サンダーバード (テレビ番組)
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サンダーバード Thunderbirds | |
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ジャンル | |
原案 | ジェリー&シルヴィア・アンダーソン夫妻 |
声の出演 |
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作曲 | バリー・グレイ |
国・地域 | 英国 |
言語 | 英語 |
シリーズ数 | 2 |
話数 | 32 |
各話の長さ | 50分 |
製作 | |
製作総指揮 | ジェリー・アンダーソン(第2期) |
プロデューサー |
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撮影監督 | ジョン・リード |
製作 |
APフィルムズ(第1期) センチュリー21プロダクション(第2期) |
配給 | ITCエンターテインメント |
放送 | |
放送チャンネル | ITV |
映像形式 | 35 mm フィルム |
音声形式 | モノラル |
放送期間 | 1965年9月30日 | - 1966年12月25日
番組年表 | |
前作 | 海底大戦争 スティングレイ |
次作 | キャプテン・スカーレット |
関連番組 |
1966年に『サンダーバード 劇場版』、1968年に『サンダーバード6号』が劇場公開された。2004年にはアメリカ合衆国で制作された実写版映画が公開され、2015年から2020年にかけてリブート版『サンダーバード ARE GO』が放送された。
概要
以下本文中に記す話数は日本初回放映時のものに準じています。 |
ストーリー
世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、「国際救助隊」(IR―International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である。
時代設定
21世紀が舞台。放送当時に制作された設定では西暦2065年が舞台とされており、当時のメディア展開は全てこの設定を元に記述されている[注 1]。しかし、映像上では第31話の中に出てきたカレンダーに2026年と記されており、1970年代から1990年代には、この2026年を基準とする「新設定」が台頭した。その後は公式の設定年代は再び西暦2065年に戻されている。
制作前・制作時
本作は1963年『海底大戦争 スティングレイ』の後番組を構想中のジェリー・アンダーソンが、ドイツのマチルド鉱山で起きた、129人が生き埋めになった浸水落盤事故で、29人が死亡したが懸命な救助の結果100人が救出されたこと(レンゲデの奇跡(Wunder von Lengede))[注 2] を知り「国際的な協力で、科学的な設備を持って救助すれば被害は食い止められる」と思いつき、企画初期段階のタイトルは、『国際救助隊(原題「International Rescue」)』だった。
ITCのルー・グレイドが本企画を承認し、ポルトガルのアルブフェリア村の貸別荘でシルヴィア・アンダーソンに口述筆記させ完成させた。最初のエピソード「SOS原子旅客機」("Trapped in the sky")は、ジェリーが従軍していた頃にマンストン基地で目撃した胴体着陸事故に基づく。企画成立直前に、ジェリーは第二次世界大戦中に行方不明(後に戦死と認定)となった兄ライオネル空軍軍曹からの手紙に記された、映画『大空の戦士 サンダーバード』(1942年)に兄がエキストラとして参加しジーン・ティアニーやプレストン・フォスターと「共演」したエピソードを思い出し、ここから企画タイトルを「Thunderbirds(サンダーバーズ)」とし、それまで「レスキュー」と呼ばれていた国際救助隊の5台のメカも「サンダーバード」1号~5号に改めた[3][注 3][注 4]。
本作は前作『海底大戦争 スティングレイ』と同様に「スーパーマリオネーション」と呼ばれる技法で撮影されている。この技法の最大の特徴は、事前に録音された台詞の録音テープの音声に連動して人形の唇を動かす電磁石でできた装置が、人形の頭部に内蔵されている点である[注 6]。この装置は唇を動かす装置や回路類を含め「リップ・シンクロ・システム」と呼ばれた。また、メインキャラクターには4種類の表情を持った顔[注 7]が用意され、場面ごとに人形の表情に変化をもたせている。さらに人形では表現しにくい「ボタンを押す手」「歩行時の脚」等の部分に関しては、実写映像が挿入された。
制作は操り人形を用いた特撮映画やテレビシリーズを多く制作していた、ジェリー・アンダーソン率いるAPフィルムズで、配給会社はインコーポレーテッド・テレビジョン・カンパニーであった。
ジェリー・アンダーソンは、当初はCM込みの30分1話(25分尺)の作品を想定して制作が進められていた本作が1時間番組になった経緯を以下のように話している[6]。放送局であるATVのプロデューサーのルー・グレイドに完成した第1話を見せたところ、その完成度の高さに驚き、「これはテレビ番組じゃない、映画だ! 映画なら1時間の尺にしないと」と判断。 しかし、シルヴィア・アンダーソンは「これはテレビ番組じゃない、映画だ!」は『スペース1999』のときのことだとしている[注 8]。シルヴィアによれば1時間番組となった経緯は以下の通りである。『サンダーバード』製作初期の段階にルー・グレイドが、電話でペネロープが上流階級すぎる人物にならないか心配していると言ってきた。シルヴィアはそれを否定し、ルーも他の話を見ることでその心配はなくなったが、その時にシルヴィアが30分番組だと人物を掘り下げることが難しいと話し、冗談交じりに「1時間番組なら展開を早くできる」と言ったところグレイドから許可が出たというものである[8]。 経緯がどちらのものであったにせよ、30分番組として作られていた9話分と既に脚本が書かれていたものに関しては追加撮影を行い、残りは最初から1時間番組として脚本が書かれた[9]。
