大気圏再突入とは? わかりやすく解説

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大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 06:32 UTC 版)

大気圏再突入(たいきけんさいとつにゅう、英語: atmospheric re-entry)とは、宇宙船大陸間弾道ミサイルなどの物体が、天体の大気圏から宇宙空間に出てから大気圏に再度進入すること。単に再突入(さいとつにゅう、英語: re-entry)ともいう。


注釈

  1. ^ 静止軌道の物体もおよそ 3.1 km/s で移動しており、地球に帰還(廃棄)する場合には軌道を変更し、到達するころには引力によってさらに加速されることになる。
  2. ^ 上空 120 km はNASAによる大気圏の定義に該当する。
  3. ^ 上空80 kmは、アメリカ空軍の定義における宇宙に該当する。
  4. ^ 軌道上で逆噴射をし、定められた地点に落下させること。この軌道制御も同様の技術がいる。
  5. ^ なお、対象に月面を含めればひてんかぐやも制御落下させている。

出典

  1. ^ 柴田実 (2003年2月1日). “「再」はふたたびか”. ことばウラ・オモテ. NHK放送文化研究所. 2021年5月9日閲覧。
  2. ^ a b JAXA. “「はやぶさ」とは 再突入カプセルと空力加熱”. 2016年1月31日閲覧。
  3. ^ 地球の大気圏に突入した宇宙船は、たいへん厳しい熱に曝されます。この熱はどうして発生するのでしょうか | JAXA 有人宇宙技術部門”. humans-in-space.jaxa.jp. 2024年3月18日閲覧。
  4. ^ サターンの燃え殻 大西洋上に落下『中国新聞』昭和50年1月13日朝刊15面
  5. ^ 空と宇宙の境目はどこですか?”. ファン!ファン!JAXA!. 2024年2月19日閲覧。 “NASAではスペースシャトルが地球帰還時に高度を下げてきて高度120kmに達すると大気圏再突入(Entry Interface: EI)と呼んでいます。これは、大気による機体の加熱が始まるあたりです。”
  6. ^ 膨張型大気圏再突入実験装置(IRVE)NASA
  7. ^ '新型の大気圏再突入実験装置を打ち上げ'(sorae.jp)
  8. ^ 「こうのとり」7号機(HTV7)ミッション”. ISAS/JAXA (2018年11月11日). 2018年11月12日閲覧。
  9. ^ 塚本直樹 (2019年6月14日). “MOMO4号機は宇宙で紙飛行機を飛ばす クラウドファンディング開始”. sorae.jp. https://sorae.info/030201/2019_06_14_momo4.html 2019年6月17日閲覧。 
  10. ^ 「傘」開き大気圏突入=小型衛星の実験成功-東大など”. 時事通信 (2017年6月23日). 2017年6月24日閲覧。[リンク切れ]


「大気圏再突入」の続きの解説一覧

大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 08:24 UTC 版)

スカイラブ計画」の記事における「大気圏再突入」の解説

スカイラブ落下国際的なメディア関心事となり、Tシャツ帽子売られ落下時間や場所が賭け対象となり、毎晩ニュース番組取り上げられた。サンフランシスコ・エグザミナー紙は同社オフィス最初にスカイラブ破片持ってきた者に1万ドル賞金を出すと申し出ライバル社のサンフランシスコ・クロニクルは同紙の購読者で身体財産損害負った者に20ドルを出すと言ったNASAラブ破片人体に当たる確率152分の1で、それを世界の人口40億人 (当時) で掛けると、誰か特定の人間直撃する確率は6,000分の1であると試算した人口10万人以上の都市落下する確率は7分の1で、残骸落ちた国や、あるいは救助求める者のところに向かわせるための特別チーム待機した私たちは、スカイラブはこの地球上のどこかにあるものと推測しますスカイラブ管制官チャールス・S・ハーラン (Charles S Harlan) 再突入数時間前、地上管制人口密集地帯落下する危険性最小限抑えるべくスカイラブ姿勢調整した管制再突入1979年7月11日16:37 (UTC) ごろ、ケープタウン南南西1,300キロメートル開始するよう狙い定め:371空軍突入状況監視できるよう極秘追跡システムからのデータ提供した。だがNASA計算に4%のミスがあったため、分解予想したほど早く始まらず、残骸西オーストラリア州パース南西落下した:371発見された場所はエスペランスとローリンナ (Rawlinna) の中間で、南緯31度から34度、東経122度から126度、バラドニア (Balladonia) の周辺半径130から150キロメートル地点であった住民航空機パイロット大きな残骸大気圏内で分解したとき、色とりどりの花火のような数十もの光跡が空を横切るのを目撃した地方公共団体のシュライン・オブ・エスペランス (Shrine of Esperance) は、NASA対し冗談400ドル罰金科した。この罰金30年払われることはなかったが、2009年4月アメリカ路側放送司会者スコット・バーレイ (Scott Barley) が彼の朝の番組視聴者から寄付募りNASA代理として支払われた。 17歳のスタン・ソーントン (Stan Thornton) はエスペランス彼の自宅24個の破片発見しフィラデルフィアのあるビジネスマンスタン彼の両親およびガールフレンドを、エグザミナー紙の賞金受け取サンフランシスコまで飛行機送り届けた:3711979年度ミス・ユニバースは、主催者にとっては全くの偶然だったが、この数日後7月20日パース開催されることになっており、大会当日には大きな残骸ステージの上展示された。破片分析した結果スカイラブ予想よりもはるかに低い上空10マイル達するまで分解していなかったことが判明したスカイラブの後、NASAスペースシャトル宇宙運ばれ地球回収される再使用型の軌道作業スペースラブ傾注することになったアメリカ次期宇宙ステーション計画フリーダム1993年国際宇宙ステーション計画統合され1998年建設開始された。シャトル・ミール計画別に進行しアメリカ出資により1990年代スペクトルプリローダミール・ドッキングモジュール各区画が建設された。

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大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:00 UTC 版)

はやぶさ (探査機)」の記事における「大気圏再突入」の解説

6月13日2251分頃惑星軌道から直接12km/sの相対軌道速度で、はやぶさ本体およびカプセルは大気圏再突入した。流星のように輝きながら無数の破片分解し燃え尽きていくはやぶさ本体と、一筋の光の尾を曳いて飛び続け再突入カプセルは、南オーストラリア州においては数十秒間にわたり地上から肉眼でも観測され満月の倍の明るさ相当するマイナス13等級輝き発し、人の影が地面に映るほどの明るさとなった事前予想では、大気圏再突入時の光跡最大でマイナス5等程度報道されていたが、後の記者会見では、この予想はやぶさ本体含まない再突入カプセル単体明るさ指した予想であった訂正された。 2256分、カプセルからの電波信号ビーコン)が受信されパラシュート開いたことが確認された。カプセル23時8分頃に着陸した推定される着陸予想地点周囲展開した方向探測班がビーコン方向から落下位置推定し発熱による赤外線頼りヘリコプターによる捜索が行われ、13日23時56分、再突入直前予想地点から1 kmほどのウーメラ北西200 km目視により発見された。 現地砂漠一帯先住民アボリジニー聖地でもあるため、14日午前アボリジニーの代表がヘリ現場視察し了解得た後、宇宙機構チームカプセル回収向かったカプセル付いている火薬などの危険物安全な状態かどうか調べた後、カプセル回収作業開始し、約4時間後に回収完了し専用コンテナ現地拠点施設まで移送された。また、探索されていたヒートシールド14日14時頃に発見され翌日回収された。 なおこれ以前にも日本宇宙機自力で大気圏再突入に耐えた例はいくつかあるが、回収まで予定通り成功したのは2003年回収されUSERS回収カプセル以来7年ぶり2度目。旧ISAS打ち上げた衛星探査機としては初の回収成功となった失敗後に偶然回収されEXPRESSを除く)。大気圏再突入時の最大減速率は50G程度で、再突入から約150秒後には秒速数十メートルまでの減速が行われた。 NASAJAXAなどと共同で、観測航空機DC-8」から19台のカメラ「はやぶさ」の大気圏再突入を撮影したはやぶさ惑星間航行をしていたので、歴史上2番目の速度で大気圏再突入が行われ、カプセル1万 - 2万度高温さらされた。NASA支援としてはこのほかに、ディープスペースネットワークによるはやぶさ追跡支援エイムズ研究センター大型加熱風洞用いた再突入カプセル耐熱シールド試験があった。

※この「大気圏再突入」の解説は、「はやぶさ (探査機)」の解説の一部です。
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大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 06:58 UTC 版)

UARS」の記事における「大気圏再突入」の解説

2005年12月15日運用終了する際に、軌道高度を約350×500kmにまで下げたその後徐々に高度が下がり、2011年9月24日制御不能のまま大気圏再突入した。 衛星落下地点突入直前まで絞り込むことができなかった。落下予測地域北緯57度から南緯57度で、北はイギリスから南は南米南端まで含まれていた。衛星部品はほとんどが突入時に燃え尽きるが、科学者たち26個の破片(計532kg)は燃え尽きず落下する想定しNASAは1個の破片誰か1人人間に当たる可能性は3200分の1と予測したまた、特定の人間に当たる確率21分の1と試算された。 9月27日UARS9月24日午前4時1分(グリニッジ標準時)に、南緯14.1度、西経170.2度の太平洋上で大気圏突入したという調査結果発表された。付近に陸地はなく、破片による被害もとより確実な目撃証拠報告されていない

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大気圏再突入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 10:06 UTC 版)

マーキュリー・アトラス6号」の記事における「大気圏再突入」の解説

通常、逆推進ロケット噴射後に逆推進ロケット装置切り離してから大気圏再突入を行うのだが、装置固定している金具耐熱シールド脱落防いでくれることを期待して切り離さずに大気圏再突入を行うことになったジョン・グレンは後に、「大気圏再突入時の熱がピーク達した頃に逆推進ロケット装置外れた感じたが、火の玉になった破片次々と窓の外を横切るのを見て耐熱シールド粉々になっているのではないか不安になった」と語っている。彼が見た破片は逆推進ロケット再突入時の熱で破壊されたものであった。 後の調査耐熱シールドには異常はなく、セグメント51センサー故障原因である事が判明した

※この「大気圏再突入」の解説は、「マーキュリー・アトラス6号」の解説の一部です。
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