関東学院大学 基礎データ

関東学院大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 13:08 UTC 版)

基礎データ

所在地

  • 金沢文庫キャンパス(神奈川県横浜市金沢区釜利谷)
  • 金沢八景キャンパス(神奈川県横浜市金沢区六浦)
  • 関内キャンパス(神奈川県横浜市中区万代町

象徴

校章はオリーブの三葉をモチーフとしている。オリーブの三つ葉は、旧約聖書では「平和と繁栄」の象徴とされている(『創世記』8章11節)。そこで関東学院大学ではこの校章に関して「一つに結ばれた三つの葉は三位一体なる神をしめすとともに、教育理想である三育、すなわち知育、徳育、体育を表している。」と謳っている。

教育および研究

組織

学部

  • 経済学部
  • 経営学部
  • 法学部
    • 法学科
      • 司法コース
      • 行政・政策コース
      • パブリックセキュリティーコース
      • 法とビジネスコース
        • 2年次よりコースに分かれる。
    • 地域創生学科
      • 地域デザインコース
      • 地域安全コース
        • 2年次よりコースに分かれる。
  • 人間共生学部(人間環境学部を改組)
    • コミュニケーション学科
    • 共生デザイン学科
      • 3年次の春学期には「コミュニケーション・プロジェクト」「デザイン・プロジェクト」といったプロジェクト科目が開講され、学科を超えて履修が可能。
  • 理工学部(工学部を改組)
    • 理工学科
      • 生命科学コース
      • 数理・物理コース
      • 応用化学コース
      • 総合機械コース
      • 自動車コース
      • ロボティクスコース
      • 電気・電子コース
      • 健康・スポーツ計測コース
      • 情報ネット・メディアコース
      • 映像クリエーションコース
      • 土木・都市防災コース
  • 建築・環境学部
    • 建築・環境学科
      • 建築デザインコース
      • 建築エンジニアリングコース
      • 環境共生デザインコース
      • 建築・都市再生デザインコース
      • すまいデザインコース
    建築・環境学部のコースは理工学部のそれと異なり、受験の際にコースを選択することはない。従前の計画系を3分割し、構造系・生産系を統合、設備系を存続させる形でのコースである。
  • 看護学部
  • 社会学部
  • 国際文化学部文学部を改組)
  • 教育学部
    • こども発達学科
  • 栄養学部

研究科

短期大学(廃止)

かつては、同一法人下に関東学院女子短期大学が存在したが、2002年度(平成15年3月)には学生募集を停止し、2001年度(平成13年4月)入学の在学生の卒業と共に廃止された。旧・女子短期大学の定員及びキャンパスは、新たに設置された人間環境学部に継承された。

附属機関

  • 図書館
  • 研究所
    • キリスト教と文化研究所
    • 人文科学研究所
    • 経済経営研究所
    • 法学研究所
    • 工学総合研究所
    • 大沢記念建築設備工学研究所
    • ハイテクリサーチセンター
    • 人間環境研究所
    • 材料・表面工学研究所
  • センター
    • 情報科学センター
    • 国際センター
    • 関内メディアセンター
    • 生涯教育センター
    • 学生支援室
    • カウンセリングセンター
    • 宗教教育センター
    • キャリアセンター
  • 守谷ノ間(神奈川県横須賀市で空き家を転用した地域交流拠点)[20]

研究

研究業績

理系

  • この大学の表面工学上の業績として、1962年にプラスチックメッキを開発(発明)したことが挙げられる。その後、トヨタ自動車と共同で関東化成工業を設立した[21]
  • 人間環境学部健康栄養学科(2015年から栄養学部)の学生が2013年、卒業研究で介護用に溶けないアイスクリームを発明した[22]
  • 耐震補強工事SPAC工法発明(発明者:槇谷榮次関東学院大学名誉教授)
  • ベッドサイド水洗トイレをTOTOと共同で発明
  • 「カタパルト式ピッチングマシン KS-P型」及び「カタパルト式ピッチングマシン AR型」を発明。発明者は関東学院大学斉藤八雄講師(当時)。2021年に機械遺産(第109号)認定。1分間に12球の直球や変化球を投球でき投手15人分の働きをすることが可能。この発明品により全国にバッティングセンターが広まった。野球殿堂博物館で展示されている[23]
  • その他、建築設備学科や関東学院大学大沢記念建築設備工学研究所と関連した、建築設備技術を中心とした業績が多数存在する。

