寺島図書館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:54 UTC 版)
「東京都立墨田川高等学校」の記事における「寺島図書館」の解説
1929年(昭和4年)に昭和天皇の即位を記念して、七中の図書館建設計画があったが、費用不足のため校友会と寺島町との共同事業として、隣接する小学校旧校舎を使って1930年(昭和5年)に寺島町立図書館として開館した。設置は寺島町が行い、運営には府立七中校友会が当たるという役割分担のもと、図書館への改造は町が行い、建物内部の備品と閲覧図書は七中校友会が購入。館長と小使いの給与は町が負担し、司書は七中校友会が雇った。開設にあたっては、七中在校生の各家庭から3冊以上の寄贈があった。初代館長は七中の砂崎校長が就任。七中生が付属図書館のように利用していたが、地域住民向けに、七中教師による講演会が定期的に開かれていた。 寺島町の東京市編入で、東京市立寺島図書館、また都制施行により東京都立寺島図書館となる。戦災による焼失で廃館の危機にあったが、地域の篤い要望により、都立日比谷図書館寺島分館として暫定的に存続させた後に、墨田区へ移管させるという特例措置を経て墨田区立寺島図書館となる。2013年(平成25年)4月に京成曳舟駅周辺の再開発事業の一環として誕生した墨田区立ひきふね図書館として、区立あずま図書館とともに発展的統合を遂げたため、2012年(平成24年)度末をもって閉館となった。現在は解体され、跡地に「喜楽里すみだ工房」(就労継続支援B型施設)が建設、2019年(平成31年)4月にオープンした。
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