八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 12:58 UTC 版)
八景(はっけい)とは、ある地域における八つの優れた風景を選ぶ、風景評価の様式[1]。10世紀に北宋で選ばれた瀟湘八景がモデルとなり、影響を受けた台湾、朝鮮、日本など東アジア各地で八景が選定されてきた[2]。なお八景以外にも、四景、十景、十二景などの例も見られる。
- ^ 漢字文化圏では、「八」を好字、聖数として尊重する。→8#その他 8 に関すること
- ^ 飛田範夫「大阪府下の八景の特性」『日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録』第65巻、日本造園学会、2002年、3頁、doi:10.14857/landscapeproc.65.0.3.0。
- ^ 山中冬彦「景からみた集落景観と亭 : 韓国安東素山里三亀亭とその八景」『日本建築学会計画系論文集』第69巻第586号、日本建築学会、2004年、193-200頁、doi:10.3130/aija.69.193_4、ISSN 13404210、CRID 1390282679762060544。
- ^ 上野訓, 鈴木信宏「江戸八景にみる移ろいとその構造 : 近江・金沢八景との比較を通して」『日本建築学会技術報告集』第3巻第4号、日本建築学会、1997年、98-102頁、doi:10.3130/aijt.3.98、ISSN 13419463、CRID 1390282680149548800。
- ^ 山中冬彦「集落の亭と景:韓国安東市素山里三亀亭と八景」(PDF)『岐阜女子大学紀要』第32号、岐阜女子大学、2003年、167-176頁、ISSN 02868644、CRID 1520572357779700992。
- ^ 研究代表者:並木誠士「中近世絵画史における画題の形成と伝達・蓄積-狩野派を中心に-」『平成18-20年度文部科学省科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書』課題番号:18520085、2009年。
- ^ 田中誠雄, 金東必, 青木陽二「日本における八景の分布について」『ランドスケープ研究』第63巻第3号、日本造園学会、2000年1月、246-248頁、doi:10.5632/jila.63.246、ISSN 13408984、NAID 110004305041。
- ^ 社会環境システム研究領域『日本に伝わった景色の見方“八景”』 (PDF) 独立行政法人国立環境研究所 公開シンポジウム2001
- ^ (石田尾博夫、包清博之 2006)
- ^ 画中題字にたとえば「江戸近郊八景之内 羽根田落雁」のようにあり、一見、太字で示した部分が主題のようにも見えるので、このシリーズを「江戸近郊八景之内」と呼ぶことも多い。が、これもおかしな話なのであって、本来の題は「江戸近郊八景」である。「近江八景」も同様。
- ^ 西山松之助『江戸庶民の四季』<岩波セミナーブックス> 岩波書店 1993年、ISBN 4000042165 pp.149-167.
八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/13 03:19 UTC 版)
彦根八景における8つの風景。 四季のいろどり 彦根城 (しきのいろどり ひこねじょう)彦根城は琵琶湖八景にも選定されている。関連項目:井伊氏、彦根藩。 小江戸家なみ 夢京橋 (こえどいえなみ ゆめきょうばし) 緑かおる 芹川けやき道 (みどりかおる せりがわけやきみち) うみ風渡る 荒神山 (うみかぜわたる こうじんやま) 多景島遥か 石寺浜並木 (たけしまはるか いしでらはまなみき) さざ波立つ 千々の松原 (さざなみたつ ちぢのまつばら)関連項目:松原水泳場 武士の夢 佐和山 (もののふのゆめ さわやま)関連項目:佐和山城、石田三成。 旅しぐれ 中山道松並木 (たびしぐれ なかせんどうまつなみき)関連項目:高宮宿、鳥居本宿。 彦根城天守閣 芹川 荒神山 多景島 松原水泳場 彦根城から望む佐和山 旧中山道
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八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/20 16:28 UTC 版)
