巻雲 天気の変化と巻雲

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巻雲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/11 03:01 UTC 版)

天気の変化と巻雲

温暖前線が近づくとまず巻雲が現れるが、まだしばらくは雨が降る心配はない

青空の広がった好天が転じて天気が崩れるとき、他の雲より先に、最初に現れることが多い。温暖前線低気圧台風が接近してくるとき最初に現れる[1][8]

濃い巻雲や多様な形の巻雲が広がるのは上空の湿度が高まっている証で、その後、雲が増えて巻層雲高層雲乱層雲と低い雲に変化していき、雨が降りだすことがある[1][12]。これは古くから知られており、すじ雲が空一面に広がると雨が近いといった言い伝え(気象伝承)がある。

温暖前線の場合、寒気と暖気の衝突する前線面が南(北半球の場合。厳密には低緯度側)や東(中緯度の場合。西の場合もある)にいくほど上空の高い地点になってくる。雲は前線面付近にできるため、最も高い高度にできる巻雲が最初に現れるのである。熱帯低気圧の場合、大気の上空で低気圧から周囲に湿暖気流が吹き出しているが、気流の末端部分に巻雲ができるためである。

ただ、巻雲が見られるような段階では、その後少なくとも数時間は晴天が続くと考えられ、すぐに雨が降る心配は少ない。ある統計によれば、巻雲が現れてから雨になるまでの時間は12時間から24時間程度だったという[12]

巻雲と情景

夕焼けと巻雲

厚みのある夏の雲がなくなって青空に白い巻雲が広がる様は、「秋の訪れ」を表すものとされる[13]

また多様な形は、絹、毛、しっぽ、鳥、魚の骨、のろしなど様々なものに形容される[1][7][9][4]

青空を表現するときには、すじ雲の存在が空の高さを感じさせやすくする[4]。(参考:美術の技法

朝焼け・夕焼けの空では、薄い巻雲は日の傾きに従って黄色ピンク色赤色と次々に色を変化させる。また最も高い雲であるため、日の出のとき他の雲より早く、また日没のとき他の雲より遅く色づき、低い雲が黒くなってからもしばらくは明るく色づいて見える[1][8]

派生する雲形

国際雲図帳1956年版の解説によると、巻雲に現れることがある種・変種・副変種は以下の通り[14]

雲種
雲変種
雲副変種



  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『雲・空』pp.18-29.
  2. ^ a b c 『気象観測の手引き』p.51
  3. ^ 『雲・空』p.19.
  4. ^ a b c d 『雲・空』pp.158-159.
  5. ^ 『雲・空』pp.26-27.
  6. ^ 「天気」1965年3・4号
  7. ^ a b c 『雲・空』pp.112-115.
  8. ^ a b c d e 巻雲」、バイオウェザー お天気豆知識、2018年7月5日閲覧
  9. ^ a b 『雲・空』pp.128-129.
  10. ^ 『雲・空』pp.127.
  11. ^ a b 『雲・空』p.154.
  12. ^ a b 『雲・空』p.152.
  13. ^ 『雲・空』p.18.
  14. ^ 『雲・空』p.12


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