50分尺になったことで制作費も増額され、1話あたり当時の価格で4万ポンド(約2000万円)となり、30分番組の予定を1時間枠に拡大した。放送開始と共に、全国紙で特集が組まれるほどの社会現象を引き起こし、子供番組史上まれに見る人気作品となった[10]。
放送時・放送後
人形劇でありながら、細部にまでこだわった造形や洗練されたデザインの模型、ロケット噴射や車両走行中の土ぼこりの描写など、リアリティを追求した特撮技術は、当時としては驚異的なクオリティであり、その後の特撮作品への多大な影響を及ぼした[11]。
登場人物のコスチュームも当時の最先端のモードを積極的に取り入れ、メインターゲットの男子児童だけではなく女子児童の関心もつかんだ。当時、番組に登場した人形をベースにしたファッション情報誌も制作されたほどである。
ストーリーは子供でも理解できる単純な筋書きであるが、「人命救助」というスリリングながら前向きで健全なイメージを徹底したことで、親世代からの反発もなかった。
バリー・グレイによる音楽は躍動感のあるオーケストラサウンドを基本に、長い映像でも飽きさせない多彩な曲が使用された[11]。また音楽が始まると台詞が止まるため、劇伴に多い人間の声を邪魔しない曲[11] ではなく、様々な帯域を使用できたことで楽曲単体でも完成度が高いとされる[11]。テーマ曲は運動会の入場行進にも使用される事がある。
これら全てが明確な世界観により、イギリスでは放送開始から大好評を博し、最後の6本は後から追加制作(第2シーズン)されることとなった。既に『キャプテン・スカーレット』が作られていたため、人形もその技術を使い、ギミックの一部が顔から胸に移されたので、プロポーションがやや改善されている。他にもセットが若干変更されているが、いずれも言われないとわからないほどの違いである。しかし、本作最大の目的だったアメリカ三大ネットワークへのセールスは失敗した。これは、1時間番組という枠が子供番組に不向きだった、グレイドがイギリスでの人気を背景に放送権料を吊り上げすぎたなど様々な説がある。メインキャラクターの1人がノブレス・オブリージュに基づいて行動するアメリカ人にもかかわらず今日でもアメリカでSF人形劇と言えば『宇宙船XL-5』が最も有名であり、『サンダーバード』の知名度は低い。なお、日本ではアメリカと異なり人気シリーズとなっており、強い影響を受けた樋口真嗣はメカに対する思い入れがあるイギリス人や日本人には合うが、アメリカの国民性に合わなかったのではないかと発言している[11]。
劇場版
- サンダーバード 劇場版(Thunderbirds are Go)・1966年
- 本記事では区別のため「劇場版」と呼ぶ。
- サンダーバード6号(Thunderbird 6)・1968年
- 本記事では「6号」と呼ぶ。「劇場版」「6号」はテレビシリーズの延長線上で発生した大事件の話で、基本設定も全く同じである。
- サンダーバード(Thunderbirds)・2004年
- 本記事では「実写版」と呼ぶ。人間の俳優によるリメイクで、基本設定以外のスタッフ・キャストは別物である。
これら3作については、個別の記事も参照。
再編集版
- サンダーバード(スーパースペースシアター版)
- 日本ではエモーションよりビデオソフトとして発売された。2話を1話に再編集し、音楽は別の物が追加されている。各105分。全3話。字幕版のみ。スーパー!ドラマTVでも放送された。
- ターボチャージド・サンダーバード(TURBO CHARGED THUNDERBIRDS)
- 生きた人形達が地球以上の知的文明を築き上げ、そこで日夜発生する災害に対処し続ける国際救助隊共々、その惑星の存在に気付いた地球人の少年少女(人形ではなく、普通の人間の俳優が演じている)が「ハッカーズ」という国際救助隊サポートチームを結成し、恒星間通信を通じて地球に居ながらにして協力し、間接的に活躍する様を描くテレビシリーズ。前述の通り、オリジナル版とはいろいろと設定が異なる。1994年作品。全13話。日本ではスーパー!ドラマTVで2009年に初放送。字幕版のみ。
- サンダーバード ARE GO
- サンダーバードのリブート版。日本では、NHKで第1シリーズが2015年8月から先行放送、10月から一年かけて本放送、第2シリーズ以降はスーパー!ドラマTVで2019年から順次放送された。CGによる制作が多いが、ミニチュアも使用されている。時代は、2060年と設定[12]されている。
- サンダーバード55/GoGo(サンダーバード50周年記念エピソード)
- 2015年にスティーブン・ラリビエーらによって50周年記念に当時の音声ドラマの為に作られた3本のエピソード「Introducing Thunderbirds」「The Abominable Snowman」「The Stately Home Robberies」に映像をつけることが発表され、Kickstarterで資金集めが行われ制作が行われた[13]。それぞれ音声ドラマにあるシーンの他にも肉付けを行うことで30分強のエピソードとなっている。DVDやBlu-Rayの商業販売は行われていないが、Thunderbirds Dayでの一時的な配信を経て、2020年8月20日から英国の配信サービスBritBoxで恒常的な配信が行われている[14]。2021年3月現在吹替版の制作に関する情報はないが、上記の商品に日本語字幕がつけられている。2021年12月に『サンダーバード1965』として劇場公開が予定されていたが[15][16]、2022年1月7日に劇場で、翌8日にオンラインで『サンダーバード55/GOGO』として劇場公開・配信されることが2021年9月30日に発表された[17]。詳細は当該記事参照。
