カルシウムシアナミド カルシウムシアナミドの概要

カルシウムシアナミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 09:44 UTC 版)

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カルシウムシアナミド
識別情報
CAS登録番号 156-62-7 
PubChem 4685067
ChemSpider 21106503 
UNII ZLR270912W 
EC番号 205-861-8
国連/北米番号 1403
RTECS番号 GS6000000
特性
化学式 CaCN2
モル質量 80.102 g/mol
外観 白色固体
(不純物により灰色~黒色の場合有)
匂い 無臭
密度 2.29 g/cm3
融点

1340 °C [1]

沸点

1150-1200 °C (sublim.)

への溶解度 分解
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1639
EU分類 有害性 (Xn)
刺激性 (Xi)
EU Index 615-017-00-4
NFPA 704
0
3
1
W
Rフレーズ R22 R37 R41
Sフレーズ (S2) S22 S26 S36/37/39
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 シアナミド
炭化カルシウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

合成

カルシウムカーバイド窒素分子を2気圧で加熱することで、カルシウムシアナミドが得られる。

反応は以下のように進むと考えられている。なお、この反応を促進する目的で蛍石、つまり CaF2 を少量加える場合もある。この反応において蛍石は触媒として作用するが、一般的な触媒と違い、反応系内に残留しない。

(吸着化合物)

この反応は発熱的であるため、一度開始させれば完了するまで自発的に進む。ただし、上記の方法では、反応式から明らかなようにカルシウムシアナミドと炭素粉の混合物になってしまう。純粋なカルシウムシアナミドは常温常圧で白色の固体だが、上記の反応で得た場合は、不純物の炭素粉のために、常温常圧で灰色や黒色の固体である。

純粋なカルシウムシアナミドは、以下の高温固相-気相反応によって製造される。

この反応は実験室規模では可能であるものの、工業的には行われていない。なお、左側に進む逆反応を利用してかつてアンモニアを製造していた。




  1. ^ Pradyot Patnaik. Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002, ISBN 0-07-049439-8


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