三省堂 大辞林 |
パー 1 【八】
はち 2 【八】
や 1 【八】
(1)はち。やっつ。
「いつ、む、なな、―」
(2)はち。名詞の上に付いて複合語を作る。
「―歳(とせ)」
(3)名詞の上に付いて数の多いことを表す。
「―重(やえ)」「―千代(やちよ)」「―雲(やくも)立つ」「―衢(やちまた)」
やあ 1 【▽八】
ウィキペディア |
8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/26 07:57 UTC 版)
| 7 ← 8 → 9 | |
|---|---|
| 素因数分解 | 23 |
| 二進法 | 1000 |
| 八進法 | 10 |
| 十二進法 | 8 |
| 十六進法 | 8 |
| 二十進法 | 8 |
| ローマ数字 | VIII |
| 漢数字 | 八 |
| 大字 | 八 |
| 算木 | |
| 位取り記数法 | 八進法 |
8(八、はち、は、ぱ、や、eight)は、自然数または整数において、7 の次で 9 の前の数である。ラテン語ではocto(オクトー)。
目次 |
性質
- 合成数であり、約数は 1、2、4 と 8 である。
- 約数( 8 を除く)の和は 7 である。このため不足数であり、概完全数である。
- 6 番目のフィボナッチ数である。1つ前は 5、次は13。合成数のフィボナッチ数の中では最小の数である。また立方数のフィボナッチ数は8のほかには1しかないといわれている。
- 3乗した数の各桁の数の和が元の数になる数である。つまり、83 = 512, 5 + 1 + 2 = 8。
- 8は立方数であり、かつ 2の累乗数でもある(23)。次の立方数は27(1つ前は1)、次の2の累乗数は16(1つ前は4)。
- 8は平方数より1小さい唯一の立方数である。また累乗数より1小さい唯一の累乗数である(→カタラン予想)。
- (8,9) の組は2番目のルース=アーロン・ペアである。一つ前は(5,6) 、次は(15,16)。
- 4番目の高度トーティエント数である。一つ前は4、次は12。
- 8つの面を持つ立体は八面体と呼ばれる。正八面体は、正六面体の次に面の数が少ない正多面体である。次に面数が少ない正多面体は、正十二面体である。
- 8つの立体をもつ多胞体は八胞体とよばれる。正八胞体は正五胞体の次に立体の数が少ない正多胞体である。正n面体と(四次元での)正n胞体の両方が存在する n は8のみである。
- 三角数の8倍は平方数より1小さい数である。 8×n(n+1)/2=4n2+4n=(2n+1)2-1であるため。( n は自然数)
- 例:10×8 = 80 = 92-1, 210×8 = 1680 = 412-1
- 8 を含むピタゴラス数
- 62 + 82 = 102
- 82 + 152 = 172
- 九九では 1 の段で 1 × 8 = 8 (いんはちがはち)、2 の段で 2 × 4 = 8 (にしがはち)、4 の段で 4 × 2 = 8 (しにがはち)、8 の段で 8 × 1 = 8 (はちいちがはち)と4通りの表し方がある。
- 8! = 40320 である。
- コンピューターにおいて、8ビットは一般に1バイトのことを指す。
その他 8 に関すること
- 8の接頭辞:octo,oct(拉、希)。
- 漢字を使用する文化圏においては、8 は末広がりで幸運の数とされる。
- 西洋では不吉な数字とされており、八本の足を持つタコなどは「悪魔の化身」等と呼ばれる。
- 原子番号8の元素は、酸素(O)。
- 8は、核物理学において、2、20、28、50、82、126と共に、原子核中の陽子、もしくは、中性子の数がこれらの数である場合、その原子核は安定しやすくなる、魔法数の1つとして知られている。
- 太陽系第8惑星は、海王星。
- 小惑星番号8番の小惑星はフローラである。
- 第8代天皇は、孝元天皇。
- 第8代内閣総理大臣は、山縣有朋。
- 大相撲第8代横綱は、不知火諾右衛門。
- 第8代アメリカ合衆国大統領は、マーティン・ビューレン。
- タロットの大アルカナでVIIIは力(マルセイユ版など伝統的なデッキでは正義)。
- 易占の六十四卦で第8番目の卦は、水地比。
- マツダ・RX-8。通称「エイト」。
- ナンバープレート
- 国道8号(新潟県新潟市~京都府京都市)。
- 慣用表現では、「八方塞がり」「八方美人」「八紘(=世界)」のように、「全ての側面」という意味で8(八)が用いられる事がある。
- 将棋の変則ルールとして八方桂がある。
- 八角形である物。
- 名古屋市の紋章は、漢字の八を丸で囲んだものである。
- 八を丸で囲んだ紋章は、尾張徳川家が八を丸で囲んだ字を印鑑として使った事に由来する。
- 法華経は全部で8巻ある。
- オクターブ(octave):全音階(七音)においては第八の、半音階(十二音)においては第十三の音。厳密には、全音階を「セプターブ」(septave。七音)と称すべきだが、全音階の第八音が、第一音の2周目に入るために、この称がある。
- ボートで1艇あたりの参加人数が最も多い種目はエイトと呼ばれ、8人の漕手と1人の舵手が乗る。
- ノアの方舟に乗った人間は8人であった。このため、人間には何かが足りないという説がある。(不足数より)
- 花札を用いて行われるゲームの1つおいちょかぶでは、8を「オイチョ」と呼ぶ。これはスペイン語の 8(ocho)が訛ったものである。
- 花札を用いて行われるゲームの1つ。八。
- 8ミリ(映画)、8ミリビデオ、8トラック。
- 『水戸黄門』の登場人物「うっかり八兵衛」の愛称。
- 野球の8は、中堅手を意味する。
- 日本プロ野球・広島東洋カープの背番号8は山本浩二外野手の永久欠番である。ヤクルトスワローズでも一時、大杉勝男内野手の永久欠番となったが、1985年に入団した広沢克己内野手に禅譲。
- 名古屋グランパスエイトは、日本プロサッカーリーグ1部に所属するクラブ。
- エイト・クイーン問題:チェスの競技に使われる盤と駒(クイーン)を使ったパズル。
- ナンバーエイト(NO.8)は、ラグビーのポジション。
- 準々決勝参加(チーム)数は一般的に8。
- オートレースは通常8車でレースが行われる。
- 八王の乱:西晋の滅亡のきっかけをつくった皇族の権力争い。
- テレビのGコードは最大8桁まで。
- エイトボール:ポケットビリヤード競技のひとつ。的球15個を使い、8番以外をソリッドボール(1~7番)とストライプボール(9~15番)の組に分け、自分の組のボール7つを落とし切った後、最終的に8番を先に落とした人が勝ちとなるゲーム。
- 八海めぐり - 忍野八海
- 永字八法:書をするときに必要な筆の運びなどは、「永」という字に揃っているということを指す。
- ミツバチがアラビア数字の「8」の通りに飛行活動する行為を「パルス」という。
- 8の字結びは、アラビア数字の「8」の形からその名前がついた結び目。
- プレミアム8は、NHKハイビジョンの番組枠。
八が付く地名
- 北海道二海郡八雲町
- 青森県八戸市
- 秋田県山本郡八峰町
- 埼玉県八潮市
- 東京都中央区八重洲
- 東京都八王子市
- 千葉県八千代市
- 千葉県八街市
- 滋賀県近江八幡市
- 滋賀県八日市市(現東近江市)
- 大阪府八尾市
- 島根県松江市八雲町
- 島根県松江市八束町
- 愛媛県八幡浜
- 福岡県八女市
テレビのチャンネル番号
- 大半のフジテレビ系列局(FNN・FNS)の地上デジタルリモコンID番号。(キー局であるフジテレビと準キー局である関西テレビのアナログ親局のチャンネルが8であることに起因する。東海テレビ・サガテレビ、およびクロスネットであるテレビ大分・テレビ宮崎は異なる。)。フジテレビ系以外では、ぎふチャン(独立UHF局)が使用している(ぎふチャンエリア内のフジテレビ系列局・東海テレビのIDは「1」)。
- BSフジのBSデジタルリモコンID番号。
- FNN・FNS系列のフジテレビ・関西テレビ・沖縄テレビのアナログ親局及び宮城県白石地域の仙台放送、福島県いわき地域の福島テレビ、岐阜県高山・三重県尾鷲地域の東海テレビ、熊本県小国町のテレビくまもと、鹿児島県奄美大島地域の鹿児島テレビのアナログ中継局のチャンネル。
- NHK山形、NHK新潟、NHK宮崎総合テレビ、NHK盛岡、NHK浜松教育テレビ、NNN・NNS系列の高知放送のアナログ親局のチャンネル。
- JNN系列の岐阜県中津川・郡上地域の中部日本放送と福岡県北九州地域のRKB毎日放送のアナログ中継局のチャンネル。
8に関する作品
- 8マン:平井和正原作、桑田二郎作画による漫画。それを原作にTBS系にて『エイトマン』のタイトルで放映されたアニメ。後に特撮版も製作された。
- 8 (漫画):上條淳士の漫画。
- 八つ墓村:横溝正史の推理小説、及びそれを原作とした映画やテレビドラマ。「八つ墓」とは尼子氏の落武者の人数を指している。
- 南総里見八犬伝:曲亭馬琴の伝奇小説。
- 神八剣伝:『南総里見八犬伝』をモチーフにしたアニメ。
- 8 (THE YELLOW MONKEYのアルバム):日本のロックバンドのTHE YELLOW MONKEYのアルバム。
- ともだち8にん:NHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』内のショートアニメ。
8個1組の概念
- 八方:北・南・東・西・北東・南東・北西・南西。四方に四隅を加えた8方位の総称。