登場人物
本作の設定年代(特に人物の生年)は、主に2バージョン存在する。1970-90年代には設定年代が2026年となっており、登場人物の生年月日やバイオグラフィーはこの年を基準に設定、バージルが次男、ジョンが三男だった。日本では、『劇場版』のパンフレット以降バージルが次男、ジョンが三男、アランが四男、ゴードンが五男[18]とする設定がしばらく流布した[19]。その後に1980年発行の『ロマンアルバム増刊 サンダーバード Complete Visual Guidebook』より2026年設定が日本国内でも広がった[19]。90年代には、年齢が数歳上のものである設定も流布した[19]。しかし、21世紀に入った後、版権元であるカールトン・インターナショナルによって年代設定が制作当時の公式設定だった2065年に改訂され、各人物のバイオグラフィーも本来のものに戻された。同じくアンダーソン制作で、設定年代が2068年の『キャプテン・スカーレット』や2065年の『海底大戦争 スティングレイ』の設定とのクロスオーバー的な記述が多々見られるのは、放送当時の設定年代が地続きだったからである。
特記がない限り、本稿の内容は2065年基準のものとする。トレーシー兄弟の名前は、マーキュリー計画の宇宙飛行士(マーキュリー・セブン)に因んだものである。
メインキャラクター
- ジェフ・トレーシー(Jeff Tracy)
- 声 - ピーター・ダイネリー/小沢重雄
- 2009年(舞台を2026年とした新設定では1970年)1月2日、カンザス州の農園生まれ、56歳。国際救助隊総司令。アメリカ空軍に入隊。数理的才能を買われ宇宙局事業団に参加し、宇宙飛行士として月面に立った経験を持つ。そのため、宇宙開発事業には強い関心を持っている。妻であるルシルの死をきっかけに軍及び宇宙局を退役。なお退役する直前の階級は大佐。退役後は土木建設事業を起こし、事業及び彼やブレインズの特許によって巨万の富を得る。その資本を元に、多くの人間の協力を得て国際救助隊を設立。地球上のあらゆる災害から人命を救助している。
- 冷静沈着で、経験に裏付けられた指揮は秀逸。人命こそが何よりも優先されるとの信条を強く持つ。一部組織の利益や財産、施設の保護を念頭に置いてしまうと、人命の優先度が低くされる事を懸念しているため、国際救助隊の存在は徹底的に秘匿されており、不必要な消火活動(第26話「海上ステーションの危機」)や緊急性を要しない出動を咎め、逆に人命救助や二次災害防止のためには重要施設であろうと必要最低限の破壊を厭わない姿勢を持つ。また、フッドのように救助隊の秘密を探ろうとするものには容赦せず攻撃・抹殺を行う。一方で慈善活動や子供の夢のためには出動を許可(第31話「すばらしいクリスマス・プレゼント」)しており、幅の広い見識や柔軟性も持ち合わせているようだ。仕事に自信と誇りを持っているが故に自慢話をせずにいられない性分であり、これは息子達にも強く影響されている。
- 初期設定では「彼が人類初の月面着陸を果たした」ことになっていた。これは、サンダーバードが制作された1965年の段階では「人類が月面に到達するのは、はるか遠い未来になるだろう」と考えられていたため、彼が月面に到達したのは21世紀のことという設定にされたものと推測される。現実の歴史では、彼の生まれる1年前(1969年)にアポロ11号のニール・アームストロングとバズ・オルドリンによって月面着陸が成し遂げられたことで史実とそぐわなくなったため、後に「人類初の月面着陸を果たした」という設定は廃止された。代わりに、「人類で初めて、月への宇宙旅行をした人物」という設定になっている。モデルは『ボナンザ』や『宇宙空母ギャラクティカ』のローン・グリーンである。オープニングの「5・4・3・2・1」の声はジェフの声優ピーター・ダイネリー。
- スコット・トレーシー(Scott Tracy)
- 声 - シェーン・リマー/中田浩二
- 2039年(舞台を2026年とした新設定では2000年)4月4日生まれ(26歳)[注 9]、長男。サンダーバード(TB)1号担当。サッシュは青色。主に救助現場での指揮にあたる。休暇中のジェフに代わって総司令代理を担当した事もあり、1度は不要の出動を命じたとして叱責されたものの、すぐに救助隊の必要案件か否かを冷静に分析し、ジェフの帰投前に救助活動を成功に導いてみせた。エール大学とオックスフォード大学卒。救助隊創設前はアメリカ空軍に所属し、多くの功績を上げていた。モデルは初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーである。名前の由来となった宇宙飛行士は、スコット・カーペンター。トレーシー兄弟の中で、敵対キャラクターを殺害した描写がある3人の内の1人。(「ピラミッドの怪」にてZ団の団員を射殺、またガス爆発を誘引してピラミッドを爆発させ、Z団を爆殺)
- ジョン・トレーシー(John Tracy)
- 声 - レイ・バレット/桜井英一
- 2040年(舞台を2026年とした新設定では2001年)10月8日生まれ(25歳)、次男。サッシュは紫色。天文学者で、専門書を執筆するほど。基本的に宇宙ステーション・TB5号に滞在し、地上からの救助要請を受信し、救助隊本部へ伝達する役割を担っている。ハーバード大学で学位を取得。救助活動に参加した描写は、日本版第16話「オーシャンパイオニア号の危機」でのみ見られる[注 10]。モデルは『十戒』や『ベン・ハー』のチャールトン・ヘストンとイギリスの歌手、アダム・フェイスである。名前の由来となった宇宙飛行士はジョン・グレン。
- ヴァージル・トレーシー(Virgil Tracy)
- 声 - デイヴィド・ホリディ→ジェレミィ・ウィルキン/宗近晴見
- 2041年(舞台を2026年とした新設定では2002年)8月15日生まれ(24歳)、三男。左利き。TB2号担当。サッシュは黄色。また各種救助装備の操作を行う。ピアノの腕は玄人並で、絵画も嗜むなど芸術肌の一面を持つ。高等科学技術のデンバー・スクール卒業。名前の由来となった宇宙飛行士は ヴァージル・グリソム。
- ゴードン・トレーシー(Gordon Tracy)
- 声 - デイヴィド・グレアム/和田一壮
- 2043年(舞台を2026年とした新設定では2004年)2月14日生まれ(22歳)、四男。TB4号担当。サッシュはオレンジ色。水泳に天賦の才がありオリンピックのバタフライで金メダリストになったほどの腕を持つ。TB2号の助手を務める場合もある。救助隊創設前は「海底大戦争 スティングレイ」の汎海洋救難・防衛組織「WASP」に所属していた。名前の由来となった宇宙飛行士はゴードン・クーパー。トレーシー兄弟の中で、敵対キャラクターを殺害した描写がある3人の内の1人。(「原子力機・ファイアーフラッシュ号の危機」にて、ファイヤーフラッシュ号の機器室に潜んでいた国際スパイ団の団員を銃撃戦の上、射殺)
- アラン・トレーシー(Alan Tracy)
- 声 - マット・ジマーマン(第1話のみレイ・バレット)/剣持伴紀
- 2044年3月12日生まれ(21歳)、五男。TB3号担当。サッシュは白色。ジョンの交代要員としてTB5号に滞在する事や、スコットに変わってTB1号に乗ることもある。カーレースのチャンピオンドライバー。コロラド大学で学位を取得。アシスタントとして救助活動に参加する頻度が高い。居心地が悪いとすぐに機嫌を損ねたり、恋人のティンティンが他の男性に気を奪われているとやきもちを焼くなど精神的に幼いところがあり、上の兄弟達もそうした性格を見抜いてか故意にからかう描写がある。モデルはアメリカの俳優、ロバート・リードである。名前の由来となった宇宙飛行士はアラン・シェパード。トレーシー兄弟の中で、敵対キャラクターを殺害した描写がある3人の内の1人。(「サンダーバード6号」にて偽物のスカイ・シップ号の搭乗員を射殺)
- ブレインズ(Brains)
- 声 - デイヴィド・グレアム/大泉滉
- 2040年(舞台を2026年とした新設定では2001年)11月14日生まれ(25歳)。サンダーバード機および全救助メカを開発した天才科学者。本名はホラチオ・ハッケンバッカー(Horatio Hackenbacker)。テレビシリーズでの制服着用シーンは無いが、劇場版(サンダーバード6号)では制服を着用して救助活動をするシーンがある。その際のサッシュは茶色。幼少の頃にハリケーンで両親を亡くしており、ケンブリッジ大学の教授に引き取られジェフによる経済支援を受けて育った経緯を持つ。ハイラム・K・ハッケンバッカー(Hiram K Hackenbacker)という通名で最新旅客機の設計等の対外活動をしている。救助活動では科学的なアドバイスを隊員に送るほか、救助に直接参加することもある。英語版では頭の回転が速過ぎるために言葉が追いつかず、吃音 という設定になっている。開発及び発明分野は得意中の得意だが、点検・整備は結構雑なようでティンティンがトレーシー島に向かう前の第1話では、高速エレベーターカーが幾度となく故障している[注 11]。モデルは『サイコ』のアンソニー・パーキンスである。
- ペネロープ・クレイトン=ワード(Lady Penelope Creighton-Ward)
- 声 - シルヴィア・アンダーソン/黒柳徹子
- 2039年(舞台を2026年とした新設定では2000年)12月24日生まれ(26歳)。通称レディ・ペネロープ。ファッション誌(Chic)の表紙やショーのモデルもこなすほどの美貌の持ち主。愛称・短縮名のペニーやペネロピと呼ばれ、パーカーからはミレディ"Yus, M'Lady"と呼ばれる(お嬢様という解釈であり、パーカーは強いコックニー訛りの英語を話す)。貴族のヒュー・クレイトン=ワード卿とその妻アメリアとの間に生まれる。元々は有能なスパイで、ジェフからスカウトされ国際救助隊の理念に共感し、専属諜報員として協力している。イングランド南部の田舎町フォックスレイヒースにある彼女の邸宅が、国際救助隊のロンドン支部である。犬に詳しい。ねずみが嫌い。ティーポットやコンパクトが無線機になっている。基本的にFAB-1はパーカーが運転するが、自身で運転する場合もある。彼女のヘルメットや寝具には「P」の文字が刻まれている。ジェフの反対を押し切り、TB2号に同席し現場へ出向いたこともある。モデルは原作の声も担当しているシルヴィア・アンダーソンである(フランスの女優ブリジット・バルドーという説もあり)。
- アロイシャス・パーカー(Aloysius Parker)
- 声 - デイヴィド・グレアム/今橋恒
- 2013年(舞台を2026年とした新設定では1974年)5月30日生まれ(52歳)。ワード家(ペネロープ)のバトラーでFAB-1の運転手。元は金庫破りで、ペネロープに逮捕された。この縁で、出所後に彼女の執事となった。執事としての誇りはかなり高い。裏社会では赤い鼻が印象的で『ノージー(鼻)』と呼ばれていた。金庫破りの技術はヘアピン一つでどんな鍵でも開けられる程高く、他にも射撃の腕前やその筋の情報にも通じており、時折、ペネロープから冗談交じりに感心される面もしばしば。常に金庫破りの七つ道具を持ち歩いている。ロンドン出身[注 12] で強いコックニー訛りを話す。シチューが大好物。一説では、クレイトン=ワード家(ペネロープ)の料理人リルと夫婦であるとされている。モデルはイギリスのコメディアン、ベン・ウォリス、ジミー・ジュエルらである。
- ザ・フッド(The Hood)
- 声 - レイ・バレット/西田昭市
- 2018年(舞台を2026年とした新設定では1979年)7月17日生まれ。シリーズを通してサンダーバードの秘密を狙う死の商人であり、作中における数少ない悪人。世界各国の最新技術を盗み出し、これを世界征服を企てている悪の組織や、武器商人や、軍事スパイなどに売りつけることを企んでいる。国際救助隊をおびき寄せるために度々テロ・破壊工作を行っている。特定の部下は持たず、主に単独で国際救助隊の秘密を探るが、大抵は失敗に終わっている。変装が得意な事に加え、あらゆる機械の操縦ができる。非常に強力な催眠術と思しき呪術を会得しており、この所作の際に両眼が光る。東南アジアの山中と思しき場所の寺院を改造した私邸に住む。通常なら即死レベルの事故でも生存していたり、飛行機の燃料切れで依頼人のX将軍の家に墜落して煤まみれになるシーンがオチになるなど、コミックリリーフ的な演出がなされることがある。
- キラノ(Kyrano)
- 声 - デイヴィド・グレアム/篠田節夫
- 生年月日は不明。トレーシー家の執事。ブレインズの助手兼整備士であるティンティンの父親である。かつて宇宙食の研究・改良に従事していた事が縁でジェフに見出された。また、パリのヒルトンホテルでコックをしていた事もある。彼自身は善良な性格だが、実はフッドの異母兄弟(資料の年代によって、どちらが兄であるか、弟であるかの記述が異なる)で、そのためかしばしばフッドの呪術により操られてしまう。また、ジェフに対する忠誠心が非常に強く、「私たち親子(キラノとティンティン)の命はトレーシー様のものでございます」と言い切るほど。
- ティンティン[注 13](日本語版では「ミンミン」)(Tin-Tin)
- 声 - クリスティーヌ・フィン/里見京子
- 2043年(舞台を2026年とした新設定では2004年)6月20日生まれ(22歳)。キラノの娘。ブレインズの助手として、各サンダーバードの整備を担う(整備士としての活動は「火星人の来襲」で見ることができる)。アランとは恋仲である。アメリカの大学を首席で卒業した才色兼備の女性。淑やかな容姿だが、ジェフの反対を押し切って国際救助隊の一員として前線へ出向く勇敢な一面もある。救助活動の助手として同行する際は制服を着用するが、男性隊員とは異なりサッシュは着用しない。(なお、本編で制服を着用した姿は「ロケット“太陽号”の危機」と「ピラミッドの怪」で見られる)
- グランマ(日本語版では「おばあちゃん」)(Grandma Tracy)
- 声 - クリスティーヌ・フィン/川路夏子
- ジェフの母親で、トレーシー兄弟の祖母にあたる。ニューメキシコで一人暮らしをしていたが、現在ではトレーシー島に暮らしている。料理は見事な腕を持つ。
ゲストキャラクター
- ノーマン所長
- 声 - ピーター・ダイネリー/小林清志
- ロンドンタワーの所長。原語版台本がなかった当初、日本では「ロント・ローラー所長」と名づけられていた[21]。ファイヤーフラッシュの墜落事故が続いた際、国際航空大臣招集の関係者会議に出席するなど、単なる管制官以上の強い権限を有しているようである。
- ハンソン機長
- 声 - デイヴィド・グレアム/岡部政明
- ファイヤーフラッシュ号の機長。スコットとは、ファイヤーフラッシュ号のテスト飛行に臨んだ事もある間柄。劇中にファイヤーフラッシュ号が出てくると、大抵は彼が操縦している。
- ピーター将軍
- 声 - デイヴィド・グレアム/真木恭介
- アメリカ陸軍の将軍。最新鋭機ゴングのテスト中に事故が起きてしまい、救助隊に助けを求めた。非常に部下思いの指揮官である。スコット達の活躍を見て、「あの若者達をわが軍に欲しい」と言った。
- ウィルソンとリンゼイ
- 声 - レイ・バレット/内海賢二(ウィルソン)、マット・ジマーマン/国坂伸(リンゼイ)
- 「カマニデスの消えたピラミッド」を探している探検家。砂漠に墜落した1号に乗っていたスコットを助けた。
- カーター一家
- 声 - レイ・バレット/千葉耕市(父ジョー)、シルヴィア・アンダーソン/園田昌子(母ブランチ)、シルヴィア・アンダーソン/新井和夫(息子トミー)
- トンプソンビルにやってきた親子三人。ビル火災の際に誤って地下室に閉じ込められたが、国際救助隊に無事救助された。
- エディ・ハウスマン
- 声 - レイ・バレット/北町史郎
- 「グレイ&ハウスマン建設会社」の社長。ミンミンの旧友。工事の納期を優先するあまり、暴風雨の中グレイの反対を押し切って現場に出場し、落盤事故に巻き込まれた。
- ボブ・グレイ
- 声 - デイヴィド・グレアム/和田文夫
- エディと共同経営の開発会社を管理する。暴風雨の中での作業を巡ってエディと対立、「破産してもいい。死ぬよりはマシだ」と説得したが、結局エディは深夜に出場を強行してしまった。
- ジェレミー・ホッジ卿
- 声 - ピーター・ダイネリー/中村正
- 国際救助隊の創設に関わった人物。新しい技術に興味を持ち、太陽号の成功にも関わっている。ペネロープと事件に巻き込まれた事がある。
- ボレンダー博士
- 声 - デイヴィド・グレアム/原孝之[22]
- ジェレミー卿の協力により、海水を燃料とした新しいロケット燃料を開発した博士。
- ゴッドバー博士
- 声 - レイ・バレット/森山周一郎
- ボレンダー博士を誘拐し、新開発の技術を横取りしようとしたが、国際救助隊に阻止された。
- ネッド・クックとジョー
- 声 - マット・ジマーマン/宮田光(ネッド)、デイヴィド・グレアム/富山敬(ジョー)
- NTBSテレビキャスターとカメラマン。国際救助隊の事を報道しようとした。その後、エンパイア・ステートビルの事故に巻き込まれる。
- ブロン将軍
- 声 - デイヴィド・グレアム/平野元
- フッドにレッドアロー計画を破壊するように依頼したが、失敗するとあっさり彼を見捨てた。
- ティム・ケーシー大佐
- 声 - デイヴィド・グレアム/池田忠夫
- かつてジェフと一緒に宇宙旅行をした人物。レッドアロー計画の責任からジェット研究所の所長を更迭されたが、後に復職した模様。
- シルトン卿
- 声 - ピーター・ダイネリー/不明
- イギリス銀行頭取。大金庫の取替を政府に認めさせるため、ペネロープとパーカーに金庫を破るよう依頼した。
- ランバート
- 声 - デイヴィド・グレアム/不明[注 14]
- イギリス銀行の職員。とても仕事熱心な性格だが、そのせいで大金庫室に閉じ込められ、危うく窒息死しかけた。
- “ライト・フィンガー”・フレッド
- 声 - デイヴィド・グレアム/雨森雅司
- パーカーと刑務所が一緒だった金庫破り。イギリス銀行を襲うため脱獄を図った。職人気質で、救助活動後に金庫の扉が開き、瓦礫が散乱している状態の大金庫を見て「こんなところじゃ盗む気にもなれねぇや」と盗む意欲を失った。
- ゴールドハイマー
- 声 - レイ・バレット/保科三良
- 映画監督。これまで4本もの映画に失敗している。事件解決後、記念としてサンダーバード1号をカメラで撮ったがカメラ探知機が鳴らなかった。これによりスコットはカメラ探知機が壊されていたのに気づく。
- X将軍
- 声 - マット・ジマーマン/文部おさむ
- 国際救助隊の活動を映画フィルムに撮影するようフッドに依頼した人物。潜伏先の別荘に、フッドに飛行機で突っ込まれた。「将軍」とは言うが、彼のセリフによると、さらに上の人物が存在するようである。顔は一切出てきていない。
- オーチャード博士
- 声 - レイ・バレット/高塔正康
- 動植物研究者。セドニカス・アメリカナスという植物から「サーミン」というエキスが得られることを発見した。薬による突然変異で巨大化したワニに襲われ、国際救助隊に連絡した。
- ヘクター・ミクギル
- 声 - マット・ジマーマン/井上和行
- オーチャード博士の助手。
- ブラックマー
- 声 - ジョン・テイト/館敬介
- 製薬会社社員。オーチャード博士達と共にワニに襲われた。
- ミス・ファイルズ
- 声 - シルヴィア・アンダーソン/藤野節子
- オーチャード博士の屋敷の使用人。国際救助隊を呼ぶことを提案した人物。
- カルプ
- 声 - デイヴィド・グレアム/加藤精三
- 製薬会社のスパイで、「サーミン」を狙っていた。誤って「サーミン」を排水管に流してしまい、ワニが巨大化する原因を作った。
- トーマス・プレスコット
- 声 - マット・ジマーマン/野田圭一
- ハドソンビル記録課の職員。ヒッチハイクで乗せた犯罪組織のある男(声 - 桑原毅)に腕輪型爆弾を取り付けられ、その男の命令通りにその爆弾をハドソンビルの引き出しに入れるが、その爆発に巻き込まれ、救出された後、ビルを放火したと疑いをかけられてしまう。
- サウザン
- 声 - レイ・バレット/家弓家正
- 英国情報部員。スコットランドの原子力貯蔵庫の爆破計画を阻止しようとするが、貯蔵庫に閉じ込められてしまった。このキャラクターは帽子掛けに帽子を投げかけたり、上司から秘密の小道具を提供されたりすることからもわかるとおり、当時、世界的人気を誇り、本作にも多大な影響を与えた『007』をイメージしたキャラクター。顔のモデルは当時、同じITC作品『セイント 天国野郎』で主人公、サイモン・テンプラ―役を務め、当時からポスト・コネリーと目されていた、後の3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーアである[注 15]。彼をモデルにした人形は「劇場版」など、その他のエピソードにも登場する。コネリーの顔は主人公スコットの顔のモデルになっていたためこのような措置が採られた。
- X(エックス)[注 16]
- 声 - デイヴィド・グレアム/中島元
- スコットランドの原子力貯蔵庫の爆破をサウザンらに実行させようとしたが、失敗した上、ペネロープに撃墜された。
- チップ
- 声 - シルヴィア・アンダーソン/喜多道枝
- 国際救助隊に憧れる少年。自宅の近くで救助作業があった際、2号のコンテナに勝手に潜り込んで、基地まで来てしまった。
- ビクター・ゴメス
- 声 - デイヴィド・グレアム/椎原邦彦
- カーレーサーで、かつてのアランのライバル。アランを時限爆弾を仕掛けたサン・ミゲル橋に誘い出した。
- ブレークリー教授
- 声 - ピーター・ダイネリー/河村弘二
- 考古学の教授。ブレインズとミンミンと共にアナスタ湖に沈む古代遺跡を調査する。
- ジェレマイア・タトル
- 声 - ピーター・ダイネリー/槐柳二
- 国際救助隊の「秘密隊員47号」。ジェフの軍隊時代の友人で、救助隊創設当初から在籍しているようである。普段はアメリカで母親(声 - 沼波輝枝)と農業をしている。日本語吹替版では強い訛口調で話す。とんでもないスピードを出す旧型の車や、豆缶型の手投げ爆弾など、のどかな雰囲気に似合わない道具を持つところはやはり国際救助隊の秘密隊員である。