すべて漢字四文字で表現されているが、通常、「東大寺の鐘」、「轟橋の旅人」 のように地名と風景の間に 「の」 を入れて読む。 東大寺鐘 - 東大寺(とうだいじ)の境内、大仏殿の東斜面に鐘楼があり、大きな釣り鐘が現存する。重さ26.3トン。奈良時代に地震で二度落下したことがある。大晦日には一般人もこの鐘を撞くことができる。 春日野鹿 - 春日野(かすがの)周辺に遊ぶ鹿。春日野を含む 奈良公園 周辺に約1400頭の鹿が生息している。公園内に鹿園があり、角切りが年中行事として10月に行われている。また12月には鹿寄せも行われる。 南円堂藤 - 興福寺 (こうふくじ)境内にある重要文化財の南円堂(なんえんどう)の横に藤棚があり、今も藤の花を咲かせる。堂は西国三十三所の九番札所として参詣人が絶えないが、本尊の不空羂索観音は特別な開扉日以外は閉じられている。 猿沢池月 - 猿沢池(さるさわいけ)の上空にかかる月を愛でて、中秋の名月の日に 「采女祭」(うねめまつり) が行われる。稚児や花扇が練り歩いた後、池に管弦の船を浮かべて花扇が投じられる。 佐保川蛍 - 佐保川(さほがわ)のホタルを保存すべく、川の清掃が地元の人たちによって行われている。新聞報道によれば、現在ではホタルが復活している模様である。 雲居坂雨 - 雲居坂(くもいざか)、「雲井坂雨」 としているものもある。 現在は県庁東の交差点から国道369号線を200メートル北行した東側に 「雲井阪」 の石碑が、「轟橋」 のやや小さな石碑と並んで残る。 轟橋旅人 - 轟橋(とどろきばし)、雲居坂・轟橋の石碑のあたりにかつて存在した橋。現存しないが、橋の一部であった石が歩道の敷石として残されている。「轟橋旅人」 を 「轟橋行人」 としているものもある。 三笠山雪 - 三笠山(みかさやま)は 若草山の別名。やや南にある 「御蓋山」(みかさやま) とは異なる。毎年1月に山焼きが行われるため、冬はかすかに草が生えるだけの山となっており、雪が積もると真っ白になる。
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八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 15:00 UTC 版)
琵琶湖八景における8つの風景。作品の場合は題目となる。 月明 彦根の古城 (げつめい ひこね-の-こじょう) 月明かりに浮かび上がる壮麗な彦根城。なお、彦根城は彦根八景にも選定されている。 涼風 雄松崎の白汀 (りょうふう おまつざき-の-はくてい) 近江舞子は雄松崎の白い砂州に爽やかな風が吹く情景。関連項目:近江舞子駅。 新雪 賤ヶ岳の大観 (しんせつ しずがたけ-の-たいかん) 賤ヶ岳から見た、奥琵琶湖から湖西の山々の新雪の風景。関連項目:賤ヶ岳の戦い。 煙雨 比叡の樹林 (えんう ひえい-の-じゅりん) 霧雨に煙る比叡山の森の情景。 関連項目:延暦寺。 深緑 竹生島の沈影 (しんりょく ちくぶしま-の-ちんえい) 琵琶湖に濃い影を落とす、緑豊かな竹生島。 夕陽 瀬田・石山の清流 (ゆうよう せた-いしやま-の-せいりゅう) 夕日に映える瀬田の唐橋と石山寺、そして、瀬田川の流れ。 暁霧 海津大崎の岩礁 (ぎょうむ かいずおおさき-の-がんしょう) 霧が立ち上る暁どき、湖面に屹立する雄大な海津大崎の岩礁。 春色 安土・八幡の水郷 (しゅんしょく あづち-はちまん-の-すいごう) 春を迎えた安土、および、近江八幡の水郷の、のどかな情景。関連項目:八幡堀、西の湖、水郷めぐり。
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八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/16 15:39 UTC 版)
並び順は静岡県の公式サイトに拠る。 所在地イメージ 備考舘山秋月(たてやまのしゅうげつ)浜松市西区舘山寺(かんざんじ)周辺弁天夕照(べんてんのせきしょう)浜松市西区弁天島と舞阪宿周辺浜名暮雪(はまなのぼせつ)湖西市浜名大橋と新居宿周辺潮見晴嵐(しおみのせいらん)湖西市潮見坂と白須賀宿周辺瀬戸夜雨(せとのやう)浜松市北区猪鼻湖周辺五山晩鐘(ござんのばんしょう)浜松市北区方広寺、龍潭寺、大福寺初山宝林寺、摩訶耶寺寸座落雁(すんざのらくがん)浜松市北区浜名湖サービスエリア周辺細江帰帆(ほそえのきはん)浜松市北区細江町と引佐町周辺
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八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 22:41 UTC 版)
金沢八景における8つの風景。作品の場合は題目。現在では「小泉 の 夜雨」などと表しもするが、旧来「の」は記さずに読む。 小泉夜雨(こずみ の やう) - 手子神社(小泉弁財天) 称名晩鐘(しょうみょう の ばんしょう) - 称名寺 乙艫帰帆(おっとも の きはん) - 海の公園より内陸の寺前地区の旧海岸線 洲崎晴嵐(すさき の せいらん) - 洲崎神社 瀬戸秋月(せと の しゅうげつ) - 瀬戸神社 平潟落雁(ひらがた の らくがん) - 平潟湾 野島夕照(のじま の せきしょう) - 野島夕照橋付近 内川暮雪(うちかわ の ぼせつ) - 内川入江(能見堂の解釈)または瀬ヶ崎から九覧亭にかけての平潟湾(金龍院の解釈)
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