甘木鉄道とは? わかりやすく解説

甘木鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 12:54 UTC 版)

甘木鉄道株式会社

甘木鉄道甘木駅(本社所在地)
種類 株式会社
本社所在地 日本
838-0068
福岡県朝倉市甘木1320番地
北緯33度25分9秒 東経130度39分13秒 / 北緯33.41917度 東経130.65361度 / 33.41917; 130.65361座標: 北緯33度25分9秒 東経130度39分13秒 / 北緯33.41917度 東経130.65361度 / 33.41917; 130.65361
設立 1985年(昭和60年)7月11日
業種 陸運業
法人番号 5290001043923
事業内容 第1種鉄道事業
代表者 代表取締役社長 林裕二
資本金
  • 1億5600万円
(2023年3月31日現在)[1]
売上高
  • 2億2017万9571円
  • (鉄道事業営業収益 2023年3月期)[1]
  • 203万0992円
(販売事業営業収益 2023年3月期)[1]
営業利益
  • △3174万6788円
(全事業営業損失 2023年3月期)[1]
経常利益
  • △2725万5890円
(2023年3月期)[1]
純利益
  • △44万9998円
(2023年3月期)[1]
純資産
  • 1億6068万9491円
(2023年3月31日現在)[1]
総資産
  • 4億4552万1439円
(2023年3月31日現在)[1]
従業員数 28人
決算期 3月31日
主要株主 (2019年3月31日現在)[2]
主要子会社 甘鉄エージェンシー株式会社
外部リンク https://www.amatetsu.jp/
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AR306
AR401

甘木鉄道株式会社(あまぎてつどう)は、福岡県朝倉市に本社を置き、佐賀県三養基郡基山町から福岡県朝倉市甘木に至る地域で、旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線甘木線を運営している、朝倉市・筑前町・基山町・キリンビールなどが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。

概要

国鉄甘木線が第1次特定地方交通線として廃止対象路線となったことを受けて発足した鉄道事業者である[3]。当時、福岡市と甘木市(当時)を結ぶ公共交通は西鉄甘木線など他にもあり、また沿線に甘木線と並行するバス路線が既設されていたこともあって、福岡県は鉄道の存続に難色を示した。しかし甘木市・三輪町(当時)など地元沿線市町と沿線住民は鉄道路線としての存続を切望し、結果的に第三セクター方式で鉄路が存続した[3]。こうした経緯のため、福岡県は出資を行わず、経営安定基金の拠出に留まった[3]。なお、佐賀県は全く関与していない。

比較的福岡都市圏に近く[3]、積極的な増便対策や[3]小郡駅の移転による西鉄天神大牟田線との接続改善[3]などが功を奏し、全国の第三セクター方式の鉄道会社の中では珍しく、ほぼ毎年経常利益を黒字計上し、第三セクター鉄道の優等生として知られた。しかし、2006年(平成18年)7月の豪雨で鉄橋の橋脚が被害を受け5か月間にわたり一部区間が不通となり旅客が減少したことや原油価格の高騰などが影響し、2006年(平成18年)度以降は赤字決算となっている。ただし、転換第三セクター鉄道の中では赤字額も最小(年額184万円、2009年(平成21年)度)で、全国的に見ても第三セクター鉄道の中では経営状態は良好である。

甘木線ではSUGOCAnimocaなどのICカードは一切使用できない。

歴史

路線

路線図

車両

転換開業以来、一般的な第三セクター鉄道仕様の軽快気動車が使用されている。開業時にはバス車体工法を用いバス用部品を多用した「レールバス」とも呼ばれる富士重工業製のLE-Carが導入された。その後LE-Carは代替されたが、案内放送、車内放送等では現在でも「レールバス」の呼称を用いている。

なお、2025年度より8年かけて新型車両を順次導入し、現有車両をすべて置き換える計画が2024年8月に発表されている[4]

現在の車両

全8両で、塗装は全て異なる。

過去に在籍していた車両

関連項目

  • 朝倉軌道 - 戦前に存在していた軽便鉄道。甘木線の開業に伴い廃止されたが、甘木線の廃止が浮上した際には「朝倉軌道廃止の後悔を繰り返してはならない」という主張も存続派からあったという[5]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 第38期貸借対照表・損益計算書”. 甘木鉄道. 2024年1月21日閲覧。
  2. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  3. ^ a b c d e f g 鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、98-101頁。 
  4. ^ 鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請について - 甘木鉄道株式会社(2024年8月16日)、2025年7月8日閲覧
  5. ^ 飯田栄彦『甘鉄物語』P137、 甘木鉄道、2004年


外部リンク


甘木鉄道

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基山駅」の記事における「甘木鉄道」の解説

単式ホーム1面1線を持つ地上駅国鉄時代4番線使用しJRホーム東側位置している。JRとは線路繋がっていない(車止めから先の線路撤去されていない砂利盛られ行き止まりになっている)。自由通路から階段降りるホームになっている改札自動券売機もないが待合室自販機トイレがある。エレベーターなどはない。JRとの連絡改札はなく、JRから甘木鉄道に乗り換える際は一旦改札を出る必要がある

※この「甘木鉄道」の解説は、「基山駅」の解説の一部です。
「甘木鉄道」を含む「基山駅」の記事については、「基山駅」の概要を参照ください。

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