興福寺とは? わかりやすく解説

こうふくじ 【興福寺】

コウブクジとも。①奈良市登大路町にある法相宗大本山。六六九(天智天皇八)年藤鎌足の室鏡女王が、鎌足遺志山城京都山階山階寺建てたのが始まり。のち飛鳥移って厩坂寺といい、七一〇和銅三)年鎌足の子不比等現地移し現名にした。南都奈良七大寺一つ。②長崎市寺町にある黄檗宗の寺。東明山。俗称南京寺。明の帰化人別宅を寺にし、のち隠元再興。→ 法相宗 隠元

興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

宗派 曹洞宗

所在 宮城県気仙沼市

本尊 釈迦如来


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

宗派 真言宗智山派

所在 宮城県栗原郡志波姫町

本尊 金剛界大日如来


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

正称 大楽院

宗派 真言宗豊山派

所在 福島県双葉郡楢葉町

本尊 薬師如来


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

宗派 曹洞宗

所在 栃木県佐野市

本尊 阿弥陀如来釈迦如来


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

宗派 臨済宗妙心寺派

所在 静岡県浜松市

本尊 虚空蔵菩薩


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

別名 五智如来

宗派 臨済宗永源寺派

所在 滋賀県八日市市

本尊 大日如来薬師如来宝生如来阿弥陀如来釈迦如来


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

別名 大本山南都七大寺

宗派 法相宗

所在 奈良県奈良市

本尊 釈迦如来薬師如来不空羂索観世音菩薩弥勒菩薩


興福寺

読み方:コウフクジ(koufukuji)

別名 南京

宗派 黄檗宗

所在 長崎県長崎市

本尊 釈迦如来准胝観世音菩薩地蔵菩薩

寺院名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

興福寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 21:10 UTC 版)

興福寺(こうふくじ)は、奈良県奈良市登大路町(のぼりおおじちょう)にある法相宗大本山寺院山号はなし。本尊は中金堂の釈迦如来南都七大寺の一つ。藤原氏の祖・藤原鎌足とその子息・藤原不比等ゆかりの寺院で藤原氏の氏寺であり、古代から中世にかけて強大な勢力を誇った。「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産に登録されている。


注釈

  1. ^ なお、において「弘福寺」が「興福寺」と改名された事例があるとして、通説では平城遷都後も飛鳥に留まったとされる川原寺(弘福寺)を移転・継承する意図も含まれていたとする説もある[1]
  2. ^ 室町時代になると、十市氏を刀禰とする長谷川党、箸尾氏を刀禰とする長川党、筒井氏を刀禰とする戌亥脇党、楢原氏を中心とした南党、越智氏を中心とした散在党、平田党の六党が割拠し、その中でも筒井氏、越智氏、箸尾氏、十市氏の四氏が「大和四家」と呼ばれる勢力に成長していった。
  3. ^ 信円は松殿家の始祖となった松殿基房の同母弟で、近衛家の始祖となった近衛基実と九条家の始祖となった九条兼実の異母弟にあたる。彼は「奈良僧正」と呼ばれ、後白河法皇、兄の松殿基房、それに九条兼実といった院や摂関家の有力者との関わりが深かったことが『玉葉』などの記述に見える。
  4. ^ これら3体の写真は、『週刊朝日百科 日本の国宝 55 興福寺1』の5-141頁および5-143頁にある。
  5. ^ 食堂は明治の廃仏毀釈により取り壊されその跡地に国宝館が建っている。
  6. ^ 当初指定時(1956年)は「9巻」。1999年に巻四が追加指定され「10巻」となった。(平成11年6月7日文部省告示第139号)
  7. ^ 文化庁サイトの「国指定文化財等データベース」に「紺紙金字唯識論」とあるのは誤りで、「紺紙金字成唯識論」が正当。

