東京都立墨田川高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 01:58 UTC 版)
東京都立墨田川高等学校 | |
---|---|
北緯35度43分18.7秒 東経139度48分58.9秒 / 北緯35.721861度 東経139.816361度座標: 北緯35度43分18.7秒 東経139度48分58.9秒 / 北緯35.721861度 東経139.816361度 | |
過去の名称 |
東京府立第七中學校 東京都立第七中學校 東京都立第七新制高等学校 |
国公私立の別 | 都立 |
設置者 | 東京都 |
設立年月日 | 1921年 |
開校記念日 | 10月4日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 単位制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 2学期制 |
学校コード | D113299906027 |
高校コード | 13184K |
所在地 | 〒131-0032 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
府立七中を前身とする都立校。新制高校移行後は、第六学区に属し、学校群制度では両国・小松川と第61群を形成。グループ合同選抜制度では本所・両国・葛飾野・南葛飾・水元と61グループを形成した。単独選抜制度移行後、石原都政による都立高校改革により進学重視型単位制高校へ移行。現在は都から進学指導推進校に指定され、自校作成問題の導入、土曜授業復活、特進クラス設置、予備校衛星講座の開設、勉強合宿などが行われている。また、単位制に即した多様な選択科目がある。2006年(平成18年)度新入生からは標準服が制服に変更された。
軽井沢に「七生寮」、千葉の館山に「楽水寮」を所有しており、学校行事などで利用されている(寮の所有・運営管理は一般財団法人七星会)。体育祭では「族」と呼ばれる1年生からのクラスのメンバーが3年間引き継がれ、クラスではなく族対抗で争う。この伝統は、戦後まもない頃に男女共学化を経て、自然発生的にできたものである。かつては墨田区堤通(水神大橋東詰付近)に第二次ベビーブーマー対策として新設された「墨田川高校堤校舎」が存在したが(1986年 - 2003年)、2000年の進学重視型単位制高校(新宿・国分寺・墨田川)への改組の際に本校と発展的統合して閉校となった。
沿革
略歴
大正期に、東京の人口増加に伴い、当時の旧東京市内への中学増設が計画されていたが、地元府議会議員らの誘致活動により東京府南葛飾郡への中学設立が唱えられ、南葛飾郡寺島町への設立が決定した。四谷区内藤町に設立された府立六中(現:新宿高校)との同時開校であった。初代校長は沼津中学(現:静岡県立沼津東高校)校長であった砂崎徳三が任命され、教育方針、校外施設(軽井沢・沼津)の設置、校歌の制定、図書館の設置(のちの区立寺島図書館、現:区立ひきふね図書館)に尽力した。当時は学区もなく、浅草・下谷・日本橋・牛込方面等の隅田川以西地域や、千葉県・埼玉県からの越境入学者も多かった。
一高をはじめとする旧制高校や海軍兵学校、陸軍士官学校などへの進学者を輩出する一方、中学を卒業して社会に出る者も少なくなく、極端なエリート教育ではなく、地域に根ざした教育が行われていた。文人墨客に愛された向島の地に設立されたことから、優秀な国語教師が多く在籍し、校歌も近隣に居住していた幸田露伴による作詞であるなどの影響も相まって、自由で文化的な校風が育まれた。
年表
- 1921年 - 東京府立第七中学校として創立。
- 1922年 - 府立第一高女(現:白鷗高校・附属中学校)内にて開校。
- 1923年 - 現在地に校舎が完成。
- 1924年 - 定時制課程が、私立東京七中夜学校として開校。
- 1925年 - 校歌の制定。
- 1940年 - 府立第十七中学校(後に葛飾中と改称。現:日本橋高校・葛飾野高校)を併置。
- 1943年 - 都制施行により、東京都立第七中学校と改称。
- 1944年 - 併置の葛飾中を日本橋箱崎町に移転分離。
- 1948年 - 学制改革により、東京都立第七新制高等学校となる。
- 1950年 - 東京都立墨田川高等学校と改称。
- 1952年 - 学区合同選抜制度導入。
- 1967年 - 学校群制度が施行され、両国高校、小松川高校と61群を組む。
- 1982年 - 学校群制度が廃止され、グループ合同選抜制度により第61グループ(両国・本所・葛飾野・南葛飾・水元)を形成。
- 1986年 - 墨田区堤通に墨田川高校堤校舎を設置(61グループへ所属。校歌は本校と同じものが使われ、校長も兼務。当初は7年間限定での設置予定だった。)
- 2000年 - 学年制から進学重視型単位制へ移行。
- 2003年 - 文部科学省よりスーパーイングリッシュランゲージハイスクールの指定を受ける。堤校舎が閉校。
- 2004年 - 自校作成問題の導入。
- 2007年 - 進学指導推進校に指定される。
- 2009年 - 定時制閉課。都の重点支援校に指定される。
- 1 東京都立墨田川高等学校とは
- 2 東京都立墨田川高等学校の概要
- 3 象徴
- 4 部活動
- 5 著名な出身者
- 6 外部リンク
固有名詞の分類
- 東京都立墨田川高等学校のページへのリンク