15日、1・6-8。 
  23. ^ a b 市民バスの実証実験について」(PDF)『広報かも』第788号、加茂市、2022年2月15日、2頁。 
  24. ^ 加茂市営市民バス運行見直しに関する協議資料”. 加茂市 (2021年8月). 2022年12月18日閲覧。
  25. ^ “デマンド乗り合いタクシーを地域の足へ、新潟県加茂市で実証運行”. Response. (2021年10月26日). https://response.jp/article/2021/10/26/350727.html 
  26. ^ 加茂の風土記 加茂新田が加茂の玄関口に」(PDF)『広報かも』第748号、加茂市、2018年10月、20頁。 
  27. ^ 川汽船の盛衰」(PDF)『広報かも』第752号、加茂市、2019年2月、12頁。 
  28. ^ 神社・寺をめぐる 加茂さんぽ」(PDF)『かもいろ』第28号、加茂商工会議所、2020年、4-7頁。 
  29. ^ 「加茂美人の湯」が24日オープン - ケンオー・ドットコム.2002年11月15日付。
  30. ^ 下条川ダム - 加茂市.2018年11月28日閲覧。
  31. ^ マカロニ国産化の先駆者 石附吉次像」(PDF)『加茂市史だより』第37号、加茂市教育委員会、2018年3月、1頁。 






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