出典

  1. ^ 加藤優「興福寺と伝戒師招請」関晃先生古希記念会編『律令国家の構造』、吉川弘文館、1989年
  2. ^ a b 多川俊映(1)中金堂落慶/300年ぶり 天平の規模に/事業開始から四半世紀私の履歴書】『日本経済新聞』朝刊2018年11月1日(2019年10月20日閲覧)。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 興福寺の歴史”. 興福寺. 2023年8月24日閲覧。
  4. ^ 磯貝誠「廃仏毀釈と興福寺」『興福寺 美術史研究の歩み』所収、p.39 - 44
  5. ^ 興福寺整備計画
  6. ^ 「興福寺 300年ぶり再建の中金堂落慶法要」産経WEST(2018年10月7日)2018年10月10日閲覧。
  7. ^ a b 小池 2015, p. 86.
  8. ^ 小池 2015, p. 85.
  9. ^ 田中慶治「室町期大和国の守護に関する一考察 -幕府発給文書を中心に-」(初出:矢田俊文 編『戦国期の権力と文書』(高志書院、2004年) ISBN 978-4-906641-80-2/所収:田中『中世後期畿内近国の権力構造』(清文堂、2013年) ISBN 978-4-7924-0978-4
  10. ^ a b 落慶~奈良・興福寺~”. ザ・テレビジョン (2019年1月13日). 2021年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月10日閲覧。
  11. ^ 『興福寺国宝展』(東京国立博物館、1997)、p.197
  12. ^ a b 興福寺の四天王像がお引っ越し 奈良朝日新聞』2018年2月16日
  13. ^ a b c d e f 国指定文化財等データベース - 文化庁
  14. ^ a b c d 明治30年12月28日内務省告示第87号(参照:[1]国立国会図書館デジタルコレクション))
  15. ^ a b c d 昭和27年10月16日文化財保護委員会告示第21号(指定は昭和27年3月29日付け)
  16. ^ 『九鬼と天心 明治のドン・ジュアンたち』北康利 PHP研究所 2008「日本文化の救世主」
  17. ^ 昭和61年12月20日文部省告示第150号
  18. ^ 平成30年10月31日文部科学省告示第204号
  19. ^ 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」文化庁サイト、2018年3月9日発表)
  20. ^ 「銅造仏頭」東金堂へ80年ぶり還座 - 興福寺国宝館、元日から休館奈良新聞』2016年12月30日(2019年10月20日閲覧)。
  21. ^ 天平の音 奈良・興福寺の国宝楽器「華原磬」台座を復元・公開産経WEST(2014年4月3日)2018年10月10日閲覧。
  22. ^ 『興福寺国宝展』(東京国立博物館、1997)、p.221
  23. ^ 山本勉「興福寺本坊持仏堂弥勒菩薩立像(伝聖観音菩薩像)について」『Museum』553号(1998年4月)
  24. ^ 昭和28年7月16日文化財保護委員会告示第59号(指定は昭和28年3月31日付け)
  25. ^ 平成30 年10 月31日文部科学省告示第204号
  26. ^ 「文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜」(文化庁サイト、2018年3月9日発表)
  27. ^ 興福寺長老 多川乗覚師死去 88歳”. 産経新聞 (2024年4月16日). 2024年4月17日閲覧。



興福寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 09:32 UTC 版)

吉野」の記事における「興福寺」の解説

吉野龍門寺は、龍蓋寺(=岡寺とともに、興福寺の僧が二寺の別当兼務し、興福寺の末寺となっていた。その後、興福寺別当龍門寺別当をも兼務することになり、龍門寺周辺は興福寺の寺領となっている。 金峯山検校職には興福寺関係の僧侶入り金峯山寺はその傘下入ったが、完全な支配下入ったわけではなく時折金峯山寺と興福寺との間で争いごと起こっている。1114年永久2年3月30日には、興福寺大衆金峯山別当のことで争い神木擁して京師上ろうとしたので、関白藤原忠実長者宣下し、これを慰諭してことなき得ている(『中右記』)。しかし、これが起因したことかは不明だが、1126年大治元年)には、金峯山寺衆徒蜂起し、また1145年久安元年)には興福寺僧が金峯山寺攻め両寺の僧徒戦ったことが『台記』に出てくる。

※この「興福寺」の解説は、「吉野」の解説の一部です。
「興福寺」を含む「吉野」の記事については、「吉野」の概要を参照ください。

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