IPアドレス枯渇問題
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IANA (Internet Assigned Numbers Authority) の管理するIPv4アドレスは2011年2月3日に枯渇した[2]。現在は、RIR(地域インターネットレジストリ)が管理する在庫を割り振っている状態である。各RIRの最後の1ブロックは、IPv6への接続性の確保や既存のインターネット接続を維持する目的で、限定された条件で割り振られるので、自由には取得できない。2011年4月15日には、他のRIRに先駆けて、APNICのIPv4アドレスの在庫が/8ブロック換算で、1ブロック未満となり、アジア太平洋地域では、IPv4アドレスの在庫は事実上枯渇した[3]。また2012年9月14日にはRIPE NCCでも最後の1ブロックからの割り当てが始まり[4]、以降も/22や返却された予備のIPv4アドレスを割り振っていったが、2019年11月25日に全て枯渇した[5]。ARINでは2015年9月24日に在庫が/10(/8の4分の1)を切り[6]、枯渇した[7]。
- ^ IANA IPv4 Address Space Registry
- ^ “IPv4アドレスの中央在庫が完全に枯渇”. ITmedia (2011年2月4日). 2011年2月7日閲覧。
- ^ APNICにおけるIPv4アドレス在庫枯渇のお知らせ、および枯渇後のJPNICにおけるアドレス管理ポリシーのご案内
- ^ RIPE NCC Begins to Allocate IPv4 Address Space From the Last /8
- ^ a b c “欧州のIPv4アドレスがついに完全枯渇、6億個弱を使い切った”. 日経テクノロジーオンライン. (2019年11月25日) 2019年11月25日閲覧。
- ^ 北米地域レジストリにおけるIPv4アドレス在庫枯渇のお知らせ 日本ネットワークインフォメーションセンター、2015年9月25日(2015年9月29日閲覧)。
- ^ ARIN IPV4 FREE POOL REACHES ZERO ARIN、2015年9月24日(2015年9月29日閲覧)。
- ^ IPv4アドレス枯渇対応アクションプラン2010.06版 (PDF)
- ^ Chiappa, N., "The IP Addressing Issue",
- ^ a b 歴史的経緯を持つプロバイダ非依存アドレス(歴史的PIアドレス)について
- ^ 報告書「IPv4アドレス枯渇に向けた提言」公開のお知らせ - 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC) 2006.4
- ^ IPv4割り振り状況と 予測との比較〜2006冬〜 (PDF) - JPNIC番号資源利用状況調査研究家チーム 近藤邦昭
- ^ JPNIC「IPv4アドレスの在庫枯渇状況とJPNICの取り組みについて」、2007年6月19日。
- ^ “広がらぬ次世代アドレス 現行v4、2年後にも在庫切れ”. 朝日新聞 (2009年8月28日). 2010年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月21日閲覧。
- ^ JPNIC「IPv4アドレスIANA在庫が10%を切るも、JPNICのIPv4分配に変化なし」、2010年1月20日
- ^ ARINとRIPE NCCへ、「/8ブロック」が割り振られました | IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース 2010年12月1日
- ^ IPv4アドレスのIANA在庫、あと/8を2ブロック残すのみ | JPNIC 2010年12月1日
- ^ IPv4アドレスの枯渇がいよいよ目前、在庫が実質2ブロックに | ITPro 2010年12月1日
- ^ IANAからAPNICへ、二つの/8ブロックが割り振られました | JPNIC 2011年2月1日
- ^ IANAからAPNICに申請で分配可能な最後のアドレスが割り振られました | IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース 2011年2月1日
- ^ Two /8s allocated to APNIC from IANA | APNIC 2011年2月1日
- ^ IANAにおけるIPv4アドレス在庫枯渇、およびJPNICの今後のアドレス分配について | JPNIC 2011年2月4日
- ^ IANAのIPv4アドレス在庫、ついに枯渇 | IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース 2011年2月4日
- ^ Free Pool of IPv4 Address Space Depleted | NRO February 3, 2011
- ^ APNIC's IPv4 pool usage
- ^ APNIC地域におけるIPv4アドレスの通常割り振り終了(在庫枯渇)の時期について | JPNIC 2011年3月25日
- ^ “【速報】ヨーロッパ地域レジストリにおけるIPv4アドレス在庫枯渇のお知らせ”. JPNIC (2012年9月14日). 2013年1月4日閲覧。
- ^ “ARIN Enters Phase Four of the IPv4 Countdown Plan”. ARIN (2014年4月23日). 2014年4月29日閲覧。
- ^ “北米地域レジストリにおけるIPv4アドレスの在庫状況について”. JPNIC (2014年4月24日). 2014年4月29日閲覧。
- ^ “IANAに返却済みIPv4アドレスの再割り振りについて”. JPNIC (2014年5月21日). 2014年6月11日閲覧。
- ^ “LACNIC Announces the Start of the Final Phase of IPv4 Exhaustion”. LACNIC (2017年2月15日). 2017年2月22日閲覧。
- ^ JANOGメーリングリストのログ。 (2005.2) ※閲覧にはパスワードが必要。詳細はJANOGメーリングリストのサイトを参照。
- ^ 山田剛良「ソフトバンクBBへの「/8」の割り振りは妥当:JPNIC前村昌紀IPアドレス担当理事に聞く」日経BP、2005年3月9日。
- ^ JPNICが管理するIPアドレスに関する統計(2005年1〜12月)
- ^ APNIC IPv4 Address Pool Reaches Final /8 APNIC
- ^ 日本におけるIPv4アドレス在庫、枯渇 2011年4月15日 IPアドレス枯渇対応タスクフォース
- ^ APNICにおけるIPv4アドレス在庫枯渇のお知らせおよび枯渇後のJPNICにおけるアドレス管理ポリシーのご案内 2011年4月15日 社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC)
- ^ JPNIC News & Views vol.869【臨時号、2010年8月1日。
- ^ IPv4アドレス移転履歴
- ^ 分配済みIPv4アドレスの再分配の可能性と、それらの使い回しが在庫枯渇時期に与える影響
- ^ 歴史的PIアドレス割り当て先組織明確化完了のお知らせ
- ^ ITPro、2010年1月12日。
- ^ “JPNICにおけるIPv4アドレス移転の対象範囲拡張のお知らせ”. JPNIC (2013年4月1日). 2013年4月29日閲覧。
- ^ | JPNIC News & Views vol.986【臨時号】2012.7.12
- 1 IPアドレス枯渇問題とは
- 2 IPアドレス枯渇問題の概要
- 3 問題の発生
- 4 問題の影響
- 5 日本での対応
- 6 APNICとJPNICの見解
- 7 関連項目
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