- 八卦:乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤。それぞれ方位や吉凶を表すのに用いる。
- 八音:金・石・糸・竹・匏・土・革・木。原材料8種類の楽器の総称。
- 八旗:正黄・镶黄・正白・镶白・正紅・镶紅・正藍・镶藍。清王朝における8つの旗。
- 八正道:正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定。佛教において、悟りに至るための8種類の方法。
- 八徳:仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌
- 八虐:謀反・謀大逆・謀叛・悪逆・不道・大不敬・不孝・不義
- 将棋の駒:王将、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香車、歩兵
- 八大競走:日本の競馬において最も格式のある代表的なGI競走。桜花賞、皐月賞、天皇賞(春)、オークス、日本ダービー、菊花賞、天皇賞(秋)、有馬記念。
- 福祉八法:高齢者の医療の確保に関する法律、児童福祉法、母子及び寡婦福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、老人福祉法、社会福祉法、独立行政法人福祉医療機構法(旧・社会福祉・医療事業団法)
- 惑星:水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星(2006年の国際天文学連合総会での議論)
関連項目
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正の数と負の数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/06/15 15:23 UTC 版)
(8 から転送)
正の数(せいのすう、positive number)とは、0より大きい実数である。負の数(ふのすう、negative number)とは、0より小さい実数である。数学において負の数はマイナス記号を数字の前につけて表されるが、簿記などにおいて数字を赤くしたり括弧でくくることによって表すこともある。
ゼロ自身は正でも負でもない。負でない数とはゼロより小さくない(つまり、正かゼロの)実数である。正でない数とはゼロより大きくない(つまり、負かゼロの)実数である。
複素数の体系で考えている場合、そのうち実数についてのみ正負を論じ、虚数は正でも負でもないとされる。例えば「正の数」と言えば、それが実数であることを暗黙のうちに含意するが、明確化のために「正の実数」と言うこともできる。
一般に順序体において、零元より大きな元を正の元、零元より小さな元を負の元という。順序体ではない体、例えば複素数体、有限体、p 進数体においては、四則演算と両立する正負の概念を定義することができない。
目次 |
負の数
負の整数は、方程式 x − y = z がどんな x と y に対しても、 zに関する方程式として意味をもつように自然数の体系を拡張して得られるものだと考えられる。このような負の整数の捉え方と同様にして、負の有理数や負の実数も得られる。
負の数は、温度のように目盛り上でゼロより低くなる値を記述するのに役立つ。簿記においても、負債の表現に使用できる。簿記において、負債はしばしば赤い数字や括弧でくくった数字によって表す。
負でない数
実数はゼロに等しいかそれより大きい(すなわち正であるかゼロである)ときかつそのときに限り、負でない。したがって負でない整数はゼロ以上の全ての整数であり、負でない実数はゼロ以上の全ての実数である。
行列の正負
実行列Aについて、Aが負でないということを、Aのすべての成分が負でない、というふうに定めることができる。このとき、実行列のうちには正とも負とも言えないものもあることになる。また、実行列Aについて、Aの全ての正方部分行列の行列式が負でないとき、Aのことを完全に非負(行列理論)あるいは、完全に正(コンピュータ科学者)と呼ぶことがある。
一方で、線形代数的な観点から、実対称行列やより一般に複素エルミート行列について、上とは異なった正負の概念がしばしば用いられる。エルミート行列Aは、その固有値の全てが負でないときに、負でない(あるいは単に、正である)とよばれる。Aが負でないということはある行列BについてAが B*.Bと書けることと同値になる。
符号関数
定義域が実数であり、正の数に対して1を、負の数に対して−1を、ゼロに対して0を返す関数 sgn(x) を定義できる。この関数は符号関数と呼ばれることがある。
このとき(x=0の場合を除き)以下の式が得られる。
