鞘とは? わかりやすく解説

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さや【×鞘】

読み方:さや

刀剣類刀身部分納めておく筒。刀室(とうしつ)。

筆や鉛筆などの先端保護するためにかぶせる筒。キャップ

堂・・牢(ろう)などの外囲い。「—堂」

値段利率の差・開き売り値買い値との差や、ある銘柄相場間の値段開きなどをいう。「—でもうける」「利—」

鞘の画像
(1)

鞘(さや)

英字spread
相場変動による売り値買い値開き、または同一時刻における銘柄間、限月間、あるいは場所間の値段開きいいます

鞘(さや)

糸巻太刀拵多く金梨子地とされるが、中には、より装飾性高めた沃懸地塗に家紋を盛上蒔絵した例、あるいは金の切金(金熨斗板)で表わした華麗な作があり、この際家紋金具類と紋所一にするものである桃山時代から江戸初期までの作には、無紋の鞘も多い。

鞘(さや)

刀身雨露や埃から保護する鞘は木地漆塗したものだけでなく、皮製あるいは鞘の上に竹や籐を巻いて堅牢さを高めたものも作られた。一方上級武士の差料としては、室町時代文化の影響受けて朱塗鞘や金梨子地塗鞘あるいは金蛭巻鞘等華やかな模様の作が好まれ、特に桃山文化影響受けた派手好みの作はその時代性から桃山拵呼ばれている。江戸期至っては式制に適った大小拵に代表される黒漆塗の鞘の他、石目地塗青貝微塵塗・珊瑚象嵌卵殻散・金唐皮変わり塗等、多様な素材意匠によって鞘の装飾とされた。

読み方:さや

  1. 1 価格又は利率差違。2 定期売買受渡し限月差異より生ず相場差違称し通例受渡し期日近きものより遠きものが高きものなる故、これを順鞘又は本鞘といひ、期日の近いもの遠きものより高きことあり是れを逆鞘といふ。3 ちつ(膣)の卑称
  2. 普通に商品価格、又は金利率の差をいう。取引用語として定期売買に於ける受渡期の相違による相場差額をいう。⑵女の膣のこと、男根納める鞘の意。
  3. ①女の陰部形態連想。〔俗〕 ②手数料。刀の鞘(さや)は刀身より余裕(幅)をもつところから連想。〔俗〕 ③とうもろこし。皮が鞘の連想。〔闇〕 ④さやえんどう省略語。〔業〕

分類 俗/闇/業/商人一般取引所


読み方:さや

  1. 相場値開きのあること。
  2. 相場の値違ひのことをいふ。値鞘の条を見よ。〔相場語〕
  3. サヤ相場値開きを云ふ。
  4. 一口にいへば値開きのことである、当限中限値開きを当中の鞘といひその期間の金利見てなほ当限を買つて中限に売繋ぐといふ風な商内鞘取商内といふ。

分類 相場相場


読み方:さや

  1. 鞘。女陰。特に腟道を意味す。けざや。「古鞘へまたおつぱめる馬鹿亭主」。
  2. 陰膣。

読み方:さや

  1. 家。住居を云ふ。
  2. 家、住居のこと、これを倒語して「やさ」ともいう。

読み方:やさ

  1. 家ノコトヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・東京府
  2. 人ノ住居セル家ヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・茨城県
  3. 普通住家-特ニ犯人潜伏ノ場所ニ限リ用ユル場合アリ。〔第五類 一般建物
  4. 人家住居
  5. 〔不〕人家のこと。住居のことを云ふ。
  6. 家店、人家住居、内店。
  7. 家・世帯。
  8. さや(鞘)の転倒にして住居居宅を云ふ。
  9. 住居の意。
  10. 住家屋内木賃宿。鞘は刀剣納まる巣といふ考へから生じたるもの。「さや」の転読
  11. 家。若桜甲府佐原大口岩出山秩父名古屋小松江差魚津弘前清水 博徒、不良虞犯仲間
  12. 他人の家富山
  13. 住所小笠原 不良青少年仲間
  14. 家住所。若桜甲府佐原魚津弘前大口岩出山秩父清水名古屋小松江差小笠原 博徒、不良虞犯仲間
  15. 家、住居。〔一般犯罪
  16. 家、住居居宅。さや(鞘)の反転語で、さやに身を納めるところより生じたとの説あり。〔盗〕
  17. 住居

分類 ルンペン大阪、不、不良青少年仲間博徒不良虞犯仲間東京府犯罪犯罪者露天商人、盗/犯罪茨城県露店商香具師

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/28 09:28 UTC 版)

(さや)とは、刃物の身(ブレード)の部分を包む覆いのことをいう。刃先を鋭利に保つために保護するとともに、刃が周りを傷つけないように隔離し、保管や携行中の安全を確保する機能を持つ。材質は、伝統的には、獣の金属などであるが、現代では合成樹脂が使われることもある。これらは単一で用いられるより、組み合わせて用いられることが多い。


