山本鎮彦 山本鎮彦の概要

山本鎮彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 22:55 UTC 版)

人物像

長野県長野市生まれ。横浜第一中学校(現神奈川県立希望ヶ丘高等学校)、旧制松本高等学校文科甲類[1]を経て1943年東北帝国大学(現東北大学)法文学部法科卒。フランス語英語を使うことのできる国際派として知られ、警察庁長官としては初の非東大法学部出身者となった。その他、警察官僚出身としては初となる特命全権大使も務めた(後の三井脩人脈に連なる)。

退官後、広域暴力団との繋がりを指摘されていた株式会社佐々木通商が最大の出資先となっていた、社団法人公共ネットワーク機構の会長に就任したことを問題視された[2]。ただし、山本本人はそのことを知らないで会長職を引き受けていたと主張している。

警察庁OBのトップとして長年君臨し続け、警察庁を陰で牛耳るドンとして恐れられていた。旧内務省・特高警察の流れをくむ警察庁OBによる秘密グループにも参加しており、暴力団対策法の素案を練ったり、警察庁人事に影響力を行使するなど、絶大な権力を握っていた。このグループには、後の国民新党代表の亀井静香も参加している[3]

2012年9月16日、91歳で死去(没日付をもって正七位から進階し、従三位追贈[4])。

略歴

参考文献

  • 日本警察官僚総合名鑑 - 2005年発行
公職
先代
徳久茂
在ベルギー日本大使
1983年 - 1987年
次代
加藤吉彌
先代
浅沼清太郎
警察庁長官
1978年 - 1981年
次代
三井脩

  1. ^ 「旧制高等学校物語 第12」財界評論社 1967年
  2. ^ ただし、佐々木通商が最大の出資先であったというだけで、公共ネットワーク機構そのものは、広域暴力団と関連性のある団体ではない。
  3. ^ 『噂の真相』1997年6月号 p49
  4. ^ 官報本紙、2012年10月23日


「山本鎮彦」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山本鎮彦」の関連用語

山本鎮彦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山本鎮彦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山本鎮彦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS