なんと‐はっけい【南都八景】
南都八景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/20 16:28 UTC 版)
南都八景(なんと はっけい)は、奈良市の東大寺・興福寺周辺にみられる優れた風景から、「八景」の様式にならって8つを選んだ風景評価の一つ。佐保川蛍、東大寺鐘、三笠山雪、春日野鹿、南円堂藤、猿沢池月、雲居坂雨、轟橋旅人、の8つをいう。室町時代に京都相国寺鹿苑院の僧、蔭涼軒主が記した 『蔭涼軒日録』[1] 寛正6年(1456年)9月26日の条に、蔭涼軒真蘂が将軍足利義政に付き添って春日社に詣でた時の記事として初めて登場する。[2] その後、江戸時代の各種の絵図に南都八景の説明が入っている。[3]
- ^ 『蔭凉軒日録 増補』 臨川書店、1978年、(続史料大成:第21巻-第25巻)。
- ^ 奈良県立図書情報館 のサイトに南都八景に関する記事がある。
- ^ a b c 『和州奈良之図』 絵図屋庄八、天保15年(1844年)。奈良県立図書情報館蔵
- ^ 東大寺 のサイトに鐘についての詳しい記事がある。
- ^ 奈良の鹿愛護会 のサイトに毎年の頭数が記録されている。2013年の調査では約1400頭。また幡鎌一博の講演録「鹿の角切りと奈良の町」が奈良の鹿について詳しい。
- ^ 興福寺 のサイトに南円堂の詳しい記述がある。
- ^ 「采女祭」の項目に解説がある。
- ^ 2008年5月28日付けの奈良新聞は 「ホタル復活、増えて ほぼ毎年飛び交う【奈良市の佐保川】」 という記事を掲載した。
- ^ 若草山の項目を参照。
- ^ 人間国宝・桂米朝の落語「鹿政談」の中に登場する。
- ^ 鹿政談の項目に上がっている例では「あられ酒」の代わりに「奈良晒(さらし)」となっている。
- 1 南都八景とは
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