作品中の用語の解説
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「ふたつのスピカ」の記事における「作品中の用語の解説」の解説
H IV型ロケット 現在打ち上げに使用されているH-IIBロケットより数世代先の後継機という設定。Hシリーズのバージョン4を示唆した名となっている。 JAMSF(ジャムスフ) 獅子号計画のために設立された「有人宇宙飛行局」(Japan Administration of Manned Space Flight)の略称。旧宇宙開発事業団(NASDA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)がモデルになっている。アニメ版のみの設定で、原作では事業団の名称の方がそのまま使われている。 天ノ川女子高等学校 柴田かさねが通っている高校。学校に戻ったかさねを、天文部部長の国立リカが天文部へ勧誘する。 宇喜多財閥 医療機器・医薬品製造業を中心に展開している企業グループ。戦前からの長い歴史がある。会長は宇喜多万里香の父、宇喜多千里。マリカの薬を開発した製薬会社は傘下の企業である。 宇喜多マリカの病気と薬 ある遺伝子の異常を持った人が発症する先天性の病気で、子々孫々に渡り遺伝子疾患が続く。結核のように吐血するなどの症状があり、薬を飲み続けないと死に至る事もある。一昔前まではこの病気は不治の病で、伝染病だと思われていた時期もあった。その後研究が進んだが今も原因は不明、根本的な治療法も確立されていない。病気の進行を遅らせる延命治療薬が開発された段階であり、現状では完治させる事は非常に難しい。薬は錠剤とカプセルの2種類を服用する。現在この薬は一般の医療機関に流通していて、宇喜多財閥傘下の製薬会社の利益に繋がっているが、宇喜多まりか、まりかの母親、および鈴木秋の母親の闘病時にはまだ開発途上だった。急性発症に対しては効用があまり期待出来ず、鈴木秋の早すぎる夭折を食い止める手立てには成り得なかった。 宇宙観測通信所 千葉県の山中にある、天文台などがある施設。モデルはJAXA勝浦宇宙通信所。 小笠原第二宇宙センター 小笠原諸島にある日本のロケット打ち上げ基地。種子島宇宙センターがモデルになっている。 オリオン号ロケット 1号・2号(秘密基地) 8号(打ち上げ可能な模型ロケット) 28号・29号(雪像) カムパネルラの森 宇喜多まりかが唯ヶ浜の深い森に付けた名前。まりかが遺した日記に書かれていた。宮沢賢治の著作「銀河鉄道の夜」に登場する場面に倣って命名。 鴨川家の家族の名前 アスミの名前は、どんな時でも明日を見つめられる人になるように、と母・今日子が命名した。家族3人の名前は、友朗=tomorrow=明日、今日子、アスミというつながりになっている。 かもめ寮 アスミ達が入居している宇宙学校付属の女子寮。長い階段を上った先にある築40年の古い建物で、別名は「ビンボー寮」。個室は2階にあり、シャワーとトイレは各室にあるが、キッチンと洗濯機は1階で共同使用。現在(12巻時)の寮生はリンゴ、アスミ、万里香、みかんの4人。アスミが入寮した頃はリンゴの他にもう一人の寮生がいたが、登場したのはその時だけで、以後の消息は不明。アニメ版では、寮生はリンゴとアスミの二人だけである。名前の由来は、ロシアの女性宇宙飛行士で、女性で初めて宇宙へ飛んだワレンチナ・テレシコワが、ミッションに成功した際に送信した「私はカモメ」のメッセージから。 かもめ寮の庭に植えられた新種の苗木 火星のテラ・フォーミング研究の副産物として、遺伝子操作により作られた桜の木。出生の経緯に共感を持ったマリカが、主に暖かく見守って育てている。 義理ぽんかん アスミと圭がバレンタインデーの義理チョコの代わりに秋にあげたぽんかん。ぽんかんは秋の大好物である。 国際ボランティア青年団 災害で苦しむ国に赴き、救援活動や子供達の教育を行なうボランティア団体。桐生はこの団体の活動のため、高校卒業後海外へ渡航した。モデルは青年海外協力隊。 国立東京宇宙学校 日本人による宇宙開発を推進、支援する目的で東京都に設立された高等専門学校である。通称は不明(未設定?)。英語表記はTokyo Space School (TSS)。 国立東京宇宙学校 宇宙資料館 宇宙学校付属の資料館。敷地の外れにある荘厳な建物で、宇宙関連の資料を各種展示している。宇宙学校に寄贈されるまでは鍋島家(鈴木秋の母方の家系)の人々が暮らす家だった。鈴木秋は実家を勘当されてからボロアパートに一人で住んでいたが、アパート退去後はこの建物の屋根裏部屋に住んでいる。 獅子号 獅子号のマスコット人形 獅子号の打ち上げを記念して作られたマスコットキャラクターの人形。高野が描いた絵を元に作られている。少年時代の高野が宇喜多まりかと踊るために作ったライオンのお面の顔に、胴体と手足をつけたデザインである。高野は獅子号に搭乗する前、鈴成由子にこの人形を渡した。人形の中には婚約指輪が入っていたが、高野はそれを言わなかったため、由子はその後5年間それに気付かなかった。 鈴木グループ 鈴木秋の父親、鈴木春夫が会長を務める企業グループ。ビルや土地を多数所有している。 鎮魂の碑 獅子号事故の後、唯ヶ浜に建てられた慰霊碑。123段ある階段の頂上にある。 鍋島家 鈴木秋の母方の家系であり、宇喜多万里香(オリジナル体)の実母(クローン体のマリカにとっては遺伝学上での実母)も同じ一門に連なる(旧姓まで同一であったかは作中で触れられず)。現在、寄贈により宇宙資料館になっている建物の元の所有者。 はっぱ星 アスミが、カエデの葉を星に見立てて言った言葉。 花火卸 江戸若松屋 府中野新之介の下宿先。新之介の実家とは親戚関係にある。 ひまわり園 こどもの家 桐生が高校卒業まで住んでいた場所。主に災害などで身寄りを失った子供達を引き取り、保護している養護施設。18歳になったら退去しなければならない。 府中屋花火店 府中野新之介の実家。江戸時代から続く老舗で、新之介の兄・線之介で27代目になる。 北星高等学校 桐生が通っていた都内でも有数の進学校。男子校で、秋曰く金持ちの子息が多く通っている。 山中医院 ひまわり園の近くにある病院。診療科目は内科、小児科、外科。 唯ヶ浜 獅子号が墜落した場所で、アスミ、府中屋新之介の出身地。海と山に挟まれた景色の良い場所で、夏には大きな花火大会が行なわれる。 唯ヶ浜医院 島津タカシが入院していた病院。アスミのランニングコースの途中にある。 ライオンさんの被り物 ミュージカル劇「美女と野獣」に登場するヒロインのように踊りたい、という宇喜多まりかの願いをかなえるために少年時代の高野が作った(自分が野獣役を演じるための)ライオンのお面が、獅子号事故で命を落として浮遊霊になった後、時を経て再会したまりかの霊から再び手渡されたものである。高野は「美女と野獣」を見た事がなく、自分の想像でお面を作ったため、それを見たまりかに「野獣というよりライオンさん」と言われてしまった。お面が被り物になった経緯は不明。 ライオンさんのハーモニカ 生前の高野は、「初めて宇宙へ行った楽器」であるハーモニカをいつも持ち歩いていた。ライオンさんが持っているハーモニカは、獅子号への搭乗直前に拝島涼平から手渡されたものである。 和菓子 近江屋 近江圭の実家。東京の下町で代々続いている老舗和菓子店。
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