ナイトレイダーやデュナミストの関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:49 UTC 版)
「ウルトラマンネクサス」の記事における「ナイトレイダーやデュナミストの関係者」の解説
斎田 リコ(さいだ リコ) 孤門一輝の恋人。美大生で、卒業制作のテーマ「家族の肖像」の絵を描くため、動物の家族を見るために動物園に通っている。半年前、動物ではなく家族や子どもたちを暖かく見守る孤門に興味を覚え、幼少時のトラウマからレスキュー活動を満足にこなせないでいることから退職を考えていた孤門を励まし、恋仲になっていった。ナイトレイダーの訓練期間を終えた孤門に鳥をモチーフとした手作りのお守り「ガンバルクイナ君」をプレゼントするなど、レスキュー隊員時代以上に悩む孤門を支えていく。しかし、ネクサス対ラフレイアとファウストの第1ラウンドの後、知らぬ間にミッションエリアで負傷して倒れていたのを皮切りにビースト事件に巻き込まれる。孤門に出会った日のことを思い出せないなどの記憶の欠落から、徐々に自分自身に対する不信感と恐怖感を覚え、孤門や家族に縋ろうとし、Episode.10では孤門とキスを交わすが、一向にその心中は晴れなかった。 続くEpisode.11・12にて、実は孤門と初めて会話したその晩に家族をノスフェルに、自身も溝呂木に殺されており、それ以降は溝呂木の操り人形=ダークファウストとなって、自覚の無いままネクサスやナイトレイダーと死闘を繰り広げていたことが判明した。彼女と会話していた家族の姿は全て幻覚であり、部屋には彼女が「家族の肖像」として描いていたはずの絵が、不気味なビーストの絵となって、ばら撒かれているだけであった。 溝呂木に正体を明かされて絶望し、ダークファウストに変身して姫矢が変身したネクサスと戦うが、最後は孤門の叫びで僅かにリコとしての意識を取り戻し、ノスフェルの攻撃より孤門とネクサスを庇って致命傷を負う。死の間際、孤門との出会いが自身と家族の命を奪ったと知ってなお、「後悔してないよ。出会ったこと」と語り、彼の腕の中で光になって消滅した。 彼女の死後、孤門は苦悩の日々を送り、リコの幻影を利用する溝呂木の手で闇に飲まれそうになるが、形見となったガンバルクイナ君とそこに繋がるリコとの絆が作り出した光を通じて孤門は立ち直った。ガンバルクイナ君はこの後、Episode.24で決心を固める孤門の手の中にも登場する。 Final Episodeではダークザギを倒したウルトラマンノアこと孤門の心の中に幻として現れ、彼を信じていたことを笑顔で告げた。テレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』第1回ではクールギラスにやられる女子生徒が身に着けているマスコットとしてガンバルクイナ君が登場している。 テレビアニメ『SSSS.DYNAZENON』第1回ではガンバルクイナ君が基になったぬいぐるみが登場している。 溝呂木 眞也(みぞろぎ しんや) Episode.11から登場した、元ナイトレイダーAユニット副隊長。年齢32歳。 元は和倉に次ぐ能力を持つ(和倉は凪と溝呂木に共通するその力を「技術や経験を超えた、戦場での資質」と評している)優秀なビーストハンターで、新入隊員であった凪の資質を見出し、目をかけて一人前の戦士に鍛え上げていった。その一方で自信過剰気味でビーストへの恐怖と力への飽くなき欲望を抱いていた。その心の闇を利用され、約1年前にビーストヒューマンが蠢く倉庫において「お前自身の望む、お前自身の姿」と称するダークメフィストと対面、闇の力との同化を遂げる。人間の怒り、恐れ、悲しみなどの負の感情に触れることを楽しみ、デスゲームと称してビーストを操り、人々を弄んだ。Episode.24では、生身の状態で凪以外のナイトレイダー全隊員を圧倒した他、Episode.32でTLTに拘束された際も格闘戦で一般隊員を圧倒して脱走している。ダークメフィストと一体化する前のナイトレイダー時代から性格は過激な面があり、上司の和倉をも呼び捨てにしタメ口を聞いていた。ただし、突入に際して、バックアップを要請するなど、単なるワンマンではない姿も見せていた。 リコの運命を玩び、リコの死後は彼女の恋人である孤門をリコの幻影や様々な特殊能力と悪辣な手で苦しめてリコのように配下にしようとしたが、自分の力を過信していた上に手口が陰湿すぎたため、結果的に孤門を精神的に強くしてしまう。人の心を弄ぶ一方、自身は凪に想いを寄せており、ダークメフィストと一体化した後も未練がましく彼女に執着していたが、これまでの経緯と所業が災いして完全に拒絶されてしまう。 