シーチキン シーチキンの概要

シーチキン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:57 UTC 版)

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シーチキン
販売会社 はごろもフーズ
種類 水産加工品(缶詰
販売開始年 1958年
完成国 日本
関係する人物 十朱幸代角川博沢口靖子
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概要

  • 原料となる魚は、ビンナガ(ホワイトミートと呼ばれる上級品)、キハダカツオ(ライトミートと呼ばれる普及品)である。カツオを使用したものは「シーチキンマイルド」と呼ばれる。
  • 調理法は大きく分けると2種類で、油漬け(油とスープに漬けたタイプ)と水煮(油を使わずにスープと水で調理したタイプ)がある。水煮タイプは「素材そのままシーチキン」「オイル無添加シーチキン」と呼ばれる。水煮の一種で食塩・油を一切使わず天然水のみで調理した「食塩・オイル無添加」タイプもある。油漬けの油は上級品が綿実油、普及品が大豆油を使用している。
  • 身の形状も大きく分けると3種類で、ソリッドタイプ(身が塊になっているタイプ)、チャンクタイプ(身が大きくほぐれているタイプ)、フレークタイプ(身が細かくほぐれているタイプ)がある。ソリッドタイプは製造後未開封で約3か月、フレークタイプは約1か月ほどで油と身が馴染み、いずれも製造後半年以上経過した製品は新品より美味しいと言われている。なお、水産缶詰の法令上の賞味期限は3年間だが、通常は期限経過後も相当期間、人体に悪影響を及ぼす品質劣化は生じない[1]
  • 「加工食品品質表示基準」に基づき原料・調理法・形状と缶に表記されている。
  • サラダの具、サンドイッチの具、手巻き寿司の具、おにぎりの具等に使われる。身がほぐれやすく調理に使いやすいため、上記の4種以外にも、様々な料理に利用することが可能である。

歴史

マグロ油漬け缶詰は、1903年にアメリカ合衆国のアルバート・P・ハーフヒル(en:Albert_P._Halfhill)によって発明され、たちまち人気商品となった。日本でも各地の水産試験場において研究が進められたが、なかなか高品質の製品を送り出すには至らずにいた。

1929年に、静岡県水産試験場が開発した製品が、日本におけるマグロ油漬け缶詰の最初の成功例である。静岡水試により試験製造されたマグロ油漬け缶詰は、「富士丸ブランド」のラベルを貼り付けられて、アメリカ合衆国に輸出された。静岡水試は各地の缶詰業者にマグロ油漬け缶詰の製品化を提唱し、それにまっ先に名乗りを上げたのが清水食品である。

清水食品は翌1930年に、9,800箱にものぼるマグロ油漬け缶詰を対米輸出した。この成功を受け、1931年にははごろもフーズの前身である後藤缶詰も、製造を始めた[2]

第二次世界大戦後、後藤缶詰はこの缶詰の供給先をいち早く輸出から日本向けに転向させたため、シーチキンの商品名は日本において『マグロ油漬けの代名詞』になるまでに広まり、ツナ缶詰一般を「シーチキン」と呼ぶことも多い[2]。シーチキンの生みの親は、二代目社長の後藤磯吉(二代目)[注釈 1]である[3]


注釈

  1. ^ 後藤磯吉は2名おり、創業者・初代社長と、二代目社長の、2名である[2]
  2. ^ ホテイフーズコーポレーションのみ旧蒲原町内、他は旧清水市内。
  3. ^ 静岡県と宮城県の合計で国内の全生産トン数とほぼ一致する。

出典

  1. ^ 「猫めしのサジかげん」綱島理友著 1996年朝日新聞社刊 ISBN 978-4022569776
  2. ^ a b c シーチキン ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア『COMZINE』2008.8月号
  3. ^ 「シーチキン」の生みの親 後藤磯吉さん死去 - おくやみ・訃報asahi.com(朝日新聞社):2011年8月25日13時27分
  4. ^ シーチキン50周年で振り返るツナ缶史NIKKEI NET 日経WagaMaga:遊ぶ−食べる
  5. ^ はごろも、マグロ+チキンの新商品 プリマハムと組む,日本経済新聞,2019年8月16日
  6. ^ 10-FEET・TAKUMA、バクホン・松田、シーチキンの新CMでTOSHI-LOWと共演”. rockinon.com (2015年10月19日). 2017年12月28日閲覧。


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