- ロイストン公爵夫人
- 声 - レイ・バレット/遠藤晴
- ペネロープの旧友。ファーストネームは「デボラ」(ペネロープは原語版で夫人をこのファーストネームで呼んでいる)。かなりのギャンブル好きであり、それが祟って悪徳カジノで騙され、住居まで差し押さえられることになってしまった。パーカーとの会話から競馬も行っているようであり、ギャンブル全般が好きなようである。キュウリのサンドウィッチが好物。
- ウィルバー・ダンドリッジ3世
- 声 - デイヴィド・グレアム/高城淳一
- ガゼル商事の社長で、ジェフの旧友。かなりのカモシカ好きで、会社のシンボルに使うため、ロイストン公爵夫人からカモシカの絵を賃借した。
- ワレン・グラフトン
- 声 - デイヴィド・グレアム/勝田久
- 太平洋モノレールの会長だがその会社の裏は悪徳集団である。開発した太平洋モノレールに事故が起こり、政府の調査の挙句、社員全員と共に刑務所送りになった。
- ジミー・ボンソン[注 17]
- 声 - レイ・バレット/原田一夫
- 英国諜報員。核装備に関する設計図を盗まれ、国際救助隊に取り戻すよう依頼する。
- フランク・フーパー
- 声 - ジョン・テイト/納谷悟朗
- 海上採掘ステーションの所長。ステーションの周囲に火柱が発生し、救助隊に2度助けられる。
- サンチョス
- 声 - デイヴィド・グレアム/二見忠男
- 肉料理屋の店主。クラブロッガー作業部のメンバーに特別料理をふるまったが、ネズミが徘徊するような厨房の衛生状態の悪さが災いし、食中毒を引き起こした。
- カス・カーナビー
- 声 - レイ・バレット/不明
- パラダイス・ピーク・ホテルで演奏をしている有名バンド「カス・カーナビー・クインテット」のリーダー。
- フランソワ・ラメア
- 声 - レイ・バレット/桑原毅
- フランスの有名なファッションデザイナー。自分の開発した新しい服の素材(ペネロン)にペネロープの名前を使った。
- ラングレン教授
- 声 - ピーター・ダイネリー/吉沢久嘉
- 太陽エネルギー利用の研究者。太陽反射鏡を開発した。
- ニッキー
- 声 - シルヴィア・アンダーソン/白川澄子
- クリスマスプレゼントの幸運なる当選者である少年。国際救助隊本部に招かれた。
- リック・オシェー
- 声 - レイ・バレット/近石真介
- 無許可の宇宙放送局KLAのDJ。放送電波を使って救助隊に助けを求めたが、高所恐怖症のため脱出を拒んだ。結果、アランに殴り倒され、左目に青あざができた。放送で名前を言う時、名と姓の間に銃声の効果音を入れている。
注
- ^ 例えば当時発売されたテレビ番組を音声ドラマ化したレコードの一つ「Sun Probe」の冒頭でナレーターのアランが「[...] I’ve been watching a video show recalling the news highlights of 2065.」と言っている。
- ^ この事件は2003年に『ダーク・プレイス』としてテレビ映画化された。
- ^ ライオネルが米国で訓練飛行を行ったアリゾナ州にあったアメリカ陸軍航空軍の飛行場名が「Thunderbird」であることを由来とする説もあるが、この基地がその名前で呼ばれるようになったのは戦後のことであり、当時の名前は「ファルコン飛行場」である。彼の手紙にも「ファルコン基地」の名前で記されていた[3]。なお、第二次大戦終結後に廃止され、跡地はサンダーバード国際経営大学院になっている。
- ^ この手紙の写しは雑誌『Pen』340号(2013年7月)28頁にも掲載されている。その8行目から10行目には「The film they are making will be called “Thunderbird” and Gene Tierney and Preston Foster are in it.」と記されているにもかかわらず、手紙画像の上部の本文の記述には誤った内容が記載されている[3]。
- ^ 『海底大戦争 スティングレイ』「深海の人質」でアトランタにいたずらをした後のトロイ艦長や、本作「世界一のビルの大火災」のトンプソン・ビル管理主任がスコットに表に車を回した旨を伝える場面など。
- ^ 原理的には動くが、絶妙な調整が必要であり時に腹話術で話す人形や、口を開けたまま話す人形が登場することになってしまった[注 5][4]。本作の舞台裏の映像を見ると、台詞に合わせて手動でスイッチを操作しているスタッフがいるのを見ることができる[5]。
- ^ 通常、微笑み、しかめっ面、瞬きの4種類に通常の顔をもう1つ用意された。
- ^ 第1話「人類の危機! 宇宙基地大爆発」は、当初は2時間もの長さがあったが、追加撮影を第3話「黒い太陽ブラック・ホール」の後に行い、デイヴィッド・レインが再編集をすることで放送枠に収めることができた[7]。
- ^ 誕生日を4月14日とする文献[20]も存在する[19]。
- ^ ただしこの事件までに10件程度の救助活動に参加していることになっている。
- ^ ティンティンが整備士として赴任してからは、そういった不測の事態は一切なくなっている。
- ^ 吹き替えを担当するデイヴィド・グレアムもロンドン出身
- ^ 原語(英語)での発音は「テンテン」に近い。
- ^ ランバートの吹替声優が矢田耕司とする文献があるが、矢田が吹き替えたのは銀行の重役ラブグローブである。
- ^ ブルーレイのブックレットには第25話「情報員MI. 5」のジェームズ・ボンソンのモデルがムーアとされているが、これは誤りである。
- ^ 原語版ではThe Leaderと呼ばれている。
