農薬としての側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 02:14 UTC 版)
石灰窒素を土に散布して混和することで、土壌中の水によって生じるシアナミドの毒性により、線虫類や雑草の防除効果がある。水田においては、穴を掘ってイネの根に害を与えるザリガニや、イネを加害するスクミリンゴガイを防除する効果もある。カルシウムシアナミドは、土中で水と反応して分解され、無害な尿素と炭酸アンモニウムに変化するため、残留毒性の問題はない。日本では1963年(昭和38年)に新潟大学の黒井伊作の報告により、石灰窒素浸出液の処理が、ブドウの自発休眠を覚醒(休眠打破)できることが明らかにされた。
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