ここで |x| は x の絶対値であり、H(x) はヘヴィサイドの階段関数である。微分法も参照。
複素符号関数
定義域が複素数であり、正の数に対して1を、負の数に対して-1を、ゼロに対して0を返す csgn(x) を定義できる 。この関数は複素符号関数と呼ばれることがある。
複素数の大小は以下のように解釈する。
符号付き数の算術演算
加法と減法
加法と減法の目的では、負の数は負債と考えることができる。
負の数を加えることは対応する正の数を引くことに等しい。
- 5 + (−3) = 5 − 3 = 2
- (¥5を持っていて¥3を借りたら、純資産は¥2である)
- –2 + (−5) = −2 − 5 = −7
減算と負符号の概念の混乱を避けるため、負符号はしばしば上付きで書かれる。
- −2 + −5 = −2 − 5 = −7
正の数をより小さな正の数から引くと、結果は負となる。
- 4 − 6 = −2
- (¥4を持っていて¥6を使ったら、負債¥2が残る)
正の数を任意の負の数から引くと、結果は負となる。
- −3 − 6 = −9
- (負債が¥3あってさらに¥6を使ったら、負債は¥9となる)
負の数を引くことは対応する正の数を加えることと等価である。
- 5 − (−2) = 5 + 2 = 7
- (純資産¥5を持っていて負債を¥2減らしたら、新たな純資産は¥7となる)
別の例
- −8 − (−3) = −5
- (負債が¥8あって負債を¥3減らしたら、まだ¥5の負債が残る)
乗法
負の数に正の数を掛けると、積は負となり、2つの負の数を掛けると、積は正となる。
- −2 × 3 = −6
- −4 × −3 = 12
これを理解する方法の1つは、正の数による乗法を加法の繰り返しと見なすことである。3 × 2 は各グループが2を含む3つのグループと考える。したがって、3 × 2 = 2 + 2 + 2 = 6 であり、当然 −2 × 3 = (−2) + (−2) + (−2) = −6 である。
負の数による乗法も加法の繰り返しと見なすことができる。例えば、3 × −2は各グループが−2を含む3つのグループと考えられる。
- 3 × −2 = (−2) + (−2) + (−2) = −6
これは乗法の交換法則を満たすことに注意
- 3 × −2 = −2 × 3 = −6
「負の数による乗法」と同じ解釈を負の数に対しても適用すれば、以下のようになる。
| −4 × −3 | = − (−4) − (−4) − (−4) |
| = 4 + 4 + 4 | |
| = 12 |
しかし形式的な視点からは、2つの負の数の乗法は積の和に対する分配法則によって直接得られる。
| −1 × −1 | = (−1) × (−1) + (−2) + 2 |
| = (−1) × (−1) + (−1) × 2 + 2 | |
| = (−1) × (−1 + 2) + 2 | |
| = (−1) × 1 + 2 | |
| = (−1) + 2 | |
| = 1 |
除法
除法は乗法に似ている。被除数と除数の符号が異なるなら、商は負となる。
- 8 / −2 = −4
- −10 / 2 = −5
両方の数が同じ符号を持つなら、商は(両方が負であっても)正となる。
- −12 / −3 = 4
負の整数と負でない整数の形式的な構成
有理数の場合と同様、整数を自然数の順序対 (a, b) (これは整数 a − b を表していると考えることができる)を下に述べるようにして同一視したものとして定義することによって自然数の集合Nを整数の集合Zに拡張できる。これらの順序対に対する加法と乗法の拡張は以下の規則による。
- (a, b) + (c, d) = (a + c, b + d)
- (a, b) × (c, d) = (a × c + b × d, a × d + b × c)
ここで以下の規則により、これらの順序対に同値関係 ~ を定義する。
- (a, b) ~ (c, d) となるのは a + d = b + c なる場合、およびこの場合に限る
この同値関係は上記の加法と乗法の定義と矛盾せず、ZをN2の ~ による商集合として定義できる。すなわち2つの順序対 (a, b) と (c, d) が上記の意味で同値であるとき同一視する。
さらに以下の通り全順序をZに定義できる。
- (a, b) ≤ (c, d) となるのは a + d ≤ b + c となる場合、およびこの場合に限る
これにより加法の零元が (a, a) の形式で、(a, b) の加法の逆元が (b, a) の形式で、乗法の単位元が (a + 1, a) の形式で導かれ、減法の定義が以下のように導かれる。
- (a, b) − (c, d) = (a + d, b + c).