- ^ ジミーがジェームズの愛称であることやボンソンの綴がBondsonであることから分かる通り、名前の由来はジェームズ・ボンドである。
- ^ 例えば「ジェット“モグラ号”の活躍」でスコットが5号との通信の後に本部に指示を出す際には「5番装備」と言っている。
- ^ 車体にはRadio Controlled Elevatorと記されている
- ^ 初登場した第2話の日本語版邦題「ジェット“モグラ号”の活躍」では「“モグラ号”」と括弧に括られ、「ジェット」とは区別されている。
- ^ 吹替版では「牽引車」と呼ばれた。
- ^ 本編中で2番装備に搭載されていることがわかる場面は存在しないが、正面のタラップから救助装備が登場していないことから同装備に搭載されていると考えることができる。この推測に則って2番装備と記されている文献がある[23]一方で、Podの床面の下に折りたたまれて収納されているとする文献も存在する[24]。
- ^ a b 吹替版ではいかなる名前でも呼ばれなかった。
- ^ 吹替版では「ブースター・ガン」と呼ばれた。
- ^ 本編中で1番装備に搭載されていることがわかる場面は存在しないが、1番装備に搭載されているとする文献は存在する[23]。
- ^ a b c d e f g h i 本編中ではいかなる名前でも呼ばれなかった。
- ^ なお、これに対して監視ヘリコプターは「コプター・ウォッチ・ドッグ」のコードネームが与えられている。
- ^ 原語版では「サイド・ワインダー」の作戦上のコードネーム「ジャングル・キャット」号として呼ばれていたが[注 27]、演出の加藤敏から重量感のある名前への変更を要望され、翻訳の木原たけしが提唱した名称が「ゴング」であった[32]。
- ^ 吹替版では「モノレール」としか呼ばれていないが、ペネロープ達が乗車した列車の先頭車や、ゴッドバー博士のセリフにはTranscontinental Rocketの名称が出てくる。
- ^ 恐らく3機とも撃墜されたと考えられるが、この飛行場のシーンはカットされている事が多く、意外に知られていない。そもそも1号が、マシュー空軍基地へ出動した事さえ分からなかった視聴者も多かったと考えられる。
- ^ 原語版音声ではSkytrustではなくSkythrust(スカイスラスト)と呼ばれている。
- ^ 第1話に登場した攻撃訓練の地図に示された場所がロンドン空港の場所であるとすれば、ヒースロー空港とは反対側、ロンドンの東側・テムズ川の河口近くに位置するようである。
- ^ ただし毎週の放送ではなく、実際に放送されたのは10月18日、11月22日、12月6日、12月20日、1月17日、2月21日、3月7日、3月21日の8回[33]。
- ^ 「サンダーバード完全版」のスーパーチャンネル版(及び、スーパー!ドラマTV)はノーカット版で、日本語吹き替えが制作されたなかった部分、30分前後編版放送時にカット処分された部分、いわゆる放送禁止用語によって無音処理されたものの一部には字幕スーパーでの日本語訳字幕が挿入され放送されている。
- ^ オリジナルに比べてボケ具合が違うほか、ブレインズが試験管を持つ手が左手となっている。
- ^ マスターテープが発見される前の1985年、庵野秀明が監修を手掛けた『ザ・コンプリート・サンダーバード』では本編中の劇伴にMEテープを編集して使用、また1992年に『サンダーバード秘密基地セット』として「SOS原子旅客機」「ニューヨークの恐怖」「秘密作戦命令」の3話をドラマCDで再現する企画が組まれた際も、湯川徹がサウンドトラックを耳コピーで採譜・新録する必要が生じるなどといった出来事があった(ライナーノーツでは権利上の問題とされた)。なお、庵野が手掛けた『ザ・コンプリート・サンダーバード』は後年のHDリマスター化の際に劇伴をオリジナル音源に差し替える処理が行われた[45]。
- ^ 93年頃から約10年かけて見つけ出した[44] とあるが、バリー・グレイ協会のラルフ・ティタートンがサウンドトラックCDのブックレットに寄せたコメントでは、1993年に発見し、そこから4年かけて整理等を行い、98年に初のCD発売となったとしている[46]。
- ^ ただしこれらはファンクラブファンダーソンの会員限定であった。
- ^ 原語の発音に合わせ「クラブロッガーの暴走」と表記されることもある。
出典
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- ^ 64頁、ジェフがバージルに指示を出すイラストの吹き出し。
- ^ 67頁左下のスコットの台詞。
- ^ バージルがスコットにあと5分半で到着する旨を伝えた後のスコットの台詞。
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- ^ “サンダーバード55周年 サンダーバードレプリカ人形が限定数量で遂に発売!”. 2021年7月17日閲覧。
- ^ @bluearrow2010 (2020年12月10日). "ありがとうございます。 サンダーバードファンの皆さん、やっとスタートラインに立てました。ベストを尽くします。よろしくお願い致します。". X(旧Twitter)より2021年7月17日閲覧。
- ^ a b 「協和発酵キリン presents THUNDERBIRDS Lab.」http://www.kktblab.jp/
- ^ “『THUNDERBIRDS(サンダーバード)』とコラボレーションした 広告・プロモーションを開始”. 2021年4月25日閲覧。
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