注釈

  1. ^ 補足・矢は矢柄の部位が12束(1m近く)と長いため、宙に下げられた柔軟性のある厚めの羽織でからめ取りやすい。さらに鞘が長いからこそ、当たった矢を緩和して受け流すまでの時間稼ぎとなる(ただし、近世刀は刃渡りが1mにも満たないことから、鞘もギリギリの長さといえる)。従来の手持ち盾は矢が多く刺されば、バランスも崩しかねないが、「鞘と衣を利用した盾」は、取っ手が長くかつ一点の方向に下げられているため、問題なく、大穴が開いても、取り替えが可能であり、合理的である。
  2. ^ 例として、長谷川英信流の「滝落」があり、柳生新陰流においても右手前に置いた鞘を正面から掴まれた際の型(長刀を奪おうとする動作を逆に利用した攻撃)がある。

出典

  1. ^ 鳥栖市教育委員会 2002, p. 1.
  2. ^ 岩滝町教育委員会 2000.
  3. ^ 豊島 2010.
  4. ^ 「(財)日本美術刀剣保存協会 高崎支部」刀剣の扱いに関するパンフレット、一部参考
  5. ^ 佐々木英 『漆芸の伝統技法』 理工学社 1986年 ISBN 4-8445-8532-0、 「刀の鞘塗り」 6-16より
  6. ^ 同『漆芸の伝統技法』 6-16
  7. ^ 参考・『月刊剣道日本 1980 特集 不動智神妙録』 p.112より。
  8. ^ 『新陰流兵法伝書』において、闇夜における鞘の利用法が説かれている(防具と白杖の両面の意味で鞘を用いている)。
  9. ^ 『雑学 実用知識 特装版』 三省堂企画編修部 編 第6刷1991年(1988年)



鞘(ショウ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:13 UTC 版)

アラタカンガタリ〜革神語〜」の記事における「鞘(ショウ)」の解説

劍神使い手。その名の通り使い手は鞘(さや)でもあり、自分劍神体内納めることができる。

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鞘(さや)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/21 17:38 UTC 版)

ブレイドブレイカー」の記事における「鞘(さや)」の解説

妖刀封じるために作られた「人の形をした器」。女性の姿を持ち、自らの意志で主を選び妖刀狩ることを役目とする。妖刀以外に「主」の記憶保持し神通開封呼ばれる現象でかつての「使い手」たちを呼び出すことも可能。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 07:13 UTC 版)

包丁」の記事における「鞘」の解説

和包丁木製の鞘を用い場合がある。鞘に収める場合は、刃を完全に乾燥させてからでないと、中で錆が進行する可能性がある。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:56 UTC 版)

日本刀」の記事における「鞘」の解説

鞘(さや)は、刀身擦り傷付かないように軟質(ほお)の木を、加工後の反りを防ぐために10年以上寝かして使う。刀身差し入れる方を「鯉口」(こいくち)、逆の側を「小尻」または「鐺」(こじり)と呼ぶ。鐺の端には鐺金具呼ばれる保護具が付くことがある。腰に刀を差したとき、鞘の体に接する側を「差裏」(さしうら)、外に面した側を「差表」(さしおもて)と呼ぶ。差表の腰にくるあたりには角や金属製の「栗形」(くりがた)と呼ばれる装置があり、ここに下緒(さげお)を通して帯からの脱落防止する。また栗形の鐺よりには「返り角」(かえりづの)、「逆角」(さかづの)、「折金」(おりがね)と呼ばれる突起部品付けられる場合もあり、刀身を抜く時に鞘ごと抜けないようにこの部分を帯に引っ掛ける。さらに「笄」(こうがい)という、整髪などに使う小さなへら状の装身具収納するために、主に鞘の鯉口近くの指表に「笄」(こうがいびつ)と呼ばれる溝が設けられることもある。 鞘は塗り加工などが行なわれて完成すると、内部汚れ容易に除けなくなる。これを避けるために鞘の内部別の小さな鞘を入れた入子鞘」(いりこざや)と呼ばれるものがあり、2枚分割可能な構造をしている。 親指を鍔にかけて鞘から少し押し出す所作を「鯉口を切る」という。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:41 UTC 版)

境界線上のホライゾン」の記事における「鞘」の解説

所有者が「流血しなくなる」効果を持つ。紛失している。英国の王ひいては英国不死約束する武装とされる

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/29 16:30 UTC 版)

M5 (銃剣)」の記事における「鞘」の解説

M5銃剣使用できる鞘は2種類あり、いずれもOD色グラスファイバー製で、鞘口のみ鋼鉄になっている初期型のM8鞘はベルトループのみでフック備えず、改良型M8A1鞘はM1910型フック備えている。それぞれUS M8またはUS M8A1という型式製造メーカーごとの頭文字刻印されている。この鞘は第二次世界大戦後設計されたM4、M5、M6、M7などの様々な銃剣収める事が可能で、また、M3戦闘ナイフ収める事ができた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 16:07 UTC 版)

M1905 (銃剣)」の記事における「鞘」の解説

最初期M1905鞘は、生皮(rawhide)の覆い木製本体針金ベルト吊り備えていた。M1910鞘では覆い主な材質カンバス切り替えたが、切っ先に当たる部分にはやはり革が使われた。ベルト吊りは、より短いフック型のものに変更された。第一次世界大戦ではM1910鞘が主に使用されM1917エンフィールド小銃用に設計されM1917銃剣の鞘もM1905鞘の代替品として認められていた。M3鞘は、第二次世界大戦頃に開発された。M3鞘は、金属製鞘口グラスファイバー製の本体備えており、M1910鞘と同形式のベルト吊り備えた

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出典:『Wiktionary』 (2020/01/01 13:10 UTC 版)

発音(?)


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