負の数の起源
長い間、問題に対する負の解は「誤り」であると考えられていた。これは負の数を実世界で見付けることができなかったためである(例えば、負の数のリンゴを持つことはできない)。その抽象概念は早ければ紀元前100年 – 紀元前50年には認識されていた。中国の『九章算術』には図の面積を求める方法が含まれている。赤い算木で正の係数を、黒い算木で負の係数を示し、負の数がかかわる連立方程式を解くことができた。紀元後7世紀ごろに書かれた古代インドの『バクシャーリー写本』[1]は"+"を負符号として使い、負の数による計算を行っていた。これらが現在知られている最古の負の数の使用である。
プトレマイオス朝エジプトではディオファントスが3世紀に『算術』で 4x + 20 = 0 (解は負となる)と等価な方程式に言及し、この方程式はばかげていると言っており、古代地中海世界に負の数の概念がなかったことを示している。
7世紀の間に、負の数はインドで負債を表すために使われていた。インドの数学者ブラーマグプタは『ブラーフマスプタ・シッダーンタ』(628年)において、今日も使われている一般化された形式の解の公式を作るために、負の数を使うことについて論じている。彼は二次方程式の負の解を発見し、負の数とゼロがかかわる演算に関する規則も与えている。彼は正の数を「財産」、ゼロを「0 (cipher)」、負の数を「借金」と呼んだ[2][3]。12世紀のインドで、バースカラ2世も二次方程式に負の根を与えていたが、問題の文脈では不適切なものとして負の根を拒絶している。
8世紀以降、イスラム世界はブラーマグプタの著書のアラビア語訳から負の数を学び、紀元1000年頃までには、アラブの数学者は負債に負の数を使うことを理解していた。
負の数の知識は、最終的にアラビア語とインド語の著書のラテン語訳を通してヨーロッパに到達した。
しかし、ヨーロッパの数学者はそのほとんどが、17世紀まで負の数の概念に抵抗を見せた。ただしフィボナッチは、『算盤の書』(1202年)の第13章で負の数を負債と解釈し、後には『精華』で損失と解釈して金融問題に負の解を認めた。同時に、中国人は右端のゼロでない桁に斜線を引くことによって負の数を表した。ヨーロッパ人の著書で負の数が使われたのは、15世紀中のシュケによるものが最初であった。彼は負の数を指数として使ったが、「馬鹿げた数」であると呼んだ。
イギリスの数学者フランシス・マセレス[2]は1759年、負の数は存在しないという結論に達した[4]。
負の数は現代まで十分に理解されていなかった。つい18世紀まで、スイスの数学者レオンハルト・オイラーは負の数が無限大より大きいと信じており(この見解はジョン・ウォリスと共通である)、方程式が返すあらゆる負の解を意味がないものとして無視することが普通だった[5]。負の数が無限大より大きいという論拠は、
の商と、x が正の側から x = 0 の点に近づき、交差した時何が起きるかの考察によって生じている。
関連項目
脚注と参考文献
- ^ Hayashi, Takao (2005), "Indian Mathematics", in Flood, Gavin, The Blackwell Companion to Hinduism, Oxford: Basil Blackwell, 616 pages, pp. 360-375, ISBN 978-1-4051-3251-0.
- ^ Colva Roney-Dougal, Lecturer in Pure Mathematics at the University of St Andrews, stated this on the BBC Radio 4 "In Our Time", on Negative Numbers, 9 March 2006.
- ^ Knowledge Transfer and Perceptions of the Passage of Time, ICEE-2002 Keynote Address by Colin Adamson-Macedo. [1]
- ^ Maseres, Francis, 1731–1824. A dissertation on the use of the negative sign in algebra, 1758.
- ^ Alberto A. Martinez, Negative Math: How Mathematical Rules Can Be Positively Bent, Princeton University Press, 2006; おもに1600年代から1900年代前半にかけての、負の数に関する論争の歴史。
外部リンク
「8」の用例一覧
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