特許[24]

表1 大学別特許行使数(実特許数:令和2年度=2020年度までの直近5年)
順位 令和2年度 令和元年度 平成30年度 平成29年度 平成28年度
1位 東京大学4033件 東京大学3777件 東京大学3725件 東京大学3523件 東京大学2880件
2位 京都大学1992件 京都大学1919件 京都大学1695件 京都大学1356件 京都大学1135件
3位 大阪大学1278件 関東学院大学1104件 関東学院大学1084件 関東学院大学1127件 関東学院大学886件
4位 北海道大学1179件 大阪大学1035件 大阪大学852件 大阪大学806件 大阪大学782件
5位 九州大学955件 北海道大学1023件 北海道大学754件 東京工業大学721件 東京工業大学641件
6位 関東学院大学893件 東京工業大学750件 東京工業大学649件 北海道大学642件 北海道大学587件
7位 東京工業大学874件 名古屋大学750件 名古屋大学615件 東北大学566件 名古屋大学404件
8位 名古屋大学685件 九州大学530件 東北大学573件 名古屋大学535件 東北大学379件
9位 慶應義塾大学464件 信州大学389件 九州大学446件 九州大学524件 筑波大学309件
10位 広島大学425件 慶応義塾大学374件 信州大学346件 信州大学350件 信州大学300件

知的財産権収入[24]

表1 知的財産権収入
順位 令和2年度 令和元年度 平成30年度 平成29年度
1位 京都大学 8.11億 東京大学 9.04億 東京大学 12.67億 東京大学 9.32億
2位 大阪大学 6.12億 京都大学 7.20億 京都大学 7.17億 京都大学 7.03億
3位 九州大学 6.05億 大阪大学 6.55億 大阪大学 6.70億 東京工業大学 2.90億
4位 東京大学 4.10億 東北大学 2.37億 名古屋大学 3.53億 大阪大学 2.31億
5位 東北大学 3.89億 名古屋大学 1.44億 東京工業大学 2.35億 東北大学 1.72億
6位 北海道大学 1.407億 北海道大学 1.38億 九州大学 2.25億 九州大学 1.26億
7位 徳島大学 1.401億 東京医科歯科大学 1.37億 信州大学 1.49億 名古屋大学 1.17億
8位 札幌医科大学 1.25億 関東学院大学 1.19億 東北大学 1.44億 関東学院大学 1.07億
9位 名古屋大学 1.23億 三重大学 1.12億 関東学院大学 1.26億 日本大学 1.00億
10位 関東学院大学 1.08億 東京工業大学 0.92億 横浜市立大学 1.21億 東京医科歯科大学 0.98億

科学研究費補助金

令和元年度(2019年度)の科学研究費補助金の採択件数は59件、配分額は8437万円(間接経費を含む)である[25]

私立大学学術研究高度化推進事業

  • 社会連携研究推進事業
    • グローバリゼーションの進展と地域産業基盤の活性化に関する研究
  • 学術フロンティア推進事業
    • 都市・建築のストック再生を目的とした環境共生技術の戦略的開発研究
  • 防災・減災・復興学研究所及び事業(文部科学省の平成29年度私立大学研究ブランディング採択事業)
    • 「防災・減災・復興学」の構築と提唱を目指すのと同時に栄養学・看護学・工学はもちろんのこと人文・社会の領域まで含む研究と成果を目標とする。特許取得も目指す。

学生生活

本節では、学生主体による学園祭や、各クラブ活動について記述する。各団体の活動拠点は、金沢八景(六浦)キャンパスのクラブハウス棟である。

学園祭

金沢八景キャンパスで、以下の2つが開催される。

  • 平潟祭」(例年11月上旬)
  • 創造祭」(文化部のみ、例年6月上旬に実施)

文化部連合局

主な文化部として下記のクラブがあり、創造祭でも中心的となっている。
  • でんでんむ詩部
  • JAZZ研究部
  • アルティメット軽音部
  • 放送研究部
  • 一次創作部 コミ缶
  • 漫画創作部 Color's
  • 映画研究部
  • 演劇部
  • 競技ダンス
  • 美術部
  • 模型部
  • 茶道
  • 心理研究部
  • 福祉研究部
  • 国際交流部
  • 天文部 すばる

