セイント 天国野郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 05:06 UTC 版)
『セイント 天国野郎』(セイント てんごくやろう、原題:The Saint)は、1962年から1969年までイギリス・ITCで制作され、ITVで放送されたテレビドラマ。全6シーズン、118回。
レスリー・チャータリスの冒険小説のテレビドラマ化[1]。主演はロジャー・ムーア。
オープニング・ナレーションは、「東にスパイあれば飛んで行って国際陰謀を裁き、西に正体不明の怪獣出れば鮮やかな科学捜査でねじ伏せる。警察なんかてんでお呼びじゃない。でも美人だったら大歓迎。粋でスマートで腕力はめっぽう強く、事件の現場に残す天使のいたずら書き。だから人呼んで天国野郎。それが現代のヒーロー、サイモン・テンプラーだ。」
日本では、モノクロ版が1965年2月15日から10月11日まで日本テレビで放映された(全28回)[2]。その後、カラー版を毎日放送が放映した。
あらすじ
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。
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善人からは盗まず、悪をくじく活躍を見せ、犯行現場に指紋一つ残さず、12人の使徒の落書きを残すことから、“セイント”=聖者と呼ばれる神出鬼没の大怪盗サイモン・テンプラーが、世界を股にかけて活躍する。
キャスト
エピソード
# | サブタイトル[3] |
---|---|
1 | 謎の失踪 |
2 | ネス湖の怪獣 |
3 | スパイはリモコンで消せ |
4 | 魔の洞窟 |
5 | 紳士はライオンがお好き |
6 | 超音速で脱出せよ! |
7 | モデルとダイヤと殺人と |
8 | スピードに燃える女 |
9 | 殺しのテクニック |
10 | 南海の秘宝 |
11 | 現金はお望み次第 |
12 | 嘘でごめんなさい |
13 | サイモンとデリラ |
14 | 殺しはパリで |
15 | スパイ脱出作戦 |
16 | 地獄への片道切符 |
17 | 美女と革命 |
18 | 美しき仮面 |
19 | スキャンダルで消せ |
20 | 女王陛下危機一髪 |
21 | お嬢さんの危険な商売 |
22 | イスタンブールの出来事 |
23 | 天使の目を狙え |
24 | 帰って来た亡者 |
25 | 芳しき罠 |
26 | 復讐の鉱山 |
27 | ベニスに散った復讐の花 |
28 | 機密文書を追え |
29 | 復讐は殺しで |
30 | 教授と娘 |
続編・リメイク
1978年から1979年まで、続編『テンプラーの華麗な冒険』(Return of the Saint)が制作された(全24回、日本でのテレビ放映はテレビ東京)。ただし、主演はロジャー・ムーアではなく、イアン・オギルビーがつとめた。
1997年には、フィリップ・ノイス監督、ヴァル・キルマー主演でリメイク映画『セイント』が制作された。
2017年には、サイモン・ウェスト監督、アダム・レイナー、エリザ・ドゥシュク等が出演、ロジャー・ムーアが関わるリメイク作品『ザ・セイント』も制作された。
脚注
- ^ “Leslie Charteris Dies; Mystery Writer Was 85”. The New York Times (1993年4月18日). 2015年10月9日閲覧。
- ^ カラー版を放送したとする記述がネット上に散見されるが、NTVでの放送期間にはまだカラー版は制作されていないので完全に誤りである。
- ^ “エピソードリスト”. スーパーチャンネル(スーパー!ドラマTV). 2023年12月27日閲覧。
外部リンク
セイント 天国野郎
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「ロジャー・ムーア」の記事における「セイント 天国野郎」の解説
1962年に英国で製作、放映された人気TVシリーズ。ムーアの名声を確立した作品であり、当時、人気が低迷気味だった小説「サイモン・テンプラー」シリーズのカンフル剤になり、新刊や過去作の復刻を促した。 製作は特撮人形劇『サンダーバード』で知られるITCのルー・グレード卿で、主人公サイモン・テンプラー役には後に『プリズナーNo.6』の製作・監督・主演でも知られることになるパトリック・マクグーハンとムーアが候補になり、ムーアが役を射止める。この二人は初代ボンドの有力候補にもなっており、また、3代目ボンドとしても名前が挙がった。 ムーア本人はテンプラー役はショーン・コネリーと競り合いの末、勝ち取った役で、コネリーはやむなく、ボンド役になったとの発言をユーモアたっぷりに語っている(この話はムーア独特の一種のジョークで、事実関係は確認できない)。ムーアは本作で監督・脚本家デビューもしている。 本作にはオナー・ブラックマン、シャーリー・イートン、ユーニス・ゲイソン、ロイス・マクスウェル、など、007シリーズ縁の俳優もゲスト出演している。少年時代のピアース・ブロスナンにとってコネリー=ボンドは憧れの対象であったが、年に一度のボンド以上に週に一度会えるムーア=テンプラーは最高のヒーローだったと語っている。
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