終焉の地でネクサスを葬り去り、その光を手にいれようとするが、ジュネッスに敗れ、姫矢と共に消息不明になる。その後、Episode.29で記憶を失った状態で姿を現しその身柄をTLTに拘束された。記憶喪失状態の溝呂木は以前のような狂暴性はなく、行動を共にしていた理子に危害を加えようともしなかった。 Episode.32で松永による人体実験の反動で記憶が蘇るがそれと同時に自分もまたアンノウンハンドの操り人形だったことに気づき改心する。自分のしたことへの償い(山邑理子への謝罪)をしようとするが、闇の力を手にした三沢により背後からダークエボルバーで撃たれて負傷するが、憐が変身したネクサスがツヴァイに苦戦する中、光の力でダークメフィストに変身してジュネッスブルーに加勢しダークメフィスト(ツヴァイ)と戦い、三沢の暴走を止め、最初は有利だったが次第に追い詰められ、致命傷を負わされるもダークメフィスト(ツヴァイ)を抑え我が身を犠牲にして勝利をもたらす。人間体に戻った後、アンノウンハンドが凪たちのすぐ近くにいることを警告し、償うなら人間として生きるべきだと凪に諭されるが静かに息を引き取った。溝呂木を演じた俊藤光利は姫矢准役のオーディションにも参加していた。 セラ 姫矢が紛争中の東南アジア某国での取材中に出会った孤児の少女。戦争で親兄弟を失い、村に水を運ぶことで食料を手に入れる生活を送っていた。重傷を負った姫矢を助けたことで彼と心を通わせるようになり、兄のように慕う。彼を心配して戦地まで追い掛け、砲撃に巻き込まれて姫矢の目の前で爆死してしまう。この出来事は姫矢の心に大きなトラウマを残すことになった。その後、姫矢の夢の中で彼をネクサスの遺跡へ導いた。Episode.24で光の持つ意味と姫矢への感謝の言葉を告げ、彼の前から消えていった。また、姫矢は知らないが、セラの写真は小学生の女の子の心も動かし「生きていることの素晴らしさに気付きました」と書いた手紙も送られていた。 根来 甚蔵(ねごろ じんぞう) 姫矢と旧知の仲のフリージャーナリスト。年齢37歳。かなり向こう見ずだが姫矢の良き理解者であり、ジャーナリストならではの勘働きでビーストやTLTの存在を感じ取り、調査をしようとする。やり方は乱暴でやや危ういが、強い正義感を持って行動している。記憶消去には否定的な考えを持っており、何度もMPに捕らわれそうになりながらも逃げ延びる。特段の身体能力や権限を持たない一般人であるにもかかわらず自力で真実に迫り、Episode.20で保呂草の写真からスペースビーストの存在を突き止める。そしてEpisode.23で姫矢がネクサスに変身する光景を目撃し、遂に真実を掴んだ。しかしEpisode.25でMPに捕まり記憶を消去されてしまう。同じように記憶消去された佐久田との会話で、姫矢の撮った戦場の写真が多くの人の心を動かしたことを改めて知る。 佐久田 恵(さくた めぐみ) 姫矢が勤めていた東都日報の女性記者で姫矢の先輩。年齢32歳。根来の調査に巻き込まれる形でビーストと関わりを持ち、さらには失踪して安否を気遣っていた姫矢と再会をする。姫矢のことで新聞社に尋ねてきた孤門に姫矢の過去を教える。姫矢の弱点として溝呂木に誘拐され、終焉の地=異形の海で彼の最後の戦いを目撃することになる。その戦いの後、MPに記憶を消されてしまう。同じように記憶を消去された根来を呼び出し、姫矢が撮った戦場の写真と編集部に寄せられた手紙を見せ、想いを馳せた。 針巣 直市(はりす なおいち) 遊園地内レストランのマスター。年齢62歳。放浪中の憐と出会い、彼を住み込みのスタッフとして雇い入れる。人情味にあふれ憐たちの信望も厚い好人物であり、40年も勤続しているベテラン。憐たちからは「ハリス」と呼ばれている。 尾白 高志(おじろ たかし) 憐のアルバイト仲間で彼の親友である高校生。年齢17歳。向こう見ずで陽性な性格。実家が工務店で大工仕事が得意なため、憐の部屋の修理や内装を行っている。憐が普通の17歳の少年ではなく、なにか重い物を背負っていることを漠然と感じ取っており、心配している。あまり化学の成績は良くないらしく、補習を心配する発言をしている。放送短縮決定前の予定では、尾白をメインとしたエピソードが予定されていた。 アニメ『SSSS.DYNAZENON』第7回には本作品Episode.26で尾白の着ていた着ぐるみが登場している。同話で尾白が足を子供に踏まれるシーンも正確に再現されている。
※この「ナイトレイダーやデュナミストの関係者」の解説は、「ウルトラマンネクサス」の解説の一部です。
「ナイトレイダーやデュナミストの関係者」を含む「ウルトラマンネクサス」の記事については、「ウルトラマンネクサス」の概要を参照ください。
- ナイトレイダーやデュナミストの関係者のページへのリンク