体育部連合局

主な運動部として、下記の4部を強化部としている。
強化部以外の運動部
  • サッカー部
  • バスケットボール部
  • ヨット部
  • ウインドサーフィン部
    • 全国屈指の強豪[要出典]で、北京オリンピックセーリング競技日本代表に2名の卒業生が選出されている。2008年から2012年において、全日本学生ボードセーリング選手権大学対抗戦では4連覇を達成している。

注釈

  1. ^ 関東学園大学と区別する時に使われる。
  2. ^ 応援歌等で使われる。

出典

  1. ^ 神奈川大学野球春季リーグ 関東大、桐蔭大が勝率で並ぶ 優勝決定はプレーオフに神奈川新聞 カナコロ(2021年5月17日)2023年10月7日閲覧
  2. ^ 関東学院大学の建学の精神 関東学院大学(2022年9月11日閲覧)
  3. ^ https://univ.kanto-gakuin.ac.jp/wp-content/uploads/content/files/about/disclosure/2020/disclousure_1-1.pdf
  4. ^ https://www.kanto-gakuin.ac.jp/?rinen=p546
  5. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)pp.387-388
  6. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)p.410
  7. ^ 当時のビクターは東芝グループで、戦後は松下電器産業グループとなる日本ビクター社の事。
  8. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)p.420
  9. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)pp.576-577
  10. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)pp.606-607
  11. ^ 関東学院著『関東学院100年史』(1984年)p.666
  12. ^ 現在は株式会社関学サービスによる購買部の運営である。このような生協消滅大学は他に明治大学日本大学専修大学などがある。
  13. ^ 中村敏『日本プロテスタント神学校史』(いのちのことば社、2013年)118頁
  14. ^ 新制大学としては初となる日本バプテスト同盟が日本基督教団から再分離したのが1958年のため、関東学院大神学部再設置は1959年と、終戦から14年も経過してしまった。
  15. ^ キャンパス変更計画について
  16. ^ これにより経済学部経営学科募集停止。経営学科の学部昇格となる
  17. ^ 法学部、経営学部、人間共生学部(コミュニケーション学科) が八景キャンパスから移転予定。
  18. ^ 「社会連携教育」の拠点となるキャンパス
  19. ^ 小田原市 | 厚生文教常任委員会 資料”. 小田原市. 2024年4月16日閲覧。
  20. ^ 横須賀市鷹取の空き家を利活用 学生が地域交流拠点を企画運営–7月20日に、お披露目会(開所式)–関東学院大学 プレスリリース(2019年8月21日閲覧)
  21. ^ 技術はオープンに!! 本間英夫”. 関東学院大学. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月27日閲覧。。他、メッキ関連の論文を参照のこと。
  22. ^ 卒論研究で溶けないアイスクリームを開発」栄養学部教員コラム vol.69(2013年10月10日)2023年10月7日閲覧
  23. ^ 日本機械学会「機械遺産」機械遺産 第109号 日本現存最古のピッチングマシン カタパルト式:型式KS-P型/型式AR型
  24. ^ a b 産学官連携等実施状況について 文部科学省(2022年2月18日閲覧)
  25. ^ 文部科学省令和元年度 科学研究費補助金 研究者が所属する研究機関別採択件数・配分額一覧(令和元年度新規採択+継続分)
  26. ^ チーム紹介/横浜F・マリノスと関東学院大学サッカー部 関東学院大学サッカー部公式サイト(2023年10月7日閲覧)
  27. ^ 神奈川県と関東学院大学との包括連携協定の締結について-神奈川の課題に対応していくため、包括連携協定を締結しました-神奈川県庁ホームページ(2018年1月22日)2018年11月9日閲覧
  28. ^ 横浜市と関東学院大学が包括連携協定を締結 横浜市役所ホームページ(2023年8月2日)2023年10月7日閲覧
  29. ^ https://www.hamakei.com/amp/headline.php?id=11261
  30. ^ 英語名称は Minnesota State University Moorhead であるが、関東学院大学では「モアヘッド」と記述している。
  31. ^ 島野清志『全日本★大学レーティング』Kindle版(2020年)






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